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席替えで隣になったクラスメイトには夢があるらしい
written by 弐橋 葉
  • 学校/学園
  • 学生
  • 同級生
公開日2024年03月18日 11:51 更新日2024年03月18日 11:51
文字数
1010文字(約 3分22秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
指定なし
演者人数
1 人
演者役柄
クラスメイト
視聴者役柄
指定なし
場所
指定なし
あらすじ
高校生活も残りあと1年、も無いくらいの頃。
席替えで隣になったのは、3年間同じクラスだったけれどあまり話したことのないクラスメイトでした。
話してみると、どうやら夢があるようで……?

口調や一人称の改変で男女どちらでもいけるかと思います。
そのあたりのアレンジはご自由にしてください。
本編
えーっと、17番の席は……っと、ここか。

あ! 隣の席、キミかぁ。よろしくね。

三年間同じクラスだったのに、あんまり話したことなかったよね、そういえば。

もし良かったらだけど、卒業までの短い間だけどいろいろお話し出来たら嬉しいな。


あのね、さっそく聞きたいことがあって……キミ、結構本を読んでるよなぁって。

私も本が好きなんだー、図書委員やってるし。

今度オススメの本についての話とかしない?

好みが合うかは分かんないけど、ひとまずお互いのイチオシをプレゼン! みたいな。

……えへへ、やったぁ! 今度私の好きな本、持って来るね。


……えっ。

絵を描くのも好きだってなんで知って……?

……あ、あの時か!

美術部の活動時間中に、美術の授業の作品を残って描いてたこと、あったね……!?

わぁー……よく覚えてたね、そんな些細なこと……びっくりしちゃった。

でも、漫画家を目指してるってのはハズレー。

似てるけどちょっと違うかな。

なんだと思う?


……実はね、絵本作家になりたいんだ。

絵本って、お母さんが子どもに読み聞かせるものだけど、大きくなってから読むと違った感想を持つことって結構あるの。

それってつまり、読んでいてお母さんも楽しめるってことで、奥が深いなぁって興味を持ったんだ。

大人も子どもも楽しめる、あるいは、年を取って大きくなってから読み返しても楽しめる、そんな絵本が描ける作家になりたい。


……へへ、ありがと。

だから実は図書室でも対象年齢が低い本を読んで研究してるんだ。

子ども特有の純粋な感覚って、磨いておかないとどんどん曇っちゃう気がするからさ。


……いつか、私の描いた絵本を本屋で見かけたら、立ち読みだけでもしてくれると嬉しいな!

名前は本名のままで、ひらがなにして出すつもりだから。

今はお話も絵も課題まみれだけど、課題まみれってことはそれだけ伸びしろがあるってことですからね!

なんちゃって。


正直、高校生のうちから夢なんてはっきりしてない子も多いと思うよ。

それに作家ってのもあんまり現実的じゃないし。

でも、分かっていても私は目指したいんだよね。

夢って、見るだけなら自由だし、叶わなかったとしても練習してきたことはいつか役に立つかもしれないから。

無駄になるものなんてない。


……なーんて、ちょっと熱く語り過ぎちゃったかな! ごめんね。

好きなことになると結構こういうふうになっちゃって……本のプレゼン大会でも、熱くなりすぎないよう気を付けるよ。

……あはっ、好きなだけ熱くなっていいの?

それじゃあ……気合い、入れなきゃね!
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
席替えで隣になったクラスメイトには夢があるらしい
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
弐橋 葉
ライター情報
イラストレーター、ボイスコとして活動中です。
文章を書くのも好きなので合間合間に台本も投稿していきたいと思います。
pixivにも台本をマルチしていますがこちらのほうが早いです。

何か琴線に触れたものがあればお気軽に演じてくださいませ。
使用報告も不要、口調や固有名詞の改変についても良識の範囲でいくらでもどうぞ。
楽しく使って頂くためでしたら如何様にもしてください。
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