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【修羅場】内気な妹ヴァンパイアと妖艶な姉ヴァンパイアのダブル吸血
written by 松平蒼太郎
  • ファンタジー
  • 敬語
  • 人外 / モンスター
  • 吸血鬼
  • ヴァンパイア
  • 姉妹
  • 修羅場
  • 掛け合い
  • ダブル吸血
公開日2022年09月06日 11:10 更新日2022年09月06日 11:10
文字数
3027文字(約 10分6秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
2 人
演者役柄
姉ヴァンパイアと妹ヴァンパイア
視聴者役柄
人間の青年
場所
某所
あらすじ
夜道でよそのヴァンパイアに襲われ、血液を大量に失った貴方はほうほうの体で家に帰る。同棲しているヴァンパイアの女の子は、貴方を襲ったヴァンパイアが自分の姉であることを知る。

実力で勝てないと知りつつも、貴方に手を出した姉を許せなかった彼女は決死の覚悟で姉に戦いを挑もうとするが、そこに貴方は割って入ってきて…?
本編
A.妹ヴァンパイア B.姉ヴァンパイア


【Aパート】

A.おかえりなさい……お兄様⁉︎ どうされたんですか⁉︎ 顔が真っ青で……あっ…

A.この匂い…まさか姉様に…?

A.う、ううん!謝らなくていいですから!とにかく、今は横になって…!

A.肩、お貸ししますから…よいしょ…



A.お兄様…すっかり寝ちゃった…

(匂いを嗅ぐ)

A.やっぱり姉様の匂いだ…でもなんで…どうして今さら…

A.ごめん、なさい…わたしのせいだ…

A.わたしがお兄様を眷属にしたからこんなことに…

A.お兄様…わたし、やっぱりお兄様に迷惑をかける悪い子みたいです…

A.でも…きちんとケジメはつけなくちゃいけないの、分かってますから…

A.姉様と、決着をつけてきます…!

A.お兄様に二度と手出しができないように、わたしが姉様を倒します…!

A.姉様に勝てる保証なんてどこにもないけど…だけどやっぱりお兄様に手を出したのは許せないから…!

A.お兄様…わたし、行ってきます。

A.もし、この家に二度と戻らなかったとしても…悲しまないでくださいね?

A.ううん、大丈夫か…お兄様は強い人だもん。わたしなんかいなくても生きていける。

A.さ、最後にひとつだけ…失礼なことしますけど、許して…

(キス)

A.お兄様…大好きです。短い間でしたけど、お兄様と過ごせてわたし、幸せでした。

A.お兄様にたくさん可愛がってもらって…もう思い残すことはありませんから…

A.それじゃあ今度こそ、行ってきます…さよなら。





【ABパート】

A.ハァッ、ハァッ…姉様、どこにいるんだろ…

A.でもまた兄様を狙うはずだから、きっとこの近くにいるはず…!

A.どこ…⁉︎ どこにいるの…⁉︎ いるなら返事してよ…!

[B登場]

B.ふふふっ…妹さん。夜中に大声を出すと近所迷惑ですよ?

A.姉様…!やっと見つけた…!どうしてお兄様を…!

B.手を出したか、ですよね?簡潔に答えると、妹さんが羨ましかったからです。

A.わたしが、羨ましい…?なんで…?姉様の方がヴァンパイアとしては優れてるはずなのに…

B.だってそうじゃありませんか。あんなに素敵な男性に一途に想われて、可愛がられて…きっと自ら血液を差し出す、献身的な男性だったんでしょうね。そんな人を眷属にできるなんて、どう考えても勝ち組でしょう?だから、奪いたくなっちゃって♪

A.そ、そんな自分勝手な理由でお兄様に手を出したんですか…⁉︎ いくら姉様でもそんな横暴、許されるはずありません!

B.ふーん…なんだか昔と少し変わりましたね、妹さん。昔の貴女なら、ここで何の反論も出来ずに俯いて黙ってるだけだったのに。

A.わたしは…今でも弱いままですけど…それでもお兄様のためならいくらだって頑張れる!姉様、貴女にお兄様は渡しません!

B.あはっ♪ そうでなくっちゃ♪ そうじゃないと奪い甲斐がないですものね。うふふ♪

A.姉様…今だけは貴女を許せない…!二度とお兄様に手を出さないで!

B.はぁぁ…いいですね、その顔。やっとメスの顔になりましたね。妹さんの成長、お姉ちゃんは嬉しいですよ。ふふふっ♪

A.姉、様…!貴女だけは絶対に………え、あ、お兄様⁉︎ なんでここに…⁉︎

B.ふふっ、さっきぶりですね。きちんと安静にしてこられましたか?

A.お兄様…わたしがお兄様を眷属にしたせいで、姉様に…

B.本当に妹さんには優しいですね…羨ましい限りです。初めてあの夜道で会った時は、わたしにもあんなに優しくしてくれたのに…

A.あ……そうだったんですね。人間の姿を装った姉様に騙されて…

B.騙したなんて人聞きの悪い…あれは人間を我が物とするための、ヴァンパイアの立派な戦略ですよ?お父様とお母様から習いませんでした?

