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公開日2021年06月05日 18:00
更新日2021年06月05日 18:00
文字数
2416文字(約 8分4秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
悪役令嬢
視聴者役柄
指定なし
場所
指定なし
あらすじ
あらすじとしましては「悪役令嬢のお屋敷で使用人をしていたが、ある日令嬢の様子がおかしくて・・・・・・。」といった内容となっております。
キャライメージは「すごくがんばったお嬢様」です。
キャライメージは「すごくがんばったお嬢様」です。
本編
【ある日、屋敷の一室にて】
(フクロウに鳴き声)
(扉のノックの音)
開いてるわ。
(扉の開く音)
遅いわよ。
何年ここで働いてるの?あなた。
わたくしが呼んだらすぐに来なさい。全く。
まあいいわ。
じゃあ早速・・・・・・ん。(足を伸ばして何かを促す声音をイメージしていただけると)
・・・・・・ん。
何でそこに突っ立ってらっしゃるのですか?
こうしてわたくしが、足を伸ばしているのですよ?
はぁ・・・・・・。
靴!それと靴下!
早く脱がせなさい。
(布の擦れる音、2回)
ふぅ。
では次。
足を揉んでください。
わたくしは寝る前の読書をしておりますので。
いい、というまでその手を緩めないでください。
(肌の擦れ合う音)
あぁ、もう。本当にイライラします。
もっと強く!
わたくしの体を労う気があるのですか?
なんで貴方を傍に置いてるのかわからなくなります。
(肌の擦れ合う音)
(本のページを捲る音)
もう足はいいですわ。
では次に・・・・・・いえ、もういいですわ。
(本を閉じる音)
今日はもう寝ます。
早く出ていってください。
(歩く足音)
・・・・・・やはり待ってください。
わたくしが眠るまで、手を握っててくださる?
ほら、早く戻ってきなさい。
(歩く足音)
では、わたくしの手を、その両手で包む様に握ってください。
・・・・・・早く。
(肌の擦れ合う音)
ふふ。
あ・・・・・・こほん(咳払い)
このまま、わたくしが寝息を立てるまでですよ。
勝手に放しましたら許しませんから。
・・・・・・その。
貴方は、わたくしの事が怖くはないのですか?
今夜の事は、明日の朝には忘れると約束してください。
・・・・・・全部、上手くいくはずでした。
隣の大国の王子と、婚姻する筈でした。
その王子に見合う美しい女性になるために、私は様々な事を身に着けました。
優雅な立ち振る舞い、王子が趣味だという乗馬の練習、好みを調べその色のドレスや料理の練習。
それら全てに殆どの時間を捧げてきました。
わが領地は土地が痩せ、川からも遠い。
だから、あの国の大河と肥えた土地が欲しかった。
民は空腹にあえぎ、この領地から出ていってしまう。
お父様はその事に胸を痛めておりました。
だから、あの縁談は絶対に成功させなくてはいけなかった。
でも・・・・・・。
うふふ。可笑しいですよね。
見知らぬ女性に、王子が一目ぼれするなんて。
その日から、私を見る目は冷たくなってしまい・・・・・・。
わたくしも父も、納得が行かなかった。
なぜ、あのような者が何の苦労も無く、王子の寵愛をもらえるのか。
なぜ、何も背負っていないあの者が、なぜ・・・・・・。
何度も、それを無いものにしようとしました。
最後は、その者を暗殺しようとも。
ですが・・・・・・その計画をしたお父様は、見せしめとして処刑され。
わたくしも、領地の殆どを没収され。
消えてしまいたかった。
なぜ、わたくしは今もこうして生きているのでしょうか。
領民が、今も空腹にあえいでいるというのに、何もできず。
なのに、なぜ。
なぜ、貴方はこうしていてくれるのですか?
わたくしは、貴方に何度も酷い事をしてきたというのに、なぜこの屋敷からでていかないのですか?
なぜ、いつも変わらぬ笑顔で私に接してくれるのですか?
貴方がどこかへ行ってしまえば、わたくしは、様々な事を諦められるというのに。
その笑顔が・・・・・・わたくしには辛かった。
まだ、わたくしも生きていてもいいんだと、勘違いしてしまって。
貴方は・・・・・・わたくしの事を、どうお思いなのですか?
