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ヤンデレスライム
  • ファンタジー
  • ヤンデレ
  • 人外 / モンスター
公開日2021年06月05日 18:00 更新日2021年06月05日 18:00
文字数
2593文字(約 8分39秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
スライム
視聴者役柄
指定なし
場所
指定なし
あらすじ
 あらすじは「とある道を歩いていたら手負いのスライムちゃんがいて・・・・・・」といった内容となっております。

 キャライメージは「人間が憎い(例外有)スライムちゃん」です。
本編
 【ある日、林の中にて】

 (草むらを歩く音)

 ひゃっ!に、人間っ!?
 
 それも、さっきとは別の人?

 や、やめてっ!来ないで!

 (倒れる音)

 うっ・・・・・・痛たたっ。

 もう、動けないや。

 ここまで、なのかなぁ・・・・・・。(呆然、といった声音で言って頂けると)

 もっと、色んなものを見たかったなぁ・・・・・・。

 いいよ。私の事、倒しちゃっても。

 あ、でも。痛いのは嫌だなぁ・・・・・・。

 ・・・・・・ね、ねぇ。どうしたの?

 私の事、倒さないの?

 ・・・・・・なんで、その剣を抜かないの?

 もしかして・・・・・・見逃してくれるの?

 いいの?逃げちゃうよ?

 本当に逃げちゃうよ?
 
 ・・・・・・えへへ。

 人間達の中にも、貴方みたいな人がいるんだね。

 じゃあ、その。こういう事を言うのは変だと思うんだけど・・・・・・。

 ありがとう、人間さん。

 【別日、同場所にて。】

 (草むらを歩く音)

 あっ!人間さんっ、人間さんっ!

 えへへ、覚えてる?

 この間はありがとね。

 見てみて!あれからすっかり傷も治って、ほら!

 こんなに動けるようになったんだぁ。

 本当に、ありがとね。

 その、それでね?

 今日はあの時の・・・・・・そのぅ。

 お、お礼をしたくって!

 はいっ、これ!リンゴだよ!

 ちょっとしなびちゃったかもだけど、でもとっても美味しいの!

 あの森の奥にリンゴの木があってね?

 お日様が一番高い所に浮いてきたあたりにお腹が空くから、いつも食べてるんだぁ。

 丁度今、お日様が一番高い所に浮いているからさ。

 一緒に食べよ?えへへっ。

 (リンゴを齧る音)

 んーっ。シャリシャリだぁ。

 ほら、お兄さんも食べて食べて!

 (リンゴを齧る音)

 美味しい?

 えへへ。

 ・・・・・・こうして、誰かと一緒にご飯って暫くしてなかったんだ。

 皆、人間に倒されちゃった。

 私たちは・・・・・・その。凄く弱いからさ。

 私、臆病で。逃げてばっかりで。でも、生きなきゃって。

 皆の分も生きなきゃって。皆を倒した人間達が憎くって、強くなろうって。

 でも、どんなに頑張っても強くなんてなれなくて。

 ・・・・・・ごめん、人間さん。

 私、人間が凄く憎いの。

 あ、でも・・・・・・でもね?

 人間さんはそのぅ、えっとね?えへへっ。

 好き・・・・・・かな。

 私の話を嫌そうな顔をしないで聞いてくれるし、無理矢理断れば良かったのに私と一緒にご飯を食べてくれるし、それに・・・・・・。

 私に会っても、その腰の剣を抜かないし。それどころか、見逃してくれて・・・・・・。

 こんな人間もいるんだって、驚いたけど・・・・・・嬉しかった。

 えへへ。

 (リンゴを齧る音)

 ごちそうさま!

 人間さん、ありがとね!

 そういえば人間さんって、あっちから歩いてきたよね?

 もしかして、この道の先に町があるの?

 ・・・・・・へぇ。そうなんだ。

 じゃあ、人間さんはそこに住んでるの?

 ・・・・・・へぇ。

 あ、えっと。何でもないよ!

 その、えっと・・・・・・た、ただの世間話、ってやつだよ!

