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幸薄系ヤンデレサキュバス【ファンタジー】
  • ファンタジー
  • ヤンデレ
  • 人外 / モンスター
公開日2021年06月05日 18:00 更新日2021年06月05日 18:00
文字数
3493文字(約 11分39秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
サキュバス
視聴者役柄
指定なし
場所
指定なし
あらすじ
 あらすじとしては「勇者として魔物を倒していたあなたは、ある日の夢の中でサキュバスと出会い・・・・・・」となっております。

 キャライメージとしては「どんな事でもしてきたサキュバスちゃん」です。
本編
 【夜、眠った後の夢の中にて】

 (近づいてくる足音)

 初めまして、勇者様。

 うふふ。びっくりした?

 夢の中に、見ず知らずの女性がいるのだものね?

 驚かない人間は居ないでしょう。

 それじゃあ・・・・・・自己紹介でもしておこうかしら。

 まぁ、勇者様といえど、すぐに私に誘惑されて、身も心も私に捧げたくなっちゃうかもだけど・・・・・・。

 初めて出会う人には自己紹介。それが礼儀だものね?ふふ。

 私はサキュバス。貴方を倒しに来た者よ。

 倒す・・・・・・といっても、武器で切りあったり、魔法を使ったりは嫌いなのだけどね?

 だって、私の腕やお胸。太ももが傷ついちゃうかもでしょう?

 それに、勇者様は恐ろしい程強く、何度倒しても復活するって、聞いてたもの。

 正直、そんな力を持つ勇者様と、力では敵わないって思ったからね。

 だからぁ・・・・・・こうして、勇者様の夢の中で、まるで毒に侵すようにゆっくりじわじわと。

 貴方の力を奪っていく事にしたの。

 ねーえ?さっきから変な感じでしょう?

 腰にあったはずの剣が、ないんだもの。

 どうりで体が軽く感じる筈よねぇ?

 うふふふ。

 安心して?私も、ここには武器は持ち込めないの。

 だからぁ・・・・・・貴方が私に強く抵抗すれば、なーんの問題もないのよ?

 万が一にでも、貴方が耐えられたらだけれど。うふふ。

 (近づく足音)

 さぁて。どうしましょうか。

 じゃあまずは・・・・・・貴方の過去を覗かせて貰いましょうか。

 頭に触れるわよ?

 もし我慢できなくなっちゃったら・・・・・・私のあんなところや、こんなところを・・・・・・触ってもいいからね?貴方の気が済むまで、ね?

 うふふ。

 ん、っと・・・・・・。

 (数秒間をあけてください)

 へぇ・・・・・・。

 そう。貴方は結構、人に好かれやすいのね。

 ふふ。女の子によく話しかけられるけど、手を握ったりは無いの?

 じゃあ・・・・・・今、私に触るのをすっごく我慢してたり?

 うふふふ。

 それで?

 ・・・・・・ふぅん。

 貴方。何度も魔物に致命傷を受けて、その傷が原因で。

 その度に、教会で目を覚ましているのね?

 それで、その度に訓練をして、強くなって。

 でも力が及ばなくて・・・・・・その繰り返しで段々と強くなっていって。

 何度も、何度も・・・・・・。

 (数秒間をあけてください)

 さて。そろそろかしら?

 夜が明ける頃ね。

 じゃあ、私は元の場所に戻るとしようかしら。

 また会いましょうね?勇者様。

 【別日、夢の中で】

 (近づく足音)

 こんばんわ、勇者様。

 もう。そんなに身構えたって、どうしようもないでしょう?

 ここには武器は持ち込めないのだから。

 うふふ。うっかりさんね?

 (数秒間をあけてください)

 私ね?勇者様の倒し方が分かっちゃったの。

 思いついたらすっごく簡単だったわ?

 私の体でぇ・・・・・・勇者様を、虜にしてあげるわね?

 (数秒間をあけてください)

 ねーえ?勇者様。

 もう、戦うのは疲れたでしょう?

 ほーら。私の膝に、頭を置いて?

 あんなに痛くて辛い思いをするのは、もう嫌でしょう?

 私なら・・・・・・勇者様を救ってあげられるわよ?

 勇者様から、力の源を吸い取って、普通の人間にして。

 そうしたら、もう魔物を倒すために命を張る必要も無くなるわよぉ?

 安心して?勇者様が勇者じゃなくなっても。

 他の人が勇者になって、世界を救ってくれるわよ。

 だからぁ・・・・・・ねーえ?私の膝に、頭を乗せて。

 いっぱい、気持ちいいこと、してあげるわよ?

 (数秒間をあけてください)

 ふぅん。

 来ないのね。

 じゃあ・・・・・・こういうのはどお?

 貴方が私の膝に頭を乗せないと、貴方の村に居る人を・・・・・・一人ずつ順番に誘惑してあげる。

 貴方は耐えられているけれど、ただの人間に耐えられるかしら?

 うふふふ。

 (肌の擦れ合う音)

 ふふ。どお?私の膝枕は。

 毎日手入れをしていて、自慢の肌なのよ?

