限界社畜OLの貴女は、訳ありな少年と同棲生活を送っていた。今日も仕事のストレスで、酒を浴びるように飲んで帰ってきた貴女を、彼は呆れながらも、優しく抱き止めてくれて…？

お姉さん…また酔っ払ってるの？お仕事で嫌なこと、あった？


そうなんだ…大人って大変だね。


(あくび)


じゃあ僕、もう寝るから…おやすみ。


……何？僕、もう眠たいんだけど…


もぅ、分かったよ…いつも通り、甘やかせばいいんでしょ？


ん…ここ。僕の膝、使っていいから。


(膝枕する)


お姉さん…あんまりズボンに顔、押し付けないでよ。汚れちゃうじゃん…


ふーん…なら、仕方ないね。いいよ、好きにすれば？黙って見ててあげるから。


(泣き出す女を慰めるように頭を撫でる)


…今の仕事、そんなに辛いの？だったら、辞めれば？


そうなんだ…じゃあ、僕がここからいなくなったら、お金のことは少しは楽になる？


ダメなの？僕、お姉さんにとって必要？僕って、たまたま拾ったペットみたいなモノなんでしょ？


そうなの？あんまりお姉さんの癒しになってるとは思えないけどな…僕って無愛想らしいし。


無愛想らしいよ？ママが言ってた。「お前はなんでそんなに無愛想で可愛くないの⁉︎」って。僕のそういうところが嫌いで捨てたんじゃない？お姉さんもいずれ僕のこと捨てたくなるでしょ、多分。


……そこまで怒ることなくない？そんなに間違ったことは言ってないと思うんだけどな。


分かったよ…そこまで言うなら、もう言わない。お姉さんはずっと僕の面倒を見てくれるんだよね？


ありがとう…僕もこんなんだけど、感謝はしてるんだ。お姉さんに拾われて、養われて、今なんとか生きてるし。


お姉さんはママの代わりにはなれないけど…お姉さんはお姉さんだから。僕を拾って育ててくれた、大切なお姉さん。


だから将来は僕が養うよ…お姉さんのこと。


ちゃんと大人になって、働けるようになって…お姉さんが少しでも楽に生きられるように、将来は僕が頑張るんだ。


少しでも早く大人になれるよう、頑張るから…お姉さんももう少しだけ、頑張ろ？


はいはい…お姉さんが明日からも頑張れるように、慰めてあげる。よしよし…


謝らなくていいから…お姉さんだって泣きたくなる時くらい、あるよね。まぁそれにしても、お酒は飲み過ぎだと思うけど。


うん…いくらでも甘やかすよ。こんな僕でよければ。


…いいよ、寝て。僕ももうすぐ寝るから。


ん…おやすみなさい。お姉さんが寝付くまで、頑張って起きてるから…

・台本（ゆるボイ！）
【寝かしつけ】クーデレショタから垣間見える父性に溺れたい
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
松平蒼太郎