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公開日2021年06月05日 18:00
更新日2021年06月05日 18:00
文字数
2792文字(約 9分19秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
魔女
視聴者役柄
指定なし
場所
指定なし
あらすじ
内容としましては「廃墟に立ち寄ると、そこには目つきの鋭い人がいて・・・・・・」といった内容となっております。
キャライメージは「元王国お抱えの魔法使いさん」です。
キャライメージは「元王国お抱えの魔法使いさん」です。
本編
【ある日、廃墟の中で】
(砂利道を歩く音)
・・・・・・誰ですか?
このような町はずれの廃墟に来るという事は・・・・・・まさか、王国の兵士?
もう、見つかるなんて・・・・・・。
いえ、その身なりは違いますね。
その剣は兵士の使うものでは無いし、それに・・・・・・。
もしかして、冒険者の方ですか?
となると、ここにはただの通りすがりでしたか。
はぁ・・・・・・良かった。
その、失礼しました。
・・・・・・初対面の方にこのような事を言うのは失礼と承知なのですが。
早くどこかに行ってください。
私、人が嫌いなんです。もう、見るのも喋るのも嫌なんです。
この廃墟も、以降は避けて通ってください。
・・・・・・ごめんなさい。こんな事を言われても困りますよね。
私が、もっと人目に付かない場所へ行けばいいだけですし、気にしないでください。
・・・・・・あの、いつまでここにいるんですか?
早くあっちに行ってください。
(砂利道を歩く音)
【別日、廃墟にて】
(砂利道を歩く音)
あっ、貴方は・・・・・・。
そ、その。この間は失礼しました。
貴方に酷い事を言ってしまい・・・・・・。
ずっとそれが心残りだったもので。
ここで待っていれば貴方に会えると思い、待っておりました。
それに、貴方はあの王国の人間では無いようですね。
もしあの国の人間だったら、とっくに私は捕らえられていることでしょうし。
・・・・・・その、貴方は口が硬い方ですか?
これから話す事は、他言無用でお願いします。
なぜ、私がこんな廃墟にいるかについてです。
・・・・・・元々は、ただの一人の少女でした。
牧場主の父と、美味しい料理を作ってくれる母。その間に私は生まれました。
子供の頃は、父の育てた馬に乗ったり、川で夕暮れになるまでよく遊んだものです。
そうそう、そうしてお腹を空かして帰ると、母が夕食を作って待っていてくれて。
父と母は、時にケンカしたりもしていましたが、でもとても幸せそうで。
ふふ、楽しかったなぁ。
ある日、兵士の方がやって来て。
国に仕える魔法使いを探していたらしく、全ての国民に聞いて回っている様子でした。
私は当時、賑やかな王国というものに興味がありましたので、両親の反対を押し切って、その兵士についていきました。
軽い旅行。そんな気持ちで。
そして王国へ到着し、私は城へと案内されました。
そこには髭を蓄えた老人がいて、その方が私を見るなり、この子は大魔法使いになる、と。
そして、その方から魔法の使い方を教わり、私は王国に仕える魔法使いになりました。
その方が言うには、私には歴代の魔法使いにも引けを取らない程の素質があったみたいです。
それからほぼ毎日、魔法使いとして兵士と共に魔物を討伐したり、国境の警備についたり、忙しい日々を過ごしました。
両親に直接会えなかったのは寂しかったですが、魔法使いとして様々な方に慕われるというのは・・・・・・その、嬉しかった。
でも。
そうです、あの日。
大規模な魔物の討伐へと向かったあの日。
兵士の方が次々と亡くなっていき、中には逃げ出す方もいて。
そこで、私に命じられました。
この一帯の生き物を全て殲滅しろ、と。
兵士の方がまだ戦っているのにも関わらずです。
でも、ここで負けて逃げてしまっては、国に暮らす方が恐怖に怯えてしまう。
だから、私は。
・・・・・・大規模な魔法を使って、それは成功しました。
あの時の兵士の方々の顔は、今でも目を瞑れば浮かんできます。
中には、私に何やら言おうとしている方も・・・・・・。
それから国に帰った私は、捕らえられました。
その作戦を私が独断でしたと、言われました。
あんな作戦、口に出すのも恐ろしい・・・・・・。
おぞましい女、おそろしい女、裏切り者、殺人者、魔女、様々な事を言われました。
・・・・・・それから、あの国から逃げ出して。
今でも、私の事を探しているのでしょう。
なんで、私が・・・・・・。
あの時、兵士に付いていかなければ。町に行きたいなんて思わなければ。
身の程に合った幸せで満足していれば・・・・・・。
私は、ただ・・・・・・。
それから私はここで、ずっと一人です。
ふふ、ごめんなさい。
人と話すのが久しぶりだったせいか、つい長くなってしまいました。
・・・・・・そんな顔をせずとも大丈夫ですよ。
でも、心配してくれてありがとうございます。
貴方の様に私の心配をしてくれた方は、一人もいなかった。
話を聞いてくれて、ありがとうございます。
うふふ、もし、今も私が魔法使いだったら、貴方の様な人と結婚していたのでしょうか。
・・・・・・あっ、その。すいません、口からつい出てしまったと言いますか、なんといいますか、そのぅ・・・・・・。
わ、忘れてくださいっ。
(カラスの鳴き声)
あ・・・・・・もうそんな時間なんですね。
こんな時間まで付き合ってくれて、ありがとうございました。
そ、その。
その・・・・・・ですね?
