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擬人蚊と添い寝
written by こん
  • 添い寝
  • ギャグ
公開日2021年06月25日 22:59 更新日2021年06月25日 22:59
文字数
1200文字(約 4分0秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
視聴者役柄
場所
ベッド
あらすじ
蚊が夜中、部屋に入ってきました。
本編
お、寝てる寝てる。
気づかれないように、そ~っと近づいてと……

あと少し、あとすこ――
って、え⁉

あ、あの…その……おはようございます。

待って!
不審者じゃないですから、警察呼ばないで!

あぁ、まだ名乗っていませんでした、突然すみません。

コホン

えぇ、はじめまして。私、蚊です。

……いやあの、そんなゴミを見るような目で見ないでください。

ホントなんですって、ほら羽とか、あと口とか――

ハッ‼

いま何しようとしたんですか⁉
叩こうとしたって、蚊相手にそんなことします?しかも女子ですよ⁉

蚊にとって、叩かれるのは「死」なんですよ。

冗談って……いやあのおそろしく速い手刀、私じゃなきゃ見逃しちゃうね……

こんな人間サイズの蚊がいるわけないって……。
はぁ、あの…仮に私が人間でもアウトですからね。

…まぁいいです。
実はお願いがありましてここに来たわけです。

血でしょって、まぁさすがに分かりますよね。
はい、ちょっと血を頂きたくて……

痒くなるから嫌だ?
あぁ。あれ、吸ってる時にペッてしたのが痒くなるらしいですね。

まぁ蚊的には、やってやったぜ!みたいな感覚なんですよ(笑)

それにまだそんな時期じゃないだろって?

まぁ確かにちょっと早いかもしれないですね、ちょっと頑張って一番隊長になってみた的な。
なんだったら蚊界の沖田総司って呼んでもいいですよ(ドヤァ)

……だから、叩こうとしないでくださいよ!

うぅ、酷い人です。

え、目が冴えてしまいましたか。あぁ、明日は仕事……

それはなんだか申し訳ないことをしてしまいました……

ただ私たちも生きるためには必要なんですよ。

あっ、それじゃあ取引しませんか?

私は今日、あなたのそばにいて、あなたの眠りをお守りします。
あなたが熟睡できるよう、他の外敵からお守りしましょう!

その見返りとして、あなたの血を分けてください。

もちろん寝ている間に吸っておきますし、その後ペッてしないでおきます。
そうすれば、痒くならずに済みますから、あなたは何も気にせず熟睡が出来るというわけです。

どうでしょうか?

……ホントですか⁉
取引成立ですね(笑)

それじゃあ私は、あなたの隣で寝転がっていれば良いですか?
はい、それでは…よいしょっと。

さぁ、これで良いですか?

ん?もうちょっと近く?はいはい、良いですよ~。

これならどうでしょう?
はい、これで寝れそうですね。

折角なので、背中でもトントンしてみましょうか。
そうすれば眠れるんじゃないですか?

ん?どうして知ってるのって?

まぁ、私も色々な家庭にお邪魔してますから。
こうして小さい子を寝かせているのを何度か見たことがあるので。

おっ!大きなあくびですね。
このまま目を瞑って、寝ちゃいましょうね。

(トントン)

……寝ちゃいましたかね?

はぁ……全くこの人は変な人ですね。
蚊の私にこんなこと求めて。

しかも、自分と同じくらいの蚊ですよ。
血の量も多分、あなたの命にかかわるくらいの量はもらわないと……

まぁ、今日はおまけです。

チュッ

これで、勘弁してあげますよ。

だけど、また貰いに来ますからね。
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
擬人蚊と添い寝
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
こん
ライター情報
はじめまして。pixivに台本を上げておりましたが、こちらにも上げてみようと始めました。
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