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恋した女教師がヤンデレヴァンパイアだったので眷属にされてしまいました。
written by 月野たけし
  • 告白
  • 学校/学園
  • インモラル
  • ホラー
  • 純愛
  • 教師
  • ヤンデレ
  • 年上
  • 吸血鬼
公開日2021年06月22日 10:00 更新日2021年06月22日 10:00
文字数
1820文字(約 6分4秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
清楚と妖艶が同居する女教師。
視聴者役柄
ミステリアスな女教師に恋をした生徒。
場所
迷路のような旧校舎が存在するどこかの学園
あらすじ
清楚と妖艶が同居する女教師に恋をしてしまったあなた。
恋する者の常として愛しいひとの似姿を欲したあなたは女教師の写真を探し求める。
いついかなるときも共に在りたい。勿論夜毎の秘めた手慰みの際には特に。
ところが妙なことに写真が存在しない。隠し撮りしても何故か失敗する。
そんな折ふとあなたは古い卒業アルバムの中に女教師の存在を認めた。
それは驚くべきかな百年も前の写真だった。
セピア色に褪せたアルバム写真で新任教師として紹介されている女性。
あどけなさを残し、真摯な眼差しで真っ直ぐ前を見つめている。
あなたの想い人に瓜二つのその女性は、不思議にも名前まで同じだった。
写真をスマホで撮影し、プリントした物を持ってあなたは女教師の元へと向かった。
真実を知りたくて。
自分の気持ちを確かめたくて。
結果がどうなるか知らずに。
本編
どうしたの、こんな時間に。生徒はとっくに下校している時間よ。早く帰りなさい。

私に話したいこと? 何かしら? スマホのメッセージじゃだめなの?

直接伝えたい……って、ひょっとして愛の告白とか?

写真を見せに来たの? まさか先生のエッチな隠し撮りじゃないでしょうね。

随分と古ぼけた写真ね。写ってる女性は誰かしら。

これが私? そんなわけないでしょ。だって何年前の写真なの、これ。

百年前!?

ねえキミ、私を馬鹿にしてるの? 私が実はおばさんだって言いたいの?

そんな意地悪なこと言う子は帰ってちょうだい。もう話すことはないわ。

名前まで同じなのはどういうことかって? そんなの知らないわ。

百年前の写真に私と同じ名前で、私にそっくりなひとが写ってる。不思議ね。

おっと、いけない、私としたことが手がすべって、あらあら、ビリビリに破いちゃったわ、ごめんなさい。

コピーまでしてあるの? コピーとか拡散とかツイなんとかとか、最近の子は本当に始末に負えないわね。

いったい、何が望みなの?

真実? 真実を知ってどうするの?

私のことをちゃんと知りたいですって?

え……? その上で私のことを好きかどうか自分に確かめたい?

……ふふっ。

あはっ。

あははははっ。

ごめんなさい。キミみたいな若い子の言葉にグラッと来た自分が可笑しくって。

わかったわ。付いてらっしゃい。

(扉を開ける音)

旧校舎に来るのは初めて? この学園って増改築を重ねているから最早迷路よね。

これから向かうのは旧校舎の奥の奥……の、そのまた地下に降りたところにある私の小さなお城。

さあ着いたわ。どうぞ遠慮なく入って。

そこのソファに座って。

横に座っていい?

ありがと。

あったかいね、キミの手。

私の手、冷たいでしょ。握ってみて。

そんなんじゃなくって。ほら、こんなふうに、指を絡めて。

もしかして女性と手を繋ぐの初めて?

もっとギュッてしていいのよ。しっかり握って離さないで。

足もくっつけていい? こうやって太腿どうしをくっつけて。

キミの身体の温もりが伝わってきて、私の身体も温かくなってきたわ。

心臓もドキドキし始めてる。触って確かめてみて。

恥ずかしがらないで。ちゃんと。手で触って確かめてみてよ。

服の上からじゃわからない?

じゃあ、こうしたらどうかしら? ブラウスのボタンを外してあげる。

手を差し込んで、直接触ってみて。

ドキドキしてるのがわかる? それとも自分がドキドキし過ぎてわからないかしら?

私にもキミのドキドキを確かめさせてほしいな。

首筋に、こんなふうに唇を這わせて……。

ああ、ドクドクしてる。キミの血管が力強く脈打ってるのが伝わってくる。

ねえ、キスしていい? 

唇じゃなく首筋に。

痛かった?

何するんですかって、だからキスって言ったじゃない。

普通のキス? 普通のキスをするなんてひと言も言ってないわ。

キスはキスでも死の口づけ。そう。ヴァンパイアの口づけよ。

冗談で言ってるのではないわ。私は正真正銘、本物のヴァンパイアなの。

いいえ、いるのよ。作り話じゃなくってちゃんと実在するの。

ほら、よく見て。もっと間近で。ほら、よく見なさいよ。

私のこの牙はコスプレだとでも言うの? この瞳の色はカラーコンタクトかしら?

(何かが激しく壊れるような音)

逃げないで。

今更何を言ってるの。真実を知りたいって言ったのは嘘だったの?

逃がさないわ。抵抗しようとしても無駄よ。私の方が強いんだもの。

さあ、大人しくして。私の牙にその身を委ねて。

ああ……ああっ……キミの血が、熱い生命の奔流が私の中に流れ込んでくる。

首筋をヌラヌラと赤く濡らして、硬い牙に蹂躙されて。

女に入ってこられる気分はどう?

泣かないで。すぐに気持ち良くなるから。

ほうら、少しずつ気持ち良くなってきたでしょう。

そうそう。いい子ね。

ビクビクと若い肢体を痙攣させながら、歓喜にわなないて命のエキスを迸らせてちょうだい。

入ってくる……入ってくるっ。蕩けたキミの体液が私の身体を熱く満たしていくわ。

太くて熱い血管がドクドク震えて、なんて可愛いのかしら。

女に組み伏せられて、いいように蹂躙される気分はどう? 素敵でしょ?

だってわかるわ。こんなに私の中に勢いよく流れ込んでくるんだもの。

ああ、待って! 駄目よ! まだ逝かないで! 私はまだ満足してないわ! ほら、頑張って!

私と一緒にイキましょう。

さあ、さようならと言って。

あなたはもう私のものよ。

共に夜を支配するの。

夜に私達が跋扈するんじゃない。

私達こそが夜になるの。

ずっとずっと。

永遠に。
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
恋した女教師がヤンデレヴァンパイアだったので眷属にされてしまいました。
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
月野たけし
ライター情報
 主に男性向けシチュエーションボイスのフリー台本を書いています。
 たまに小説も書きます。
 ヴァンパイアとヤンデレが大好物。
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