こんな私ですが、貴方の事を好きになってもよいでしょうか?
王国からは追われ、作戦とはいえ人を手に掛けてしまった私ですが・・・・・・。
貴方の事を思ってもよいでしょうか?
私の事など気を遣わず、正直にお答えください。
・・・・・・い、いいのですか?本当ですか?
ありがとうございます。
とても、嬉しいですっ。
では、今日の所は・・・・・・ですね。
また、ここで待っていますね。
それでは、お気をつけてお帰りくださいね?
(砂利道を歩く音)
【別日、廃墟にて】
(砂利道を歩く音)
あっ・・・・・・!待っていましたよ!
と言っても、ずっと貴方の事は見ていたのですけどね。
うふふっ。
貴方の事を、ずっと使い魔を通して見ていましたから。
ねずみ、こうもり、時には人を操って貴方の後を追って・・・・・・。
そうそう、朝に食べるご飯の量、少ないんじゃないですか?
それと、下着。どのような姿の貴方でも素敵ですが、あの色は派手すぎるのではないですか?
あ、でも。朝起きてぼぅっとしていた姿、可愛かったです・・・・・・うふふ。
そうそうそれと、あの日、貴方家を出る時に鍵を閉め忘れていましたよ?
気を付けてくださいね?
でも、やはり・・・・・・使い魔を通してみるよりも。
はぁ・・・・・・。
(肌の擦れ合う音)
こうして、触れられるというのは良いですね。
あぁ、その目を見ていると、吸い込まれてしまいそうです。
そのまま、私を吸い込んで、貴方の一部にして欲しい。
そうすれば、私はずっとずっと、貴方と一緒に・・・・・・。
うふふふ。
さぁ、今日は何の話をしましょうか?
うふふ、迷いますね。
時間はまだあるというのに、気ばかり焦ってしまいますね。
お慕いしています、あなた。
(砂利道を歩く音)
・・・・・・誰ですか?
このような町はずれの廃墟に来るという事は・・・・・・まさか、王国の兵士?
もう、見つかるなんて・・・・・・。
いえ、その身なりは違いますね。
その剣は兵士の使うものでは無いし、それに・・・・・・。
もしかして、冒険者の方ですか?
となると、ここにはただの通りすがりでしたか。
はぁ・・・・・・良かった。
その、失礼しました。
・・・・・・初対面の方にこのような事を言うのは失礼と承知なのですが。
早くどこかに行ってください。
私、人が嫌いなんです。もう、見るのも喋るのも嫌なんです。
この廃墟も、以降は避けて通ってください。
・・・・・・ごめんなさい。こんな事を言われても困りますよね。
私が、もっと人目に付かない場所へ行けばいいだけですし、気にしないでください。
・・・・・・あの、いつまでここにいるんですか?
早くあっちに行ってください。
(砂利道を歩く音)
【別日、廃墟にて】
(砂利道を歩く音)
あっ、貴方は・・・・・・。
そ、その。この間は失礼しました。
貴方に酷い事を言ってしまい・・・・・・。
ずっとそれが心残りだったもので。
ここで待っていれば貴方に会えると思い、待っておりました。
それに、貴方はあの王国の人間では無いようですね。
もしあの国の人間だったら、とっくに私は捕らえられていることでしょうし。
・・・・・・その、貴方は口が硬い方ですか?
