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天才女優のヤンデレストーカーに騙される。
written by しおぱいたん
  • ヤンデレ
  • 芸能人
  • ストーカー
公開日2021年06月20日 18:25 更新日2021年06月22日 20:40
文字数
4730文字(約 15分46秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
ヤンデレストーカー/天才女優
視聴者役柄
指定なし
場所
指定なし
あらすじ
カフェの店員さん(演者)に一目惚れしたあなた(聴き手)。
意を決してデートの申し出をしたら、二つ返事で快諾。
ルンルン気分でデートに向かったあなたは、衝撃的な真実を知ることになる……。
本編
あ、きちゃ~! やっほ~!

アハハ、2人とも集合時間前に合流しちゃってんのウケんね
出かける準備終わって、待ち合わせ場所に向かったら、秒で着いちゃってさ~

早めに来てくれて、超助かった~
遊べる時間が長くなるし、お得みたいな? ツイてんね~

ね、てか今日の服どう? 超盛れてない?
折角のデートだからさ~、気合い入れてオシャしてきちゃったんだよね~

かわいい? アハハ、でしょ? ありがと~
ちゃんと褒めてくれるのうれぴよ~。マジルンルンご機嫌まる~

てかお腹空いてない? アタシもうぺっこぺこなんだよね
もうあたおか(頭おかしい)なくらい食べれちゃいそうなレベル

とりまどっか食べに行かん?
アタシ、別にラーメンとかでも気にしないし、好きなもので良いよ~

あ、でも今日白い服だから、できれば紙エプロンほしいかな
え~っと……あったあった。近くに百均あるわ
もしラーメンとか汁飛んじゃう系なら、ちょっと百均だけ寄らして

あ~、アリ寄りのアリ。え、全然良いじゃん。何を気にしてんの?
むしろ、ステーキしか勝たんまであるからね

店名なんだっけ? うん、うん……あー、はいはい、おけおけ
お~、何かチーズも色々揃えてるみたいで、超よきじゃん

え、アタシもう既にめっちゃ好きなんだけど
お腹いっぱい食べられそうだし、内装もオシャで良い感じだしさ~

ここからそんなに遠くないみたいだし、歩いて行けそうだね
それじゃ、行こ行こ。ステーキが待ってっからさ

あー、ね。アタシもこうやって2人でデートすることになるなんて、
全然思ってなかったから、今も微妙に実感ないトコある~

バ先でナンパされることはそこそこあるけどさ、
大体みんな軽いノリで遊ぼ~って誘い方だし、
リアルなトーンでお誘いされたのは初めてだったよ

アハハ、あれはマジで陰キャムーブだったね~
ガチガチでかわいかったけどさ

ん~ん。そんなことはないよ。ビビったけど嫌じゃなかったから
おまいうって感じだけど、軽い男の方が嫌だしね~

てかさ、嫌な相手に誘われたデートに来るわけないじゃん?
それくらい察してくれないと先が思いやられるんですけど~?

あ、そうだ。ごめ、銀行でお金おろさないと足りなさそうだから、
ちょっとコンビニ寄っても良い? すぐ戻るからさ
えー、っと、あー、あそこのコンビニでいいや
財布、財布っと……。…………ん? あれ? 財布どこ行ったっけ
ん、んん~? やっば。ごめん、財布ないわ

あちゃー……そういえば、デートに行くことに集中し過ぎて、
バッグの中身確認してなかったわー……

いや~、……気持ちは嬉しいんだけどさ、
アタシ奢られるのあんまり好きじゃないんだよね
悪い気がして、食事を楽しめなくなっちゃうからさ

……うーん……マジごめんなんだけど、一旦家に戻っても良い?
アタシの家、実はこっから超近くてさ、5分もかからんのよ

てか、お詫びにお茶くらい出すから、ちょっと一緒に来てくれない?
その辺で待たせるのも申し訳ないからさ~

うわー……激萎えなんですけどー……やったなぁ……
……うん、まぁ言ってもどうしようも無いしな。切り替えてこ!
家デートもできて、美味しいごはんも楽しめてラッキーってことで! 行こ行こ!

