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【あらすじ】
うっかり彼女とのデートの約束を忘れてしまっていたあなた。
目が覚めると、ベッドに縛り付けられて身動きが取れなくなっていました。
彼女は、怯えるあなたに罰を与えると言い始めて…。

（ドアを開けて部屋に入る）

あっ、目が覚めた？おはよ～。

何これって、手錠だよ？
手足をね、ベッドに縛りつけさせてもらったの。全然身動きできないでしょ。
あははっ、そんな怯えた顔しないでよ。かわいいなぁ、もう。

ん～？怒ってるのかって、どうして？私、怒ってるように見える？
それとも…何か怒られるような心当たりでもあるのかな？

なーんてね、心配しないで。もうそんなに怒ってないから。
まさか、デートの約束をすっぽかされるとは思ってなかったけど…。
ずっと前から二人で計画してたのにな～。すごく楽しみにしてたのにな～…。

だからね、もう二度と君が約束を破ったりできないように、罰を受けてもらうことにしたの。
もー、そんなじたばたしても無駄だってば！

（思いきり顔を近づけて、耳元で囁く）

今日はずーっと、私にいじめられ続けるの。もう、逃げられないよ。
ふふっ、すっごくびくびくしてる。でも、やめてなんかあげないから。

（元の距離に戻って）

それじゃあ、早速最初の罰を決めるよ～？

えっ、これ？罰ゲームのアプリだよ？うん、スマホに入れてみたの。
ルーレットを回して、当たった罰ゲームを受けるルールなんだって。

何？もっと違うことされると思ってたの？
えっ、痛いやつ！？私、そこまでひどいことしないよ！
ちょっと懲らしめて、君に反省してもらおうと思っただけだもん！

そういうわけだから、早速罰ゲームルーレット回しちゃいまーす。えいっ！
最初の罰ゲームは～？出た、コスプレだって。コスプレかぁ…何か持ってたかな？
いっそのこと、私の服着せちゃおうか。スカートとか穿いてみちゃう？w

あっ、でもそうだよね。手錠してるし、着替えさせるの難しいよね。
もっと簡単に身につけさせられるもの…うーん…そうだ、あれがあった！

（引き出しから物を取り出す）

じゃーん、首輪です！
なんで持ってるのって、そんなのどうでもいいでしょ。
いいからほら、あごちょっと上げてよ。着けづらい。

（首輪を嵌める）

うん、なかなかいい感じ。手錠と首輪って相性いいし、結構似合ってるよ？
できれば口枷みたいなのもあったらよかったんだけど…それはまた今度ね？

それじゃ、次の罰ゲーム行っちゃおっか。うん、首輪はつけたまま。

さてと、次の罰ゲームは～？ふむふむ、顔に落書きかぁ。
ちょっと待っててね。たしか、ペンならこの辺に…あった！えっとね、二種類あるよ。
薄いピンクの蛍光ペンと、すっごく太い黒の油性マジック。…どっちがいい？

うんうん、ピンクの方がいいの？分かった。じゃあ…こっちの黒にしちゃおっかな！
なんでって、そりゃ罰だもん。君の好きなようにしてあげるわけないでしょ？

（油性マジックのキャップを外す）

さてと、何書こうか迷うな～。
あっ、そうだ！せっかく首輪してるんだし、猫ちゃんにしてあげるね。

ほーら、じたばたしないの！変に動いたら、目とかに入っちゃうよ？
うん、それでよし。大人しくいい子にしててね。

まず、猫といえば…ヒゲだよね。お顔、失礼しまーす。
ほっぺに三本、きゅっきゅっきゅ～。うわ、このペン結構がっつり付くね。
それから反対側のほっぺにも、きゅっきゅっきゅ～～～っと。よし、出来た！

はい！これで君はもう、私に飼われてるかわいい猫ちゃんです。
ふふっ。よーしよし、いい子でちゅね～。喉もごろごろ～ってしてあげましょうね～。

でも、まだちょっと猫っぽさが足りない気がするなぁ。なんでだろ？
分かった！お鼻が猫っぽくないんだ。じゃあ、お鼻の頭に丸書いて…中は黒く塗って…と。こんな感じ？
あれ？なんか違うかも。猫のお鼻って三角形だったっけ？いいや、試しに書いてみよっ。
これ難しい…ちょっと変な形になっちゃった。もういいや、お鼻全部塗っちゃえ塗っちゃえ～w

