お嬢様を愛し、愛でて、付き従う…そんな口調だけがクールなメイドさんの日常。

お嬢様、本日もお疲れさまです。

お着替え済ませましょうか。さ、こちらへ。
では、失礼いたします。

上からシャツのボタンを外して…はい。
こちらの部屋着にお着替えくださいませ。

脱いだシャツはお預かりしますね。

……ふむ。お嬢様の柔肌はいつもすべすべもちもちしてて非常にエロ…健康的ですね。

…………。

さて、お嬢様の脱ぎたてのシャツは後でたっぷり堪能を…洗濯しておきます。

それでは着替えも終わりましたし、紅茶をお淹れしましょうか。

//(紅茶を淹れる)

どうぞ、お嬢様。
お茶菓子の方、本日はマカロンにございます。

おっと、いけない…紅茶の温度が少し高いみたいです。お嬢様は猫舌ですからね。私がふーふーして、ちょうどいい温度まで冷まして差し上げましょう。ささ、ティーカップをこちらに。

…あの、お嬢様。ティーカップをこちらにくださらないと、冷ますことができないのですが。

はぁ…ご自分でなさると？遠慮しなくてもいいのですよ？私が責任を持って、お嬢様が美味しく飲めるくらいの温度にしますから。

…そうですか。わかりました、お嬢様がご自分の力でなさるのならば、その意に従います。

//(お嬢様が必死にふーふーしてるところを見る)

………………ｽｩ。
いえ、なんでもありません。ただ、熱い紅茶を冷まそうと必死でふーふーしてるお嬢様がかわいすぎて吐血しそうなだけです。

はい、大丈夫です。後3回は耐えられますので。

……ですが、今ので残り2回となりました。
私の冗談を本気で心配してくれるお嬢様がかわいすぎて………痛っ。

痛いですお嬢様。腕をつねらないでください。

ですがこの痛みも、お嬢様の愛だと思えば……。

ああ！お嬢様、そっぽを向かないでください。
　
ふふふ……ですが、そのようにぷりぷり怒ってるお嬢様も非常に可愛らしいです。

…あら、ため息をつかれてしまいました。少しからかいすぎましたね、申し訳ございません。

ふむ、ではお嬢様。場が和んだところで……そろそろよろしいでしょうか？

何を？と、ふふ…何年お嬢様のメイドを務めさせていただいていると思いですか？

私にご相談したいことがあるのでしょう？わかりますよ。今日はほんの少しうわの空でしたから。
ええ、ですがほんの少しです。おそらく私以外には気付けないでしょう。

なにせお嬢様のことなら私、なんでも知っていますから。例えば体のサイズは上から……なんでもないです。

……こほん。で、私に相談したいことはなんですか？

………ふむふむ。
言いづらそうにもじもじと、そして上目遣いでこちらをチラチラ見てくるお嬢様……なんとあざとかわいい……。

お嬢様……今すぐ抱きしめてもよろしいでしょうか？

はい、ダメですか。それは残念です。
……気を取り直して。お話を伺いましょうか。

//(少し間)

…はぁ、ご友人を家へ遊びに誘うにはどうすればいいのか、と？

そんなもの普通に誘えばよろしいじゃないですか。お嬢様の天使を思わせるような笑顔で声をかければ誰でもついていきますよ。私はついていきます。

はぁ…大真面目に答えたつもりなのですが。

ん？お待ちください。そのご友人というのはまさか……殿方ですかっ！？

ああ、なんということ…

お嬢様に近づく男などケダモノに決まっております……こんなかわいくて天使で純粋で愛らしいお嬢様に誘われたらケダモノの理性なんて一瞬で消し飛んでしまいます。

いけません…いけませんねこれは……私のかわいいお嬢様が……ふ、ふふふ……

…え？違うのですか？ふぅ、それはよかったです。
まったくお嬢様ったら、あまり驚かせないでくださいよ。

本当に殿方のご友人したら早々に始末しにいくところでした、ははは。

………冗談ですよ。ですから距離を取らないでください、お願いですから。

そんなことより…ご友人を遊びに誘いたいのでしたね。どんなお方なのですか？

……ふむふむ。お嬢様と同じ趣味を嗜む者と。
なるほど、最近楽しそうにしてたのはそのお方のおかげでしたか。

それならば尚更素直に誘えばよろしいかと。
お嬢様がとてもヘタレ……引っ込み思案なのは重々承知しておりますが、自ら行動しなければいつまで経っても仲を進展させることは難しいですよ。

大丈夫です、万が一フラれても私が慰めてあげますから。
さぁさぁ、今すぐ連絡をとりましょう。こういうのは早い方がいいです。

予定は……この日が空いておりますね。

でもでもだってではありません。

早くお誘いしないと、この日は私と2人きりで添い寝密着イチャイチャデーにしますよ。私は大いに構いませんが、むしろそういう日を設けてもいいとさえ私は……あっ、もう送ったんですね。

はて…今まで迷っていたのに、お嬢様は急にどうされたのでしょうか…？不思議ですね。

//(少し間)

ふむ、お返事がきましたか？
………そうですか、お越しいただけるのですね。
それは良かったです。

それでは、その日のためのお菓子などを用意しておきましょうか。
ええ、かしこまりました。お嬢様。

ふふ……何を言っておられるのですか？

お嬢様に仲のいいご友人ができるのは大変喜ばしいこと。
たとえご友人との交流を優先して、お嬢様とご一緒できる時間が減ってしまったとしても、私はあなたに仕える身。何かを言える立場ではございません。

それに大丈夫です。私はお嬢様が幸せになることを1番に願っているので。
お嬢様が楽しそうにしておられるならば、私も幸せでございます。

…はい、ありがとうございますお嬢様。そんなに私のことを気にかけてくださるとは……とても嬉しゅうございます。

//(少し間)

…あら、もうこんな時間ですか。
お嬢様。申し訳ありませんが、他の業務をしてまいります。

ええ本当に、少しの間とはいえお嬢様と離れ離れになるのは大変心苦しいのですが、仕方がありません。お嬢様も私と離れるのはとても寂しいでしょうが、ここはグッと我慢して……

あん、お嬢様ったら何を……そんなに背中を押して、もう…私のことを押し倒す気ですか？

ああそんな、いけませんお嬢様。こんなに激しく求めてっ……。もう、お嬢様は本当に私のことが大好きなのですね。ええもちろん私も大好きです。ですので今すぐ結婚いたしましょう。式はいつにしましょうか？お嬢様が望むのであれば、私は全てを捧げても………

あっ。

//(部屋を追い出されドアが閉まる)

ふむ……部屋から追い出されてしまいました。なにやら最後にとても冷ややかな目をしておられましたが…ふふ、お嬢様ったら…照れ隠しでしょうか。

………仕方ありません。残りの業務を片付けましょう。まずはこのお嬢様が今日着ていたシャツを………シャツ、を…………。

…………すぅ…はぁ…。

ふぅ……。よし、これは"また"新品に替えておきましょう。

ああ、お嬢様のおかげで今夜は良い夢が見れそうです。

一生お慕いしますよ、お嬢様…♡

・台本（ゆるボイ！）
お嬢様が好きすぎる口調だけクールなメイドさん
https://x.com/yuru_voi

・台本制作者
うながりぅ