帰り、遅かったじゃん。残業？

ふーん、そっか…お疲れ様。

上着、貸して。ハンガーにかけとくから。

別に…たまたま目ェ覚めただけ。気にしないで。

寒かったでしょ？シャワー浴びてきな。

あったかい飲み物淹れて待ってるから。



最近、仕事多いの？

そうなんだ。人が辞めて色々任されるようになって…

大変そうだけど、大丈夫？身体とか…

ふーん…無理だけはしないでよ。倒れられたら迷惑だし。

まぁ君賢いし、自分の体調管理くらいできると思ってるけど…

一応心配くらいするし…彼女なんだから。

そういやご飯は？外で食べてきた？

そ、なら夜食はいらないね。

(あくび)

…勘違いしないで。

君の帰り待ってたわけじゃないから。

たまたま起きてただけだし。

その含み笑い、腹立つんだけど…

ん…眠いのはホント。

いや、いいよ…寝床くらい自分でいけるし…

(お姫様抱っこされる)

…ってちょっと！人の話聞いてた⁉︎

君ってホント…いや、なんでもない。

…ん、ありがと。電気消していいよ。

(消灯)

…自分が疲れてる時ぐらい、人に気使わなくていいからね？

そういう優しいとこも好きだけど…

やっぱ無理はしてほしくないから。

家でくらい、もっとくつろいで。

そ、彼女命令。

聞かなかったら、君の職場に差し入れ持って、挨拶に行くから。

ん、よろしい。素直な君は好きだよ。

…バーカ。それで切り返したつもり？

全然効かないっつの。

…照れてない。君の気のせいじゃない？

ほら、もういいから寝な。

ちゃんと睡眠とらないと、しんどいよ？

うん、おやすみ…また明日。

・台本（ゆるボイ！）
そっけなくて優しい彼女が仕事で帰りの遅くなった俺を待ってくれていた
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
松平蒼太郎