(ヒロイン&聴き手、ヒロインの自宅へ移動する)

着いた~、ほら上がって上がって
も~、こんなすぐ家に戻って来るとは思わんかったわ~……

今お茶出すから、ちょっと待ってね~
ポットにお湯は……ラッキー。あるじゃん

ちょ~いちょい、あんまキョロキョロするなよ~?
別にやましいモノとか無いけど、何か恥ずいから

あ~、そうだ昨日のクッキーの残りあるから、これ食べて良いよ
紅茶入れて、紅茶クッキーにしてみたんだけど、どちゃくそ美味しくできてさ~

え? うん、アタシが作ったやつだよ?
あ。もしかして、アタシが自炊できないヤツだと思ってた?
アハハ、いーって、よく言われるから

でもざんね~ん、アタシは超料理するんだよね~。お菓子作りも趣味だし
ゆーて、お菓子なんかレシピの分量と手順通りにすれば良いだけだから、
誰でもできるんだけどね~。……作った後の洗い物は萎えっけど

はい、お待たせ~。ティーパックだけど、安心して。これ美味しいやつだから
何となく入ったカフェで売ってたやつなんだけどさ~、ハマってリピッてんの

ほら、冷めない内に、ぐいぐいっと!
紅茶クッキーもバチバチに合うから、一緒に食べてみ~

……どう? でしょ~? 見つけた時、マジでアガったもんね
アハハ、そんな一気に食べなくてもまだ――あ、クッキーはそれで最後か

うーん、じゃあ食べちゃえ食べちゃえ~。アハハ!

ふふっ、ホント美味しそうに食べるな~

…………。……てかさ、どう? アタシさ、結構すきピなんだけど
アハハ、マジ察し悪い~。……付き合いたいって思ってるってコト

こう見えて結構硬派なタイプが好みでさ~、軽い告白とか苦手なんだよね
だから、バ先で真剣に食事に誘ってくれた時は嬉しかったし、
まだちょっとだけだけど、一緒に過ごしてみてアリだなって思ったんよ

もちろん、まだお互いのことを知ったばっかりだしさ、
これからもっと知らないといけないこともあるけど、
こーいうのって、取っ掛かりがダメだったら、無理ぽよじゃん?

今のところアリでしかないし、とりま付き合ってみたいなって
……あ、とりまって、アレだよ?

別に軽い付き合いをしたいってわけじゃなくて、
マジはマジなんだけど、やっぱまだお互いのこと知ったばっかりだからさ
付き合ってみてやっぱ無理ってなる可能性もあるわけでしょ?

だけど、そ~いう部分って、付き合ってみないとわからないから、
さっさと付き合って、恋人になった方が効率良いよねって話

いいなぁって思ってる同士で、恋の駆け引きとか時間勿体ないじゃん?
その時間使って、いちゃいちゃした方がよっぽど建設的だし

……どう? …………ん~? どうなのさ~?
ぷっ……アハハッ、ちょっといきなり過ぎた? フリーズしてんだけど、ウケる

も~、しゃあないなぁ。ま、バ先で勇気出して誘ってくれたことだし、
今度はアタシが、ちゃんと伝える番だよね~

……ね。――アタシと恋人になってくれませんか?

(聴き手「自分で良ければ、是非」と快諾する)

――ッ!(嬉しくて一瞬素が出るイメージ)
……お、やった~。やったやった、超嬉しみ~!

アッハ、語彙力! アハハハハッ!
やば、語彙力無くなっちゃった自分が面白かった。アハハッ!

あー、笑った笑った……。ふふっ……
じゃあ、改めてよろしくね、彼氏くん?

……でさ、雰囲気も何も無いことを言っちゃってごめんなんだけど、
恋人になった記念に、……シちゃわない?

いやー、超ビッチなこと言ってるんだけど、違くてさー
これもさっきの話と一緒で、駆け引きする時間勿体なくね? って話

アタシを好きってことは、もちろんそーいう目でも見てるわけでしょ?
ぶっちゃけ、アタシも抱かれるのアリだし、先にしちゃおうよ

あ、でも2回目からは、ちゃんと雰囲気作りして誘ってくれないとおこだからね?
ま、アタシからいきなり襲っちゃうこともあるかもしれないけど……

な~んかそーいうことを神聖視して、話題に出すの避ける人も居るけどさ、
夜の相性とか、満足度って、結構恋人にとって大事だと思う派なんよね~

ちょっとビッチっぽいことを言ってるように聞こえると思うけど、
……てか、受け取り手によってはビッチでしかないと思うけど……
これは本気の相手への、アタシなりのやり方だからさ

どう? 大丈夫そ?
もうちょっとデートしてみてからでも、アタシは良いけど
ごはんもまだ食べて無いし、その後にする?