皆を欺いた罪人でしょうか。
それとも、ただ一人の・・・・・・。
い、いえ。なんでもありません。
ん・・・・・・ふわぁ・・・・・・。
うふふ。
とても、暖かいですわ。貴方の手。
思えば、王子とは手も握った事はありませんでした。
とても、あたたかい・・・・・・。
んぅ・・・・・・すぅ、すぅ。
(翌日の朝)
(チュンチュン、と鳥の鳴き声)
(かける足音)
もう!なんで居ないのかしら。
あぁ、あんなところに!
ちょっと貴方!なぜ来ないのですか!
朝の支度が遅れてしまいます!
・・・・・・なんで、他の子と話してるのですか。
見ない顔ですね。新しく入った子ですか。
むぅ・・・・・・。
とにかく!貴方!
(腕を掴む音)
早く、私の部屋に来なさい!
(駆ける足音)
(扉の開く音)
・・・・・・何で、あの子と話をしていたのですか。
私の知らない所で、あの子と仲良くしていたのですか?
・・・・・・いえ、貴方の事です。仕事でも教えていたのでしょう。
あぁ、でも。
あの子の嬉しそうな顔、貴方に向けられていたのですよね。
なんで貴方は、誰にでも優しいのですか。
貴方は私にだけその優しさを向ければよいのですっ。
・・・・・・なぜ、何か言いたげな顔をしているのですか?
そんな顔をしないでくださいっ!
(平手打ちの音)
はぁっ、はぁっ。
あ・・・・・・。
ごっ、ごめんなさい!
痛かったですよね?
あぁ、真っ赤に腫れてしまっています。
本当に、ごめんなさい。
お願いです、もうこのような事はしませんっ。
しません、から。お願いです。
わたくしの事を・・・・・・嫌いに、ならないでください。
わたくし、貴方が居なければ、もう・・・・・・。
お願いです・・・・・・お願い・・・・・・。
・・・・・・ゆ、許してくれるのですか?
ほ、本当ですか?
あぁ、ありがとうございます。
で、では。早速、その頬を冷やさねばですね。
えっと、えっと・・・・・・。
あ、で、では。
(肌の擦れ合う音)
その、いかがでしょう?
わたくしの手なんかでは、足りないかと思いますが・・・・・・。
本当に、ごめんなさい。
・・・・・・そ、そのぅ。
これからも、私の傍に居てくれますか?
(フクロウに鳴き声)
(扉のノックの音)
開いてるわ。
(扉の開く音)
遅いわよ。
何年ここで働いてるの?あなた。
わたくしが呼んだらすぐに来なさい。全く。
まあいいわ。
じゃあ早速・・・・・・ん。(足を伸ばして何かを促す声音をイメージしていただけると)
・・・・・・ん。
何でそこに突っ立ってらっしゃるのですか?
こうしてわたくしが、足を伸ばしているのですよ?
はぁ・・・・・・。
靴!それと靴下!
早く脱がせなさい。
(布の擦れる音、2回)
ふぅ。
では次。
足を揉んでください。
わたくしは寝る前の読書をしておりますので。
いい、というまでその手を緩めないでください。
(肌の擦れ合う音)
あぁ、もう。本当にイライラします。
もっと強く!
わたくしの体を労う気があるのですか?
なんで貴方を傍に置いてるのかわからなくなります。
(肌の擦れ合う音)
(本のページを捲る音)
もう足はいいですわ。
では次に・・・・・・いえ、もういいですわ。
(本を閉じる音)
今日はもう寝ます。
早く出ていってください。
(歩く足音)
・・・・・・やはり待ってください。
わたくしが眠るまで、手を握っててくださる?
ほら、早く戻ってきなさい。
(歩く足音)
では、わたくしの手を、その両手で包む様に握ってください。
・・・・・・早く。
(肌の擦れ合う音)
ふふ。
あ・・・・・・こほん(咳払い)
このまま、わたくしが寝息を立てるまでですよ。
勝手に放しましたら許しませんから。
・・・・・・その。
貴方は、わたくしの事が怖くはないのですか?
