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公開日2025年03月16日 20:24
更新日2025年03月16日 20:24
文字数
1761文字(約 5分53秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
吸血鬼のお姉さん
視聴者役柄
人間の少年
場所
少年の病室
あらすじ
不治の病に侵され、余命いくばくもない少年を、吸血鬼のお姉さんが眷属にして生きさせるお話。まだ死にたくないという少年の心の叫びを聞いた彼女は、彼を力強く抱きしめ、その首筋に牙を突き立てて…?
本編
こんばんは、少年くん…あまり元気ではなさそうね?
そう…もうすぐ、死ぬの?その病は、人間社会の医療では治せない?
……それは、ご愁傷様。まだこんなに若いのに、余命いくばくもないなんて…
…何?わたしに何か聞きたいこと、ある?
……君が生まれてきた、意味。ごめんなさい、その質問には答えられないわ。
えぇ…だってわからないもの。君がどうして生まれてきたかなんて。
わたしと君は所詮、赤の他人…夜な夜な、病院まで遊びに来ているとはいえ、わたしたちは他人でしかないの。
えぇ…力になれなくて、ごめんなさい。わたしは君に対して、とっても無力…君はわたしの力になってくれてるのにね?
なってるわよ…すごく、力になってる。
君からは楽しいお話をいっぱい聞かせてもらって…わたしという、吸血鬼という存在を認めてもらって…わたしもこの世界で生きていいんだって、そう思えて…
…だから寂しい。君に会えなくなるのは、すごく寂しい。
…君も、寂しい?わたしと話すことができなくて?
ふふ…そう。わたしたち、同じ気持ちだったのね?とっても嬉しい。
ねぇ、見て?今夜はすごく月が綺麗…ほら、ここからよく見えるでしょ?
この景色をしっかりその目に焼き付けておいて?これが、君の見る最後のお月様かもしれないから…
(しばらく無言で月を見つめる)
…ねぇ。一つ、提案があるのだけれど…
その、もしかしたら、君はとっても嫌かもしれないし、むしろわたししか得をしないような提案かもしれないけど…
も、もし、よかったらその…わ、わたしの眷属に、ならない…?
えっと…いきなり眷属なんて言われても、わからないわよね。
要するに…吸血鬼のわたしに血を捧げて、わたしの庇護下に入らないかってこと。
もちろん、メリットはあるわ…吸血を通じて、わたしの魔力が体内に浸透し、半魔族の状態になれる。つまり、君のその短い寿命を限りなく伸ばせるということ。
…そうよ?君が今かかってる不治の病だってたちどころに治る…これから先も、その命を繋いでいける。
逆にデメリットは、昼の世界を生きられなくなるということ…わたしと同じ、吸血鬼になるわけだから。
見方によっては、人としての生を終えたとも捉えることができるわ。
…難しい話をいっぱいして、ごめんね?
要するに…この先も生きたいか、生きたくないか。それを決めるのは君自身よ。
えぇ…もし生きたいなら、わたしが君の力になる。君のことを生涯、守ってみせる。約束するわ。
……そう。わたしと共に、生きてくれるのね?
(抱きしめる)
…ごめんね?少しの間、こうさせて…
だって…嬉しいから。君がこの先もわたしと一緒にいたいって言ってくれて…他ならぬ、君自身の言葉で。
うん…わたしも君と一緒にいたい。これから先、もっともっと、君とお話したい。
君がわたしに昼の世界を教えてくれたように、今度はわたしが夜の世界を教えるの…本気で君に恩返ししたい。
これから吸血するけど…大丈夫?怖くない?
そう…うん、君は偉い。とっても強くて、偉い。
襟元、開けるわね……ここにお姉さんの牙をカプってするね。
ふふ…やっぱり少し緊張する?
でも大丈夫…痛みは本当に一瞬。あとはひたすら気持ちよくなるだけだから…ね?
いい子…それじゃあ、始めるわね。
(吸血)
ンッ…/// ハァ、フゥ…///
おい、しい…/// 美味しい、美味しい…♡
ふふ…ご馳走様♡ 少年くんの血って、こんなに美味しかったんだ♡ お姉さん、初めて知った♡
え?あぁ、ごめんね?ちょっと気が高ぶると、いつもこんな風になっちゃって…
それより…どう?身体の調子、良くなってない?
うふふ♪ それはよかった♪ つまり無事、眷属化は完了したというわけね♪
(再度、強く抱きしめる)
ギュー…♡ ふふ、もう放してあーげない♡ 君はお姉さんのモノだから♡
君の身体を蝕む悪~い病気は、この世から抹消してあげたから…痛くて苦しい思いは、二度としなくていいのよ?
さて…それじゃあ、早速行こ♡ お姉さんのお家に♡
(彼の身体を抱き上げる)
あぁ、軽い軽い♪ 君ってば、体重軽すぎ♡ まるで羽毛みたい♡
ん?何って、今から空に向かって飛ぶの。飛んで、そのままわたしの家に行くのよ?