(聴き手「したいです」と回答)

アハハッ……うん、了解。おけまる~
ふふっ……じゃあ、シちゃおっか
流石にはじめてがソファーっていうのもアブノーマルすぎるし、ベッドいこっか
ついて来て。寝室はこっち

リビングは結構綺麗にしてるんだけど、寝室はちょっと散らかっててさ~
ごちゃごちゃしててごめんなんだけど、我慢してね

(聴き手&ヒロイン、ヒロインの寝室に入る)
(そこには、ヒロインの写真と様々なことを箇条書きにした紙が、
 おびただしく張り巡らされていた)

…………ふふっ……アハハッ! アハハハハッ!!
……いや~、まさかこんなにうまくいくなんてね~……ウケる

……ふふっ……えいっ

(呆然とする聴き手をベッドに押し倒すヒロイン)
(次から、演技をやめた素のヒロイン)

忘れちゃったの? 私のこと
……酷いな~、幼馴染の顔を忘れちゃうなんてさ

……ふふっ。そうだよ。やーっと気づいたね
うまく行き過ぎて、途中何回か笑いそうになっちゃったよ
まぁ、女優のプライドに賭けてなんとか我慢したけどね

……本当に大変だったんだよ?

まずキミの私生活を観察してさ、行きつけのカフェがあることを調べたの

そもそもさ、キミはカフェとか通うタイプじゃないし、
絶対何か理由があるんだろうなって思ってたんだけど……

キミ好みのギャルっぽい店員さんが接客してたから、
絶対この人目当てで通ってるんだろうな~ってわかったよ

……ただ、憶測の範囲を出なかったから、憶測を事実にすることにしたの
店内のフリーwifiに偽装したポケットwifiを飛ばして、
キミのスマホのデータを閲覧させて貰ったら、完全にビンゴだったよ

友達とのラインで、店員さんが超かわいいって連絡してるのがわかったからね
それもただの日常会話レベルじゃなくて、本気な感じだったのも見たよ

……そこまで下準備が終わったら、あとはもう簡単
カフェにアルバイトで入って、キミが来店するタイミングで成り代われば良いだけ

……できるよ。あんまり舐めないでほしいな
私は、演技で誰にでも成ることができる――超天才女優なんだから

アルバイトで入った時点で、店員さんの情報はある程度入手できたし、
間近で店員さんを観察することで、言動や思想も把握した

そこまで情報が揃ったら、データを頭に入れて、
店員さんとして演技をすれば良いだけ

本当は、家庭関係とか交友関係とか、恋人とかを調べ上げて、
人格形成の仕方まで調べ上げてからの方が精度はあがるんだけど、
キミと店員さんは親しい間柄なわけでもないから、ちょっとサボっちゃった

……その代わり、キミの好みを調べ上げて、人格に反映したんだけどね

SNSのフォロー、ブラウザの閲覧履歴、ラインのトーク内容……
全部からキミの好みをピックアップして、好きな要素を組み込んだ

……どうだった? 完全にキミ好みの女の人だったでしょ?

ああ、安心して。店員さんには何もしてないよ
今日は私が成り代わってシフトに出てるから、むしろ得してるね

…………。……私はさ、本気なんだよ。本気でキミが好き
小さい頃から、ずっと、ずっと好き

でも……何度告白しても、キミは私を好きになってくれなかった
……ショックだったよ……人生終わったって思うくらいに……

何で好きになって貰えないんだろうって考えて、考えて考えて
考えて考えて考えて考えて――わかった

私が、キミの好みのタイプじゃなかったから。それだけだって
理想の女の人とは全然違う人間性だったから、振り向いてもらえなかった

……それってさ、もう普通ならどうしようもないことでしょ?
……わかっちゃったときには、絶望したよ

……でもね……ある日思ったんだ
私の演技力をもってすれば、キミのタイプに成るなんて簡単だ、って

だけどそれは、本当の私を愛して貰えるってことじゃないからさ
自分が傷つくだけで、満たされることは無い、苦行だとその時は思った

……ふふっ。辛いだけだと思ってたんだけどね
…………今やってみてわかったよ
どんな形であれキミに求められていれば、私は幸せだって

……だから私は、これから一生キミの理想として生きていくことにする
キミが求めるなら、女優でも、グラビアアイドルでも、youtuberでも、
誰にでも成ってあげる

もちろん……――、

(次から、再び演技をする)

こうやって、その辺の綺麗な人にも成ってあげる
夜だって、キミの趣味に合わせて色々シてあげちゃうよ~

……今までキミにフラれ続けてきた回数以上に、
惚れさせてあげるから、覚悟してね~?

ふふっ……続き、しよっか♡
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
天才女優のヤンデレストーカーに騙される。
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
しおぱいたん
ライター情報
サークル「ぱいたん工房」のしおぱいたんです!

当サイト開発&運営のサークル「減塩旅団」の代表もしています!
※「ゆるボイ!」に関するお問い合わせは、チアリちゃん(公式twitter)へご連絡ください~!

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YouTubeで投稿したことのある音声作品の台本となっています。

色々な活動をしていくので、今後ともご贔屓に~!!!!
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