A.そんなの知らない…!わたし、お父様にもお母様にも全然愛されてなかったもん…!

B.はぁ…お父様もお母様も、愚かな真似をしたものです。こんなに素質ある妹さんを家から追い出すなんて…わたしに妹さんの教育を任せてくれたら、立派なヴァンパイアとして育て上げてみせましたのに…

A.そんなの要らない…!わたしには必要ない!だってわたしには、お兄様がいるから…!

B.そうですね。貴女は貴女なりのやり方で眷属を見つけ、彼との愛を育んでいます。それは認めざるを得ません。

A.だったら、もうわたしたちにかまわないで…!お兄様に手を出さないで…!

B.そういうわけにはいかないんですよ。だってわたしも彼のことを気に入っちゃいましたから。

A.そんな…じゃあ姉様は本気で…

B.はい。妹さん、貴女から彼を奪ってわたしの正式な眷属とします。今ちょうど、人間の男の眷属というものがいませんし。

A.…ッ、ダメ!お兄様は絶対に渡さない!

B.それでいいんです。貴女は貴女のやり方で、わたしはわたしのやり方で、眷属を手に入れる。ただそれだけのことですから。

A.へっ…?お兄、様…?何を…

B.ふぅん…面白い提案ですね。ですが、よろしいのですか?わたしたち同時に吸血されたら、血液不足で死ぬかもしれませんよ?

A.ダッ、ダメ…!お兄様がそこまでする必要ない!わたしが姉様を追い払えばそれで済む話ですから!

B.ふふふっ…責任感の強いお方ですこと。いいですよ、わたしはその提案に乗ります。妹さんを一方的にボコボコにするのは、流石に少し良心が咎めますから。

A.…ッ、わかりました…そこまで言うなら、わたしもお兄様の提案に乗ります。お兄様の本気の覚悟を止める権利はありませんから…

B.じゃあ決まりですね。左側、失礼しますね。

A.それじゃあわたしは右側を…お兄様、吸血中はどうか気をしっかり保ってください。

B.改めてルール確認ですけど…どちらかが彼を気持ちよくさせた方の勝ちで、彼を自らの眷属にできる。

A.本当に気持ちよくしてくれた方をお兄様は抱く。より媚薬に近い快楽物質を流し込みますから、身体が勝手に反応するはず…ですよね?

B.はい。彼が意識の上では妹さんを愛していようと、身体は嘘をつかない。気持ちいいと思った方に自然と靡いていく。とっても公平な勝負でしょう?

A.負けないもん…!姉様には絶対に…!

B.わたしもですよ、妹さん。わたし、狙った獲物は逃がさない主義なので。

A.それじゃあお兄様…今からいただきますね…

B.君の味、もう一度たっぷり味わわせてもらいますね…

【AB同時に吸血】

A.はぁっ、ンッ、はんっ、ンッ…

B.ンッ、あむっ、あんっ、はんっ…

A.ね、姉様…?なんですか、その吸い方…?なんだかすごくエッチ…

B.お子様な妹さんには分からないでしょうけど…敢えて媚薬的な作用を持つ唾液を多く垂らすことで、皮膚の外側からも彼を虜にするんですよ。ほら、ビクって反応した。

A.も、もう!お兄様!だったら、わたしは…ギュー!

B.ふふ、何の真似ですか?そんな強く抱きついても、大して変わらないと思いますけど?

A.そんなことない…!お兄様はおっきな胸が好きだもん…!少なくとも、姉様のちっぱいよりは反応してるし…あっ、ほら!ビクってなった!

B.へぇ〜…ふふふ、まさか妹さんがそんな淫乱な女になってたなんて…しばらく見ないうちに本当に成長しましたね。そのデカパイ含めて…

A.姉様に勝ってる唯一の要素だもん…!利用するのは当然だよ…!

B.生意気になったものですね…昔は何を言っても無言で頷くことしかできなかったくせに…少し、本気でお灸を据えた方がよろしいでしょうか?

A.勝手にわたしの大切な人を奪おうとする泥棒猫な姉様に言われたくない…!生意気なのは姉様の方だよ…!

B.ま、何でもいいですけれど…勝つのはわたしですし。

A.負けない…!お兄様はわたしが守るって、そう決めたから…!

B.ねぇ…君はわたしを選んでくれますよね?だってさっき、あんなに気持ちいいことさせてあげましたもんね?

A.お兄様…わたし、お兄様とずっと一緒にいたいです…!だからどうか、わたしを選んでください…!

AB.お兄様(君)はどっちが好きなんですか?
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
【修羅場】内気な妹ヴァンパイアと妖艶な姉ヴァンパイアのダブル吸血
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
松平蒼太郎
ライター情報
マツダイラソウタロウ
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