今夜の事は、明日の朝には忘れると約束してください。
・・・・・・全部、上手くいくはずでした。
隣の大国の王子と、婚姻する筈でした。
その王子に見合う美しい女性になるために、私は様々な事を身に着けました。
優雅な立ち振る舞い、王子が趣味だという乗馬の練習、好みを調べその色のドレスや料理の練習。
それら全てに殆どの時間を捧げてきました。
わが領地は土地が痩せ、川からも遠い。
だから、あの国の大河と肥えた土地が欲しかった。
民は空腹にあえぎ、この領地から出ていってしまう。
お父様はその事に胸を痛めておりました。
だから、あの縁談は絶対に成功させなくてはいけなかった。
でも・・・・・・。
うふふ。可笑しいですよね。
見知らぬ女性に、王子が一目ぼれするなんて。
その日から、私を見る目は冷たくなってしまい・・・・・・。
わたくしも父も、納得が行かなかった。
なぜ、あのような者が何の苦労も無く、王子の寵愛をもらえるのか。
なぜ、何も背負っていないあの者が、なぜ・・・・・・。
何度も、それを無いものにしようとしました。
最後は、その者を暗殺しようとも。
ですが・・・・・・その計画をしたお父様は、見せしめとして処刑され。
わたくしも、領地の殆どを没収され。
消えてしまいたかった。
なぜ、わたくしは今もこうして生きているのでしょうか。
領民が、今も空腹にあえいでいるというのに、何もできず。
なのに、なぜ。
なぜ、貴方はこうしていてくれるのですか?
わたくしは、貴方に何度も酷い事をしてきたというのに、なぜこの屋敷からでていかないのですか?
なぜ、いつも変わらぬ笑顔で私に接してくれるのですか?
貴方がどこかへ行ってしまえば、わたくしは、様々な事を諦められるというのに。
その笑顔が・・・・・・わたくしには辛かった。
まだ、わたくしも生きていてもいいんだと、勘違いしてしまって。
貴方は・・・・・・わたくしの事を、どうお思いなのですか?
皆を欺いた罪人でしょうか。
それとも、ただ一人の・・・・・・。
い、いえ。なんでもありません。
ん・・・・・・ふわぁ・・・・・・。
うふふ。
とても、暖かいですわ。貴方の手。
思えば、王子とは手も握った事はありませんでした。
とても、あたたかい・・・・・・。
んぅ・・・・・・すぅ、すぅ。
(翌日の朝)
(チュンチュン、と鳥の鳴き声)
(かける足音)
もう!なんで居ないのかしら。
あぁ、あんなところに!
ちょっと貴方!なぜ来ないのですか!
朝の支度が遅れてしまいます!
・・・・・・なんで、他の子と話してるのですか。
見ない顔ですね。新しく入った子ですか。
むぅ・・・・・・。
とにかく!貴方!
(腕を掴む音)
早く、私の部屋に来なさい!
(駆ける足音)
(扉の開く音)
・・・・・・何で、あの子と話をしていたのですか。
私の知らない所で、あの子と仲良くしていたのですか?
・・・・・・いえ、貴方の事です。仕事でも教えていたのでしょう。
あぁ、でも。
あの子の嬉しそうな顔、貴方に向けられていたのですよね。
なんで貴方は、誰にでも優しいのですか。
貴方は私にだけその優しさを向ければよいのですっ。
・・・・・・なぜ、何か言いたげな顔をしているのですか?
そんな顔をしないでくださいっ!
(平手打ちの音)
はぁっ、はぁっ。
あ・・・・・・。
ごっ、ごめんなさい!
痛かったですよね?
あぁ、真っ赤に腫れてしまっています。
本当に、ごめんなさい。
お願いです、もうこのような事はしませんっ。
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わたくし、貴方が居なければ、もう・・・・・・。
お願いです・・・・・・お願い・・・・・・。
・・・・・・ゆ、許してくれるのですか?
ほ、本当ですか?
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で、では。早速、その頬を冷やさねばですね。
えっと、えっと・・・・・・。
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