とあるクラスのリーダー格の貴女は、いつも冴えない陰キャ男子をいじめて遊んでいた…はずなのだが、いつの間にか攻守逆転してしまっていて…？

あの…俺に何か用…？お、お金ならこの間貸したし…


え…いや、でも…これ、なんか汚いし…んぐっ⁉


(いじめっ子たちから口の中に汚物をねじ込まれる)


げほっ、げほっ！お、おぇ…


(そのまま暴力を振るわれる)


がはっ！ごほっ、ごほっ…！


ごめ、なさい…もう、これ以上は勘弁して…


……ねえ。人をいじめるのって楽しい…？


楽しいかって聞いてるの…いいから答えて…


(蹴とばされる)


いっ…！はぁ…はぁ…そ、そっか…楽しいんだ…


うん…なら、もういいかな。飽きちゃった、いじめられっ子遊び…おりゃ。


(蹴った相手を殴り飛ばす)


ふぅ…そろそろ攻守交代しよっか？今度は『僕』がみんなをいじめる番ね。こっちの方が楽しそうだし。


駄目だよ…君たちのターンは終わり。一方的なゲームなんてつまらないでしょ？ほら、いくよ？


(いじめっ子たち相手に無双)


あいたた…ちょっと殴られすぎた…唇、切れちゃった…


……ん？あ、君はどうしたの？他の子、みんなどこかに行っちゃったよ？


許してって、どういうこと？別に僕、全然怒ってないよ？


うん。だってさっきのは遊びなんでしょ？君もそう言ってたじゃん。


どっちか片方だけが楽しい遊びなんてフェアじゃないからさ…僕もいじめる側ってのをやってみたかったんだ。


まぁ、なんでかいきなり逃げられちゃったんだけど。僕をいじめてた時はあんなに楽しそうだったのに…よくわからないなぁ。


君はどうしてあのグループに入ってたの？あの中で君だけ女の子だから珍しいなって…


んー…答えてくれないと、会話にならないんだけど…まぁいっか。


君だけここに残ってくれてるってことは、まだ僕と遊んでくれるってことだよね？次は何して遊ぼっか？


……もしかして僕が怖いの？え、何か怖がらせることしちゃった？だったらごめんね？


え、ええっと…じゃあ、さっきとはちょっと趣向を変えた遊びしよっか。怖がってる君を殴ったり蹴ったりするのは流石に申し訳ないからさ。


どうしよっかな…痛いことがダメなら、何か気持ちいいことを…


…あ、そうだ。耳マッサージとかどう？父さんが母さんによくやってるからさ。やられてる母さんも気持ちよさそうだし…どうかな？


ありがとう。じゃあお耳、ゆっくりほぐしていくね…


(両耳マッサージ)


ほら、身体が硬いよ。リラックス、リラックス…


どうかな？触られて痛いとかない？


そっか。よかった。やっぱりマッサージは気持ちよくなくちゃね。


え？あぁ、父さんと母さんもよくケンカっていうか、いじめ合いっこしてるからさ。ちょくちょく攻守交代してるし、終わったら二人で気持ちよさそうなこともしてる。


気持ちよさそうだよ？二人でよく身体を重ね合わせたりして…うちの両親、けっこうアグレッシブな遊びしてるからさ。初めて見たら驚くかも。


えぇ…？今ので謝る要素どこにあったの？


ていうか、遊ぶのやめるなんて、寂しいこと言わないでよ。僕、君とは友達になれそうな気がするからさ。ねっ？


あ、じゃあ、耳かきもしてあげる！耳かき棒がないから、指で直接するけどいい？


ありがとう。それじゃあ、両耳をぐりぐり～ってしていくね。


(両指耳かき)


ほらほら、また身体が固まってる。深呼吸して、力抜いて～…


よしよし…いい子、いい子。やればできるじゃん。その調子でね。


ん？あ、いじめられてた時のこと？


あれはまぁ、あんな感じに振る舞ってたら、みんな楽しそうにいじめてくれてたから、そうしてただけ。最初からいじめる側だったら、さっきみたいに逃げられてたかもだし。


だから、君だけは逃げなくてよかった。残ってくれて、ありがとね。


もし君さえよければ、もっと気持ちいいことしようよ。うちの両親が裸でよくやってるやつ。


あ、でも今の僕、身体汚いからな～…もっと綺麗な時にした方がいっか。シャワー浴びた後とか…


(しばらく無言で指耳かき)


…さ、耳かきもこの辺で終わろっか。お疲れさま。


じゃあ僕、もう帰るから。また機会があったら遊ぼうね。バイバイ。

・台本（ゆるボイ！）
いじめられっ子な陰キャ男子の豹変耳かき
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
松平蒼太郎