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【裏社会】人格に干渉できる闇医者に仕事を頼んだ女の末路…
written by 松平蒼太郎
  • 闇医者
  • イケおじ
  • 裏社会
  • ハードボイルド
  • バー
  • 低音ボイス
公開日2024年09月13日 16:31 更新日2024年09月13日 16:31
文字数
1142文字(約 3分49秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
男性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
闇医者
視聴者役柄
女性
場所
バー
あらすじ
浮気性の彼氏をどうにかしたかった貴女は、とある筋から、人格を矯正できるという闇医者のことを知り、彼がいつも飲んでいるらしいバーへと赴く。

そこには、いかにもな雰囲気の男が一人で酒を飲んでいて…?
本編
(バーのカウンター席に腰掛けていると、女性が隣に掛けてくる)


…誰だ?なぜ俺のことを知っている?


いきなり頼みたいことか…だが、せっかくバーに来たんだ。お酒の一つくらいは、頼め。


何でも構わない…好きなモノを一つ、頼めばいい。


(女性がマスターにお酒を注文している間、酒をあおる)


…それで?俺に頼みたいことってのは何だ?


……それは難しいな。男の浮気ってのは病気みたいなモンだ。そう簡単に治るもんじゃない…いや、普通は治せない。


無茶を言うな…本気で治そうと思うなら、かなりの荒療治をしなきゃならねぇ。


そうなると、かかる金も相当なモノになる…ここの酒代とは比にならねえくらいにな。


具体的には……大体、これくらいだな。


そうか…ずいぶん無茶をして稼いだ金みたいだな。そんなにその男のことが大事か?


(ため息)


恋は盲目、か…


アンタを見てると、その言葉の意味がよく分かるよ。


まぁいい…金さえ用意してくれるんなら、治療は引き受ける。


ただし…その後のアンタたちの関係がどうなったとしても、俺は責任を負わない。それでもいいか?


わかった…契約成立だ。これを飲み終わったら、すぐ治療に行く。彼のいる場所を教えてくれ。


…了解した。ここからそう遠くはないみたいだな。


礼を言うのはまだ早い…治療が成功するかはわからないし、仮に成功したところで、アンタの望む男になるかもわからない。そういう心構えはしておけ。


(その後は黙ってお酒を飲み干し、マスターに向かって話しかける)


ご馳走さん、マスター。今日も美味かったよ。


(彼女のそばにお金を置く)


酒代は置いていく…今夜は俺の奢りだ。


あぁ…治療が終わったら、また連絡する。それまでここで、ゆっくり飲んでるといい。


(バーを出て行く)




~治療を終えて数日後~


…アンタか。あれからどうだ?彼の様子は…


…そうか。上手くやってるんならいい。それで今日は何の用だ?


…ノーコメントだ。治療の詳細は話せない。


当然だ。俺がやったのは荒療治…クズの人格を根っこから変える治療だからな。


あぁ…知らない方がいいこともある。あまり深入りするな。


そういえば、前に聞きそびれてしまったが…俺のことは、誰から聞いた?


そうか…アイツか。余計なことをベラベラと…


いいや、こちらの話だ。アンタが気にする必要はない。


…ひとつ、言い忘れてた。俺のことは今後、誰にも口外するな。誰にも、だ。


……嘘だな。アンタ、すでに俺のことを喋ったろう?


いいさ…喋ってしまったものは仕方ない。最初に口止めをしなかった俺のミスだ…しばらく眠っててもらうぞ。


(彼女のこめかみを殴って気絶させる)


悪く思うな…俺は闇医者なんでな。世間にそう簡単に認知されては困る。


(倒れた彼女のそばにしゃがみこむ)


これからアンタの、俺に関する記憶を消す…これ以上、『こちら側』に踏み込まれても迷惑なんでな。


『治療』が終わったら、すぐ表の世界に帰してやる…それまで少しの辛抱だ。
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
【裏社会】人格に干渉できる闇医者に仕事を頼んだ女の末路…
https://x.com/yuru_voi

・台本制作者
松平蒼太郎
ライター情報
マツダイラソウタロウ
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