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何かと気にかけてくれる同僚の女の子
written by のみやま
  • 同僚
  • OL
公開日2021年06月05日 18:00 更新日2021年06月05日 18:00
文字数
1219文字(約 4分4秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
同僚
視聴者役柄
指定なし
場所
指定なし
本編
-----(休憩室で)

よっ、お疲れ様~。
仕事はどう?うまく行きそう?
…って、その顔見れば一目瞭然だね、ははは。

仕事内容が難しいとか?それとも人間関係?
あー、人間関係かぁ。
ふむ… あ、そうだ。
今日さ、仕事終わったら飲み行こうよ。
なーんでちょっと嫌そうな顔するのさー。ね、いいじゃんいいじゃん。気分転換!
んじゃ、仕事終わったら連絡ちょうだい。
ほーい、また後でねー。

-----(仕事終わり)

おっ、来た来た。結構早かったじゃん。
じゃあ行こっ。お店はもう予約してあるのだ~。
ちょっと歩くけど、大丈夫?
うん、ならよかった。

-----(居酒屋にて)

んで今日上司がさ、お茶淹れてくれってうるさかったんだよー。
私はあんたの秘書じゃないっつーのって。
こんなことのために会社入ったんじゃないのになー。

そういえばさ、キミは何でこの会社入ったの?
…へぇー、そっか。
なんかいいな、あたしなんかよりずっと真面目な理由じゃん。
あたし?あたしは別に、お金さえもらえれば、くらいだったな。
流石にお茶係は望んでなかったけど、ふふっ。

あ、でもやりたい職業はあったよ。
あたしこれでも小さい頃絵は得意でさ、コンクールで入賞したこともあんの。
だから中学生とか高校の頃の目標はデザイナーだったな。

ん?「なんでその道に進まなかったのか」?
んー。昔先生とか親に言われたんだよね。
「君には向いていないからやめなさい」、って。
その頃ってあたし何でも信じちゃうタイプだったから、スッパリ諦めちゃったの。
今考えると、あたしのこと何も知らないくせに、何でそんな人の言うこと信じちゃったんだろ、って思うよ。

今から?
いやいや、流石にこの歳だしさ、あたしにはもう無理だって。
…えっ?
…うん。……うん。
そう…ね。はは。
今日はキミの悩み聞いたげよう、って誘ったのに、なんかキミに励ましてもらっちゃった。

キミってやっぱり優しいよね。
そんなに優しいのに、なんで彼女いないんだろうねー?
あ、もしかして真面目で優しすぎて、恋愛対象にならないとか?

まぁキミの性格からすると居たこともなさそうだよね、なーんて。
…ってなに、急に黙っちゃって。
えっ、ホントに?彼女居たことないの?

ありゃー。こりゃレアものだわ。
って、ごめんごめん、言い過ぎた。
そんな泣きそうな顔しなくても。大丈夫だって、いつか彼女はできるさ。

(キミの耳元で)何なら、あたしがキミの彼女になったげようか?
あー。顔赤くなった。かーわい。
あらなに?「悪い冗談はやめろ」?はいはい、やめますよーだ。

あ、すみませーん、生ビール2つ追加お願いしまーす。
明日?大丈夫だって。まだそんなに呑んでないし。
ほらほらそれよりも、今日はキミの話に付き合ってあげるって決めてるんだから、あたしにも付き合いなさいよ。
あぁ、お手洗い?お店の奥にあるってさ。
うん、いってらっしゃーい。

(キミがトイレに向かったのを見て、ボソッと)にしても、鈍いよねー。
真面目過ぎるってのも、攻めにくいもんだよ。
ま、そこがかわいいから落としたくなるんだけどさ。
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
何かと気にかけてくれる同僚の女の子
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
のみやま
ライター情報
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