これから話す事は、他言無用でお願いします。
なぜ、私がこんな廃墟にいるかについてです。
・・・・・・元々は、ただの一人の少女でした。
牧場主の父と、美味しい料理を作ってくれる母。その間に私は生まれました。
子供の頃は、父の育てた馬に乗ったり、川で夕暮れになるまでよく遊んだものです。
そうそう、そうしてお腹を空かして帰ると、母が夕食を作って待っていてくれて。
父と母は、時にケンカしたりもしていましたが、でもとても幸せそうで。
ふふ、楽しかったなぁ。
ある日、兵士の方がやって来て。
国に仕える魔法使いを探していたらしく、全ての国民に聞いて回っている様子でした。
私は当時、賑やかな王国というものに興味がありましたので、両親の反対を押し切って、その兵士についていきました。
軽い旅行。そんな気持ちで。
そして王国へ到着し、私は城へと案内されました。
そこには髭を蓄えた老人がいて、その方が私を見るなり、この子は大魔法使いになる、と。
そして、その方から魔法の使い方を教わり、私は王国に仕える魔法使いになりました。
その方が言うには、私には歴代の魔法使いにも引けを取らない程の素質があったみたいです。
それからほぼ毎日、魔法使いとして兵士と共に魔物を討伐したり、国境の警備についたり、忙しい日々を過ごしました。
両親に直接会えなかったのは寂しかったですが、魔法使いとして様々な方に慕われるというのは・・・・・・その、嬉しかった。
でも。
そうです、あの日。
大規模な魔物の討伐へと向かったあの日。
兵士の方が次々と亡くなっていき、中には逃げ出す方もいて。
そこで、私に命じられました。
この一帯の生き物を全て殲滅しろ、と。
兵士の方がまだ戦っているのにも関わらずです。
でも、ここで負けて逃げてしまっては、国に暮らす方が恐怖に怯えてしまう。
だから、私は。
・・・・・・大規模な魔法を使って、それは成功しました。
あの時の兵士の方々の顔は、今でも目を瞑れば浮かんできます。
中には、私に何やら言おうとしている方も・・・・・・。
それから国に帰った私は、捕らえられました。
その作戦を私が独断でしたと、言われました。
あんな作戦、口に出すのも恐ろしい・・・・・・。
おぞましい女、おそろしい女、裏切り者、殺人者、魔女、様々な事を言われました。
・・・・・・それから、あの国から逃げ出して。
今でも、私の事を探しているのでしょう。
なんで、私が・・・・・・。
あの時、兵士に付いていかなければ。町に行きたいなんて思わなければ。
身の程に合った幸せで満足していれば・・・・・・。
私は、ただ・・・・・・。
それから私はここで、ずっと一人です。
ふふ、ごめんなさい。
人と話すのが久しぶりだったせいか、つい長くなってしまいました。
・・・・・・そんな顔をせずとも大丈夫ですよ。
でも、心配してくれてありがとうございます。
貴方の様に私の心配をしてくれた方は、一人もいなかった。
話を聞いてくれて、ありがとうございます。
うふふ、もし、今も私が魔法使いだったら、貴方の様な人と結婚していたのでしょうか。
・・・・・・あっ、その。すいません、口からつい出てしまったと言いますか、なんといいますか、そのぅ・・・・・・。
わ、忘れてくださいっ。
(カラスの鳴き声)
あ・・・・・・もうそんな時間なんですね。
こんな時間まで付き合ってくれて、ありがとうございました。
そ、その。
その・・・・・・ですね?
こんな私ですが、貴方の事を好きになってもよいでしょうか?
王国からは追われ、作戦とはいえ人を手に掛けてしまった私ですが・・・・・・。
貴方の事を思ってもよいでしょうか?
私の事など気を遣わず、正直にお答えください。
・・・・・・い、いいのですか?本当ですか?
ありがとうございます。
とても、嬉しいですっ。
では、今日の所は・・・・・・ですね。
また、ここで待っていますね。
それでは、お気をつけてお帰りくださいね?
(砂利道を歩く音)
【別日、廃墟にて】
(砂利道を歩く音)
あっ・・・・・・!待っていましたよ!
と言っても、ずっと貴方の事は見ていたのですけどね。
うふふっ。
貴方の事を、ずっと使い魔を通して見ていましたから。
ねずみ、こうもり、時には人を操って貴方の後を追って・・・・・・。
そうそう、朝に食べるご飯の量、少ないんじゃないですか?
それと、下着。どのような姿の貴方でも素敵ですが、あの色は派手すぎるのではないですか?
あ、でも。朝起きてぼぅっとしていた姿、可愛かったです・・・・・・うふふ。
そうそうそれと、あの日、貴方家を出る時に鍵を閉め忘れていましたよ?
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こうして、触れられるというのは良いですね。
あぁ、その目を見ていると、吸い込まれてしまいそうです。
そのまま、私を吸い込んで、貴方の一部にして欲しい。
そうすれば、私はずっとずっと、貴方と一緒に・・・・・・。
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クレジット
ライター情報
いつも閲覧ありがとうございます(^^)/
趣味で聴いているASMR、シチュボ系の動画等を盛り上げたいという思いと、自分の名を売りたいという下心を持って、フリー台本を書いております。
私の名前をサムネ、又は概要欄にて載せて頂ければ、広告の有り無しに関わらず自由に使って頂けるととても嬉しいです(^^)/
各台本のタイトル、一部内容はは自由に変えてくださっても構いません。
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夢は1個800円の卵を毎日2個食べられる暮らしです。
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