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卒業式の早朝、駐輪場にて
written by ろべ
  • 告白
  • 学校/学園
  • 甘々
  • 純愛
  • 同級生
公開日2023年02月26日 17:15 更新日2023年02月26日 18:36
文字数
1000文字(約 3分20秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
指定なし
視聴者役柄
指定なし
場所
指定なし
あらすじ
君と同じ大学に行くと半ば告白じみたことを言って必死に勉強した一年間。彼女も最初は笑っていたが真剣に勉強に付き合ってくれた。その甲斐もあってなんとか合格したが合格発表から彼女に避けられ続けているようで…そして学校に来る最後のチャンスである卒業式が来た。

台本の使用と改変についてはご自由にどうぞ
ご使用の際はお手数おかけしますがご一報(DMやメンションなど)いただけるととても嬉しいです
本編
(学校の駐輪場で彼女を待ち構える)
(自転車を押して歩くカラカラ音) 

あ…………その、おはよ…

(スタンドを立てる)

珍しいね…こんなに早くに君が登校してるの…
今日卒業式だし、登校時間までまだ2時間もあるよ?さすがに早すぎない?
って、それは私も、だよね…

うん…君のこと避けてた…合格発表から
とりあえず…おめでとう、第一志望。私と同じ。

そりゃ君の番号もすぐに調べたよ。
当たり前でしょ。あれだけお世話してあげたのに落ちてたら最悪だし。
とりあえずそんな気まずい感じにならなかったのはほんとに良かった。

"じゃあなんで避けてたのか"って…?
………だって、合格したらするんでしょ…?告白…

ちょうど一年前、"君と同じ大学に行きたい"っていきなり言ってきて…
それで気付かないほど私も鈍感じゃないし…

正直ね、最初は出来るわけないって思って内心笑ってた。
だって君、お世辞にも頭良い方とか言えないくらいだったから。

でも、だんだん君が本気なのわかって、ほっとけなくなって、後半は毎日一緒に勉強して、

…私試験中も君のこと心配して何分かぼーっとしちゃってた。
先生が言ってた「受験生は恋愛するべきじゃない」って暴論だと思ってたけど…ほんとだった。

……うん。私も好きだよ。君のこと。
だから会うの嫌だった。

だってそんなの恥ずかしいよ。
勝手に惚れられて、勝手に私の隣に追いついてきて、そんな君に逆に惚れちゃうなんて…

それに…(低い不機嫌そうな声)
君が私の気持ちに全然気付かないのもムカついた。
私だけこんな思いしてるのに、君は真っ直ぐに突き進んじゃって、この後も何も考えずに告白する気だったんでしょ。

………

すー……はー……

好きです。私と恋人になってください。

…仕返しだ、ばか

思い通り告白されてやるもんですか(ぷいっ)

わ、ちょ!いきなり抱きつくな!
ここ学校!駐輪場!誰か来たらどうすんの!
(語気が強めのひそひそ声)

んぐっ…あーもう…ちょっとだけね。

(呼吸音10秒くらい)

……ちょっと。長い。
もういいでしょ。
は、な、し、て!(引き剥がすように)

(服をパタパタはたく)
もう最悪。制服にしわ出来ちゃった。
着るの最後だからアイロンかけて来たのに。

はい、そうです。今日でJK最後です。
今更気づいたの?ほんとにバカだね。

なによ、そんなに残念そうにしちゃって。
大学生になったら今よりかわいい服の私に毎日会えるでしょ。

…それに…どうしてもって言うなら制服もまた着てあげるし…(小声)


うるさいなんでもない!
ほら、いつまでもこんなところで話してないで教室行くよ。
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
卒業式の早朝、駐輪場にて
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
ろべ
ライター情報
pixiv,twitterで活動しているフリー台本師です。得意な系統はストーリー性のあるタイプの台本です。よろしくお願いします。
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