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四大元素を司るヤンデレ魔導士から逃げられない〜次女・疾風の魔導士編〜
written by 松平蒼太郎
  • ファンタジー
  • ヤンデレ
  • 王子様系
  • ボーイッシュ
  • イケメン
  • 追跡
  • パパ活
  • 魔導士
  • 異世界
公開日2022年12月16日 13:43 更新日2022年12月16日 13:43
文字数
1859文字(約 6分12秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
魔導士
視聴者役柄
場所
某所
あらすじ
水を操る魔導士の女の子に貞操を奪われて、フラフラと廊下を歩き、倒れ込みそうになった男を抱き止めたのは、いわゆる王子様系女子であった。彼女は先ほど男の貞操を奪った女の子の姉であり、今後のことについて話し合おうと持ち掛けられて、部屋まで(お姫様抱っこで)連れて行かれることになってしまい…?
本編
(抱き止める)

おっと…父さん、大丈夫?
なんだかフラフラしてるけど…


(匂いを嗅ぐ)


ふぅん、へぇ、なるほど。
うん、そういうことか。


いや、父さんから妹の匂いが
すると思ってね。もしかしなくても
そういうことをシたんだろう?


隠さなくていいさ。
妹も年頃だから
父さんとヤりたくなるのも
無理はないだろう。
別に責める気はないよ。


ま、こんなところで立ち話も
なんだし、僕の部屋で
じっくりお話ししよう。


あ、そっか。今は歩くのも
やっとの状態か。だったら…


(お姫様抱っこ)


僕がこのまま運んであげるよ。


ふふっ…なに?恥ずかしい?


お姫様抱っこぐらいで
恥ずかしがるなんて
父さんも可愛いとこあるんだ。


そんなに顔を赤らめられたら…
チューしたくなるだろう?


冗談だよ。半分だけね。


さっ、邪魔が入る前にさっさと
ここから退散しよう。


今は二人きりでお話し
したい気分だから…ね?


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


よいしょ……いいよ、そのまま寝てて。
起きたままはしんどいでしょ?


うん、それ僕のベッド。
だから遠慮なく使って。


さて、何から話そうか…
とりあえず今後の家族計画に
ついてでも話す?


え、聞きたいこと?なんだい?
僕に答えられることなら何でもいいよ。


あぁ、それは当然さ。
父さんは父さんだからね。
年齢は関係ない。


僕が君を父さんだと
思ったから父さんなのさ。
何も悪いことじゃないだろう?


ふぅん…その顔は納得してないんだ。


じゃあ理由を話してあげる。


僕が君を父さんだと思うのは、
君が僕の魔導士としての才能を
引き出してくれたからさ。


いや、正確にいうなら
僕自身に気づかせたというべきか…


とにかく、僕が魔導士として
大成できたのは父さんのおかげ
というわけさ。


まぁ大成したといっても、まだまだ
修行中の身なんだけどね。


だって父さんが言ったんだろう?


「風の属性は地味なんかじゃない。最も異質で、化ければ誰よりも強くなる可能性を秘めてる属性だ」って。


これまで自分の生まれ持った属性が
姉妹の中で一番地味だと思っていた
僕には、今の言葉はかなり効いたよ。


二人いる下の妹はそれぞれ炎と水、
そして上の姉は土の属性をもっている。


みんな目に見える派手な属性なのに
どうして僕だけ目に見えない地味な
属性なんだろうって…


でも父さんが僕の可能性を認めてくれたから
僕は今の僕でいられる。本当に感謝してる。


実の父親がいたら、こんな感じなのかなって…


恋人もありだとは思ったけど…
やっぱり父さんって呼ぶ方がしっくりくる。


君からは余りある父性が感じられたからね。
父さん以外の呼び方は考えられないよ。


そういうわけなんで、
これからよろしくね。
僕の父さんとして。


あぁ、そうだ。
姉さんから呼ばれてたの忘れてた。


ちょっと行ってくるから、
ここでゆっくり待ってて。
すぐ戻るから。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


戻ったよ。さっきの話の続きだけど…


…父さん?あれ?トイレかな…


ん?これは…手紙?


…ふふっ、あはは…!


父さん…家族としてよろしくって
言った矢先にこれか…


仕方ない父さんだ。
鬼ごっこ、ちょっとだけ
付き合ってあげようかな。
すぐ追いつくけどね。ふふっ♪


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


やぁ、父さん。こんなところで
会うなんて奇遇だね。運命ってやつかな?


ふふふ…僕から逃げようなんて
百年早いよ。残念だったね。


分かるさ、父さんの居場所ならどこでも。


風がね、教えてくれるんだ。
父さんがいるのはここだってね。


まぁ具体的に言うと、風で
父さんの匂いが流れてくるから
それを辿ってきてるだけなんだけど。


僕、風属性の才能があって本当によかった。


父さんの場所はいつでも把握できるし、
父さんがどんなに逃げたってどこまででも
追える。


そう、父さんにすぐに追いつけたのも
僕自身が風と一体化したからさ。凄いだろ?


僕、風魔法が使えるおかげで
姉妹の中では一番動きが速いからね。


これで分かったでしょ?
どこに逃げても無駄ってことが…


さ、帰ろっか。
僕、魔力消費してお腹ぺこぺこだよ。


え?書き置き?何それ?
そんなもの読んでないけど。


ゴミだと思って破り捨てちゃったかな、多分。


ま、でも中身は大体想像できるよ。


「俺にお前たちの父親になる資格はない」とかそんなんだろ?


資格があるかどうかを決めるのは
父さんじゃない。僕たち姉妹だよ。


満場一致で君が僕らの父さんに
なることは確定したんだ。
今さらくつがえすことはできないよ。


父さん…僕はいいけど、あまり
逃げようとすると姉さんや妹たちが
激怒するかもしれないから程々にね。


次逃げたら、火傷程度じゃ
済まないかもしれないなぁ…ふふっ♪


いい子にしてて、父さん…
そしたらいつでも可愛がってあげるから…ね?
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
四大元素を司るヤンデレ魔導士から逃げられない〜次女・疾風の魔導士編〜
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
松平蒼太郎
ライター情報
マツダイラソウタロウ
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