何？どうしたの？えっ、 臭（くさ） い？あー…インクの 臭（にお）いね。
普段、こんな近くで嗅ぐ機会ないもんね。ふふっ、せっかくだしじっくり堪能させてあげる。
ほら、お鼻の穴の周りもしっかり塗りつぶしてあげるね。ぐりぐり～。

あはっ、これ楽しい～。もうちょっと何か書きたくなっちゃった。
後はそうだなぁ…三毛猫みたいに模様とか書いてみる？
右目の周りにま～る。左目の方もぐる～っと。よし、これでどうだ！
あれ？なんかパンダみたいになっちゃった。でも、これはこれでかわいいし…まあいっか！

それじゃ、次のルーレット行くね。次の罰ゲームは～…。えっと、パイ投げだって。

そうだよね。クリームがないとできないよね。
あっ、もしかして用意してないからやられないとでも思った？
ざーんねん。これ見て？じゃーん、ホイップクリームのスプレー！
これをこうやってお皿に…ぷしゅーっと。

（スプレーで紙皿にクリームを盛りつける）

はい、できた！それじゃ、今からこれを君の顔にべちゃってぶつけちゃいま～す。
いくよ？さーん、にー、いーち、ゼロ！

（顔の手前で皿を止める）

なーんてね。…ぷっ、あははっ、寸止めだよ。びっくりした？
絶対ぶつけられるって思ったでしょ。目もぎゅってつむっちゃって、可愛かったよ！

ていうか、ごめん失敗した。
いや、寸止めしたつもりだったんだけど、ちょっとクリームついちゃったかも…？

ぷっw いや、だって鼻がw
真っ黒に塗られてるのに、てっぺんだけ白いクリームがちょんって乗ってるのw
うん鼻の頭。自分で見える？ちょっと、寄り目とかしないでよ！
やめて、その顔でこっち見ないで！お腹痛いw
もう無理、パイで隠しちゃうね。えいっ！

（パイで完全に顔を覆う）

どう？どんな感じ？…なんでそんな必死に首振ってるの？
あっ、もしかして息できない！？ごめん、今お皿取るね！

（顔から皿をはがす）

大丈夫！？良かった～。こんなので救急車呼んでたら大変なことになってたよ。

っていうか…すごい顔～。全部真っ白！
クリームで、どこがどこなのか全部分からないね。目も開けられないでしょ。
あっ、でも口だけは分かるよ？すっごいぱくぱくしてるからw

クリーム取ってほしいの？しょうがないなぁ。

（頬のクリームを舐め取る）

うん、甘い。えへっ、こういうの一回やってみたかったんだよね～。
もう、分かった分かった！ちゃんと取ればいいんでしょ？
ちょっと待っててね、タオルで拭いてあげるから。

（タオルで顔についたクリームを優しく拭き取る）

よし、これでだいたい取れたかな。うん、クリームが。
いや、落書きはまだしっかり残ってるけど…。
油性だし、しばらく消えないんじゃない？

それにしても、すごい格好になっちゃったね…。
そうだ、鏡で見せてあげる！ほら、すごくない？
だって、手錠でベッドに繋がれて首輪までされてるんだよ？
しかも顔中落書きまみれだし、クリームのせいでべとべとだし…。ふふっ。

どう？ちゃんと反省した？二度と約束破ったりしない？
うん、分かった。信じてあげる。今度こそ、約束だよ。

えっ？いや、まだ解放はしてあげないけど…。
なんでって、最初に言ったでしょ？今日はずっといじめ続けるって。それに…。

（耳元に顔を寄せて囁く）

私ね、君の恥ずかしい姿がもっと見たくなっちゃった。

（スマホを手に取って満面の笑顔で）

それじゃ、どんどんルーレット回していくから。覚悟してね！

・台本（ゆるボイ！）
デートの約束を破った罰に ヤンデレ彼女に監禁されて…（健全）
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
拗拗