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今は恋人じゃなくて君の先輩でいさせて
written by こん
  • 恋人同士
  • 先輩
公開日2021年06月20日 22:12 更新日2021年06月20日 22:12
文字数
1119文字(約 3分44秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
年上の恋人
視聴者役柄
相手
場所
自宅(深夜)
あらすじ
深夜、ふと彼女がリビングへ向かうと、そこには課題に追われている年下彼氏が目に入った。
本編
はぁ、まだ起きてたの?もう夜中の2時だよ。

大学の課題が終わらないからって、全く、計画的にやらないとダメじゃない。

待ってて、今お茶入れてあげる。見たところ、コーヒーにエナジードリンクで無理やり飲んでるみたいだから、ちょっとはお腹を休めないと。

[温かいお茶を注ぐ]

はい、どうぞ。

[受け取って、お茶を飲む]

落ち着くでしょ。本当は夜中までパソコンとにらめっこするのは目に凄い負担が掛かるから、もうやめさせたいけど、それどころじゃないみたいだから、せめて今は休憩の時間。

はぁ、なんだか私が大学生だったころが懐かしいなぁ。あの頃は今みたいにオンライン授業じゃなくて、対面だったから、出席だけで単位取れたり、最終日のテストだけで成績つける教授がいたりしてラクだったし、大学も学生だらけで楽しかったなぁ.......

ん?年末は毎日、イライラしてたって?だってあの時は卒論の追い込みだったから、ほんと今の君みたいだったね。

あの時の君は「ちゃんとやらなきゃダメじゃないですか」って言ってけど......自分の番になれば、少しは気持ちが分かるでしょ(笑)

そういえばさぁ、君はどうして就職しないで、大学院進学なの?

うん、うん、へー。研究が自分に合ってるからか。自分が頑張れば、それだけで社会貢献になると思っているから。

すごいね君は。私が学生の時はそんなこと、考えもしなかったな。ただ毎日が楽しくてずっと遊んでた。

気づいたら、周りのみんながスーツなんて着ちゃって、自己分析だとか、インターンシップとか行き始めてて。マネして私も始めて、よく知らない会社の面接で媚び売って、拾ってもらって、勉強なんてしてないから、ぼろが出はじめてさ......

何か嫌なことがあったのって?。う~ん、ちょっとね。でも大したことじゃないから、社会人だったら当たり前のことだから。(うつむく)

[お茶を飲み、少しの間沈黙になる]

(話を変えるように明るく)

ねぇ、前から聞きたかった事なんだけど、どうして私を選んでくれたの?ゼミの先輩後輩って関係だったけど、とりわけ仲良かった訳でもないし、性格も180°くらい違うし。

ちゃんとしてたから、な、なんか照れるなぁ。自覚はないけど。ねえ他にはある?

後輩の面倒みがいいところ?まぁ私、あのみんながギスギスしたゼミ嫌いだったからね。他には他には?(上機嫌)

……悩んでいるってことはもうないのか。はぁ、何それ。それなら別に私じゃなくても(いじける)

「憧れだったから」え~そんなこと思ってたんだ。(ニヤニヤ)

ありがとう。なんか元気出たよ。

[残っているお茶を飲み干す]

さて、それじゃあ続きやろっか。私も明日は休みだから、付き添ってあげる。

悪いって?良いの。君の課題が終わるまでは、君の恋人だけじゃなくて、また君が憧れた先輩でいさせてよ。
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
今は恋人じゃなくて君の先輩でいさせて
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
こん
ライター情報
はじめまして。pixivに台本を上げておりましたが、こちらにも上げてみようと始めました。
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