 (数秒間をあけてください)

 人質の事は安心して?嘘だから。

 私はサキュバスよ?勝つためなら、なんでもするわ?

 そう、なんでも・・・・・・。

 (数秒間をあけてください)

 ねーえ?さっき私、言ったわよね?

 貴方から力の源を吸い取ってあげる、って。

 今夜は、そんなことはしないであげる。

 その代わり、私の話に付き合って?

 サキュバスの膝枕を堪能しながら、ね?うふふ。

 (数秒間をあけてください)

 私たちサキュバスはね?力も弱いし、魔法も苦手で。

 魔物の世界では、強さが全てだから。それでよく、弱い私たちはよく石を投げられてきたの。

 なんでのうのうと生きているんだ、とか。少しは役に立て、だとか。

 でも、やり返されたらそれこそ敵わないから。ずっと我慢してきた。

 そんな時、貴方の噂を聞いてね?

 力も強くて魔法も使える。そんな貴方の前に、魔物は打つ手がなくて。

 そこで、私は思ったの。

 どんなに力が強くても、心までは強くないって。

 どんな人にも、心は弱いところがあるものでしょう?

 チャンスだと思った。

 私だったら、勇者を虜にできるって。

 私、魔物の中でも、見た目は指折りで良い方でね?

 だから、自信があった。

 それで、貴方を虜にして、他の魔物達の事を見返すつもりだった。

 (数秒間をあけてください)

 でも・・・・・・貴方の過去を覗いて。

 私と真逆だなって、思った。

 力もあって魔法も使えて、色々な事ができる筈なのに。

 勇者に選ばれたせいで、祝福を授けられて、ずっと苦しい思いをして。

 でも、貴方は他の人間からとても期待されていて。

 だから・・・・・・誰にも弱音なんて吐けなくて。

 正直、すごく嫉妬したわ?

 でも・・・・・・辛いのは私と一緒なんだって。

 (数秒間をあけてください)

 ふふ。こんな事をしているのがバレてしまったら、私、いよいよ処刑されるかもしれないわね。

 でも・・・・・・貴方に倒されるのなら、本望かしら。

 もう、このまま生きていても・・・・・・誰かの事を恨んで、嫉妬していくだけでしょうから。

 だから・・・・・・せめて最後は、貴方みたいな人の手にかかって・・・・・・。

 (数秒間をあけてください)

 ねぇ。

 この夢から目が覚めたら・・・・・・。

 私の事を、倒しに来てくれる?

 北の森に、潜んでいるの。

 今のあなたなら、簡単に倒せるはずよ。

 5日間、待ってるから。

 もし私。貴方が倒してくれないと・・・・・・。

 何をするか分からないから。

 だから・・・・・・お願いね?

 【5日後、夢の中にて】

 (近づく足音)

 なんで、来てくれなかったの?

 私、ずっと待ってたのよ?

 あぁ・・・・・・でも。

 貴方も、覚悟してくれたってことかしら?

 じゃあ、いいのよね?

 うふ、うふふふ。

 (肌の擦れ合う音)

 はぁ・・・・・・暖かい。

 ずっと、こうしたかったの。

 今まで、誰かを虜にしたことしかなかった。

 それだけが唯一、私ができることだって。心を殺して、来る日も来る日もそうしてきた。

 でも・・・・・・貴方が初めてなの。

 こんな気持ちになるの。

 貴方の虜になって。なんでもしてあげたいって思うの。

 いけない思いだと思って。なにか、大変なことをしてしまいそうで、自分の体を止めたかった。

 でも・・・・・・もう、我慢なんてしない。

 もう、貴方がこの夢から覚めることはないわ。

 あれから私、何人かの魔物に手をかけてね?

 少し力を分けて貰ったの。

 その力のおかげで、貴方をこの夢の中に、永遠に閉じ込めることができるようになったの。

 一日中、朝も昼も・・・・・・これから先ずっとずっと。

 最初からこうすればよかった。

 私が色仕掛けをしたら、簡単に背中を見せてくれるのだもの。

 なんで、今まで思いつかなかったのかしら。

 (肌の擦れ合う音)

 安心して?ここじゃ、お腹も減らないし、疲れることもないの。

 だから、何も心配しなくてもいいの。

 あぁ・・・・・・でも、貴方さえ望めば、どんなものもこの世界に出して上げるわよ?

 貴方が暮らしていた村そっくりの風景だったり、貴方が良く出会う人だったり、それと・・・・・・お腹は減らないけど、貴方の好きなものも出してあげられるわ。

 うふふ。

 今までね?サキュバスとして生まれた事がすっごく嫌だったの。

 でもね?今は、貴方にこの世界をあげられて、それに、永遠にここで暮らせるのだもの。

 サキュバスとして生まれて良かった、と思うの。

 だから、ね?

 ここで永遠に、勇者だとか、世界を救うだとか、そんな事ぜぇんぶ忘れて。

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クレジット
・台本(ゆるボイ!)
幸薄系ヤンデレサキュバス【ファンタジー】
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
一ノ清 カズスケ
ライター情報
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