ご主人様に仕える執事の男の子。
ご主人様にお願いされてメイド服を身に付けた男の娘になり、ご主人様を起こしに部屋へと入る。
そこで、ご主人様に耳かきをお願いされる。

口は悪いけど優しい男の子です。

おい！

おい！起きろ！

ったく、いつまで寝てんだご主人。

あっ？

誰？だと？

ご主人……

(息を吸って思い切り)

テメェがこの服を着てくれっつったんだろうがああ！！

はぁ……はぁ……。

こんなフリフリの付いた服着させやがって。

オレを何だと思ってんだご主人。

オレはご主人の着せ替え人形じゃねぇんだぞ。

こういう服はメイドが着るもんだろうが。

オレは男だぞ？

は、はぁ！？

これはご主人が土下座して泣いて頼むから仕方なく着てやっただけで、別にご主人の為とかじゃねぇから！

勘違いすんな！

大体、オレは男なんだから、執事の格好で良いじゃねぇか。

何でわざわざ女の格好させるんだよ。

女装した男は女より可愛いから！？

くっそ！

何でこんなヤツのところに仕えてんだオレは！

あっ！？。何だよ！

朝の耳かきだぁ？

なぁに言ってんだご主人？

寝ぼけてないで、さっさと起きてメシ食えメシ。

いつも不摂生してるご主人の為に、オレが腕に腕に縒(よ)りを掛(か)けた料理だ。

冷めない内に食え。

先に耳かきだと？

おい、もう一度言うぞ。

オレがテメェの為に一生懸命作った料理だ！

冷めない内に食えっつってんだろ！

耳に何か詰まってんのか？

なら、メシの後でなら耳かきしてやるから、とりあえず朝メシ食え。

(空ける)
(朝食後)

お粗末様。

口に合ったようで安心した。

あっ、ご主人動くな。

口元が汚れてる。

(少し嬉しそうに微笑みながら)
ったく、子供かよ。

んじゃあ、食器だけ片付けてくるから、ご主人は部屋で待っててくれ。

(、で一拍空ける)
耳かき、してほしいんだろ？

(空ける)
(ご主人様の部屋)

ご主人、待たせたな。

ちょっと、ベッドに座らせてくれ。

よっしょっと。

ほら、オレの脚に頭乗せな。

もうすぐ仕事の時間だろ？

早く済ませるぞ。

(耳かき開始、どちらの耳からでも可)

(しばらく耳かきした後に台詞。耳かきしている側で)

随分とうっとりしてるじゃねぇか。

そんなにオレの耳かきが気持ち良いのか？

じゃあ、もっと気持ち良くしてやるから覚悟しとけ。

(しばらく無言で耳かきして台詞)

どうだ？

気持ち良いだろ？

んじゃ、梵天でモフモフするぞ。

(梵天、無言)

よし、こっちは終わりだ。

モフモフも良かっただろ？

次は反対側の耳かきするから頭を逆に向けてくれ。

はは、寝てるご主人、なんか可愛いな。

ほら、やるから動くなよ。

(耳かき、さっきと反対側)

(しばらく無言で耳かきして台詞。耳かきしている側で)

右耳も左耳も結構汚れてんなぁ。

オレにしてもらう為に、わざと耳の掃除してなかっただろ。

これくらい自分でやれって。

ご主人に仕えて結構経つけど、オレに必要以上に甘えるのは直らないんだな。

まあ、オレは案外楽しいけどさ。

オレ、こんな感じだけど、ご主人の事は好きだからな。

か、勘違いするなよ。

あくまで、ご主人としてだ！他意はねぇぞ。

う、うるさい！

それ以上喋ったら、鼓膜突き破るぞ。

(無言で耳かき)

大体綺麗になったな。

モフモフで仕上げるぞ。

(梵天)

(耳かき終わり)

よーし、綺麗になった。

これからは自分でやれよ。

ほら、頭起こせよ。

あと、この服、そろそろ着替えるからな。

(空ける)

な、なあ、ご主人。

別に…深い意味は無いんだが、ご主人はオレの事、どう思ってるんだよ。

こんな格好させたりしてさ。

何の意味があるんだよ。

(空ける)

す、好きだからって、どういう意味で言って…。

ま、待て！

それ以上は言うな！

分かった！ご主人の気持ちはよーく分かった！

分かったうえで言わせてもらう。

この格好のオレじゃなく、ありのままのオレを好きになれ！

この格好をしてるオレだから好きって事ならお断りだ。

普段のオレを好きになったら、オレもご主人の気持ちに応えてやる。

えっ、全部好きなのか！？

そ、そうか、じゃあ……

は？え？。こ、恋人！？

ま、まま待て待て待て！

いきなりか！？

気持ちに応えたら恋人になるのか！？

オ、オレはその、あの、恋人なんて居た事ないし、いきなりそんな事言われても、その……

わ、分かったよ。

でも！！

オレを恋人にするなら覚悟は出来てんだろうなぁ？

毎日毎日、仕事が終わっても夜更かしして、朝はいつまでも起きない、そのぐーたらした生活を徹底的に正してやるからな！

はぁ？

やっぱりなし？

残念ながら、取り消しは出来ねぇよ。

自分の言葉には責任持てよ？

オレはご主人の恋人なんだろ？

じゃあ、オレは大切な人の不摂生を直して、少しでも長く一緒に居られるように、身の回りの事を管理させてもらう。

オレはご主人の気持ちに応えたんだ。

次はオレの気持ちに応えてもらうぞ、ご主人。

はっはー！

良いねぇ！調教し甲斐がありそうだ！

愛してるぞぉ、ご主人。

・台本（ゆるボイ！）
口の悪い男の娘メイドの耳かき
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
如月英梨