えぇ。吸血鬼って空を飛べるから。まぁ、飛んでる姿を見せたことないから、知らないのも仕方ないんだけど。
怖くないわ…大丈夫。さっきも言ったでしょ?お姉さんが君を守るって。
君のことは頼まれても放してあげない…わたしと共に、夜の世界に羽ばたきましょう?それっ♪
(病室の窓から、夜の空に向かって飛び去る)
そう…もうすぐ、死ぬの?その病は、人間社会の医療では治せない?
……それは、ご愁傷様。まだこんなに若いのに、余命いくばくもないなんて…
…何?わたしに何か聞きたいこと、ある?
……君が生まれてきた、意味。ごめんなさい、その質問には答えられないわ。
えぇ…だってわからないもの。君がどうして生まれてきたかなんて。
わたしと君は所詮、赤の他人…夜な夜な、病院まで遊びに来ているとはいえ、わたしたちは他人でしかないの。
えぇ…力になれなくて、ごめんなさい。わたしは君に対して、とっても無力…君はわたしの力になってくれてるのにね?
なってるわよ…すごく、力になってる。
君からは楽しいお話をいっぱい聞かせてもらって…わたしという、吸血鬼という存在を認めてもらって…わたしもこの世界で生きていいんだって、そう思えて…
…だから寂しい。君に会えなくなるのは、すごく寂しい。
…君も、寂しい?わたしと話すことができなくて?
ふふ…そう。わたしたち、同じ気持ちだったのね?とっても嬉しい。
ねぇ、見て?今夜はすごく月が綺麗…ほら、ここからよく見えるでしょ?
この景色をしっかりその目に焼き付けておいて?これが、君の見る最後のお月様かもしれないから…
(しばらく無言で月を見つめる)
…ねぇ。一つ、提案があるのだけれど…
その、もしかしたら、君はとっても嫌かもしれないし、むしろわたししか得をしないような提案かもしれないけど…
も、もし、よかったらその…わ、わたしの眷属に、ならない…?
えっと…いきなり眷属なんて言われても、わからないわよね。
要するに…吸血鬼のわたしに血を捧げて、わたしの庇護下に入らないかってこと。
もちろん、メリットはあるわ…吸血を通じて、わたしの魔力が体内に浸透し、半魔族の状態になれる。つまり、君のその短い寿命を限りなく伸ばせるということ。
…そうよ?君が今かかってる不治の病だってたちどころに治る…これから先も、その命を繋いでいける。
逆にデメリットは、昼の世界を生きられなくなるということ…わたしと同じ、吸血鬼になるわけだから。
見方によっては、人としての生を終えたとも捉えることができるわ。
…難しい話をいっぱいして、ごめんね?
要するに…この先も生きたいか、生きたくないか。それを決めるのは君自身よ。
えぇ…もし生きたいなら、わたしが君の力になる。君のことを生涯、守ってみせる。約束するわ。
……そう。わたしと共に、生きてくれるのね?
(抱きしめる)
…ごめんね?少しの間、こうさせて…
だって…嬉しいから。君がこの先もわたしと一緒にいたいって言ってくれて…他ならぬ、君自身の言葉で。
うん…わたしも君と一緒にいたい。これから先、もっともっと、君とお話したい。
君がわたしに昼の世界を教えてくれたように、今度はわたしが夜の世界を教えるの…本気で君に恩返ししたい。
これから吸血するけど…大丈夫?怖くない?
そう…うん、君は偉い。とっても強くて、偉い。
襟元、開けるわね……ここにお姉さんの牙をカプってするね。
ふふ…やっぱり少し緊張する?
でも大丈夫…痛みは本当に一瞬。あとはひたすら気持ちよくなるだけだから…ね?
いい子…それじゃあ、始めるわね。
(吸血)
ンッ…/// ハァ、フゥ…///
おい、しい…/// 美味しい、美味しい…♡
ふふ…ご馳走様♡ 少年くんの血って、こんなに美味しかったんだ♡ お姉さん、初めて知った♡
え?あぁ、ごめんね?ちょっと気が高ぶると、いつもこんな風になっちゃって…
それより…どう?身体の調子、良くなってない?
うふふ♪ それはよかった♪ つまり無事、眷属化は完了したというわけね♪
(再度、強く抱きしめる)
ギュー…♡ ふふ、もう放してあーげない♡ 君はお姉さんのモノだから♡
君の身体を蝕む悪~い病気は、この世から抹消してあげたから…痛くて苦しい思いは、二度としなくていいのよ?
さて…それじゃあ、早速行こ♡ お姉さんのお家に♡
(彼の身体を抱き上げる)
あぁ、軽い軽い♪ 君ってば、体重軽すぎ♡ まるで羽毛みたい♡
ん?何って、今から空に向かって飛ぶの。飛んで、そのままわたしの家に行くのよ?
えぇ。吸血鬼って空を飛べるから。まぁ、飛んでる姿を見せたことないから、知らないのも仕方ないんだけど。
怖くないわ…大丈夫。さっきも言ったでしょ?お姉さんが君を守るって。
君のことは頼まれても放してあげない…わたしと共に、夜の世界に羽ばたきましょう?それっ♪
(病室の窓から、夜の空に向かって飛び去る)
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