 それじゃあ・・・・・・私は帰るね?

 せっかく人間さんに生かしてもらったんだもん。

 人間に見つかる訳にはいかないしね。

 お兄さんも、気を付けてね?

 【別日、町の中にて】

 (人々の喧騒)

 わぁ・・・・・・ここが人間の町かぁ。

 森なんかと全然違うなぁ。全部キラキラしてる・・・・・・。

 (砂利を歩く音)

 えへへ。バレてない。

 私、完璧な人間になってる。

 あんなに頑張ったもの。

 人間さん・・・・・・えへへ。

 んっと・・・・・・どこにいるんだろう?

 (砂利を歩く音)

 あっ!人間さん!

 ・・・・・・誰かと話してる?

 ・・・・・・人間さん、すごく楽しそう。

 あの女の人。誰だろう。

 あ、あれって・・・・・・薬草?

 ということは、お店屋さんなのかな。

 人間さん、ずっとニコニコしてる。

 ・・・・・・いいなぁ。

 そうだ。

 いい事思いついちゃったぁ。(不気味な笑みを浮かべているイメージをしていただけると)

 待っててね、人間さん。

 【別日、町中にて】(『』内は別人を演じてる風をイメージしていただけると)

 (人々の喧騒)

 (砂利を歩く音)

 『あ、いらっしゃい!』

 『に・・・・・・お兄さん!』

 『今日も新鮮な薬草とかを用意しておいたよっ!』

 『ねぇねぇ、お兄さん。』

 『この後って、空いてるかなぁ?(耳元で囁くイメージでお願いします)』

 『もし、空いていたら・・・・・・あそこのお家、私の家なの。』

 『そこで待ってるね?』

 『えへへ。』

 【数時間後、家の中にて】

 (扉を開く音)

 あっ!に・・・・・・お兄さん!

 待ってたよ!

 あ、扉閉めてくれる?

 (扉を閉じる音)

 ん。ありがと。

 じゃ、もういいよね。

 ちょっと待っててね?

 ん・・・・・・ふぅ。(力を溜めて解放するイメージをしていただけると)

 久しぶり、人間さん!

 会いたかったよ。

 えへへ。

 どう?驚いた?

 あれからお兄さんに会いたくて、毎日練習してね?

 人間そっくりになれるようになったんだっ!

 前は何度もやっても上手くいかなかったんだけど、人間さんに会いたくて頑張っちゃった。

 ほら、見て?

 『いらっしゃいませ。今日は何を買ってくれるの?』

 なぁんて。
 
 あの女の人を吸収したから、姿も口調も性格も、全部完璧でしょ?

 あ、でもでも。

 やっぱり、人間さんと居る時は、元の姿がいいなぁ。

 えへへ。

 ・・・・・・ん?どうしたの、人間さん。

 あ、もしかして・・・・・・

 『この女の人の心配をしてくれてるの?』

 そうだよね。人間さんって優しいもんね。

 大丈夫だよ、人間さん。

 あの女の人はね、最後まで痛い思いなんてしないで私と一緒になったから、苦しい思いや怖い思いなんてしてないよ。

 人間なんて大嫌いだけど・・・・・・でも、人間さんに嫌な思いはさせたくなかったから。

 そうそう、あの女の人ね?

 人間さんの事、ちょっぴり好きだったみたいだよ?

 ちょっともやもやしちゃったけど、でも、私の方がきっと・・・・・・ううん、絶対、人間さんの事が好きだもん。

 ・・・・・・そんな顔をしなくても大丈夫だよ。

 あの女の人にはまた、人間さんが私に言ってくれればすぐに変身できるからさ。

 だからぁ、またあの日みたいに・・・・・・。

 また、一緒にお昼ご飯食べよ?

 えへへへへ。
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
ヤンデレスライム
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
一ノ清 カズスケ
ライター情報
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 趣味で聴いているASMR、シチュボ系の動画等を盛り上げたいという思いと、自分の名を売りたいという下心を持って、フリー台本を書いております。

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 各台本のタイトル、一部内容はは自由に変えてくださっても構いません。
 
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