こちらはフィクションですので決して真似され無きよう。
女性演者推奨ですが、男性演者さんもどうぞ。

皆さん、こんばんは。
お集まりいただきありがとう。

今日は先週のサバトでお伝えしたように、「魔女の軟膏」の作り方についてお教えします。

…はい、そこ！ヴァンパイアに色目使わない。
うちのダーリンよ。
手ェ出したら呪い殺すから。

静かに!!
はい、静かに!!
ヒキガエルにされたいの？

はい、皆さん静かになったところで、早速作って行きましょう。

「魔女の軟膏」は基本中の基本です。
アレンジして他の秘薬を作ることも出来ますので、新米魔女はよく聞いておくように。

サバトの後に質疑応答の時間も設けますので、しっかり覚えて帰ってくださいね。

初めは、お渡ししたテキストに書いてある分量で作りましょう。
少量で作ると失敗しやすいですし、「魔女の軟膏」はよく使うものですので常備薬として備えておくと良いでしょう。

それでは材料です。

毒ムギ、ヘンベイン、毒ニンジン、ケシ、チシャ、スベリヒユ、トリカブト、そして新鮮なニンゲンの脂肪を用意しましょう。

またトリカブトが手に入らない場合は、お好みで、ベラドンナの絞り汁、ヘレボルス、マンダラゲなどで代用することも出来ます。

チシャ、スベリヒユは鮮度が大事ですので朝露のついた新鮮なものを選びましょう。

ニンゲンの脂肪も、他の動物の脂肪と代用も出来ますが…こちらも鮮度が重要です。
間違っても、墓地から掘り起こした腐りかけのものを使わないように。

まず、脂肪以外の全ての材料をすり潰します。
そしてすり潰した薬草4割に対して、脂肪6割を加えて丁寧によく混ぜ合わせていきます。


……はい！
こちらが三日三晩(みっかみばん)かけて、丁寧に混ぜ合わせたものになります。

出来上がった「魔女の軟膏」は清潔なガラス瓶で保管しましょう。
保存期間の目安は約1ヶ月です。
より長く保ちたい時には、瓶の中にカーネリアンの石を一粒、入れておくと良いでしょう。

はい、とっても簡単ですね？
質問はありませんか？
皆さん、飲み込みが早くてよろしい。

次回は「安全なモーリュ採取のコツ」についてお教えいたしましょう。
それでは次回のサバトで。

・台本（ゆるボイ！）
明日から使える！かんたん黒魔術講座~基礎編~
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
灰塔アニヤ