他の女に彼氏を寝取られ、骨の髄まで恨みと憎しみに支配された貴女は、彼らの命を奪うよう、黒魔術で召喚した少年の悪魔に何度も願った。少年曰く、彼らの側についている守護天使をも倒さねばならぬとのことであり、またその為の対価として、貴女の寿命が必要とのことで…？

(黒魔術によって召喚される)


……またアンタか。何？願いは？


あっそ…まぁ、分かってはいたけどさ…


別に…殺ろうと思えばできるよ。けど、アンタの殺したい相手は守護天使に護られてるから…現状だと正直厳しい。


…本気？俺は別にいいけど…アンタ、もうほとんど寿命残ってないし。これ以上削ったら死ぬよ？


…自分の命を懸けてでも殺したいんだ？その元カレのこと…彼を寝取った女のことも…


そっか…まぁ、いいよ。その辺の複雑な人間事情は俺の知ったことじゃないし。対価さえくれれば、アンタの願いは叶えてやる。


あぁ…今度こそ、成功させる。守護天使ごと、奴らを滅ぼす。地獄の悪魔の名にかけて。アンタはここで大人しく、俺の帰りを待ってるんだな。


(ボロボロの状態で女の元に帰ってくる)


ただいま…終わったよ。アンタの願い、叶えてやった。


うん…ちゃんと殺した。守護天使が厄介だったけど…アンタが寿命を削ってくれたおかげで、俺も力を発揮できた。ありがとう…‥ッ！


(フラフラのところを抱き止められる)


……何？急に優しくなるじゃん…さっきまでは、夜叉みてえな顔してたくせに…


あ、そ…まぁ、この程度で満足してくれたんなら、別にいいけど…


……アンタさ、死ぬのが怖くないの？アンタの身体、スッゲー冷たいけど…


……ふーん。変なの…人間ってよくわかんねえや…自分の願いのためなら、自分の身すら進んで滅ぼすなんて…


うん…アンタは地獄行きだよ。人殺しを悪魔に願ったんだから、当然だろ？


…わかった。俺がアンタをこのまま地獄に連れてく。でも、その前に一ついい？顔、こっち向けて。


(キス)


……アンタの命、俺が全部もらってやったから。これからはずっと一緒だ。俺の眷属として、存分に働いてもらう。


うるせえな…このまま罪人として、地獄の業火で焼かれ続けるよりはマシだろ？俺が適当にこき使ってやるよ。


誰がガキだよ…それは見た目の話だろ？一応、千年以上は生きてるよ。俺、アンタよりずっと年上だから。


(抱きしめ返す)


ん…アンタの主人として、その魂は俺が責任持って預かってやるからよ…俺と一緒に地獄に落ちよう。な？

・台本（ゆるボイ！）
【地獄行き】クールな少年悪魔に復讐を願った女の末路…
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
松平蒼太郎