とあるお屋敷の主人である貴方は、ある日の夜突然倒れてしまいます。そこに駆けつけたのはお屋敷で一番ドジなメイド。「看病させてください！」と申し出た彼女によるドタバタ看病が始まります。

ご主人様！？
大丈夫ですか！？
メイド長にご主人様が急に倒れたって聞いて！
あ、あっ、ごめんなさい、じゃなかった、すみません、急に大きな声を出して……
あ、あの、私がお世話しますので！
頑張りますのでご主人様はそのまま寝ててください！

あっ、そうだ！
おかゆ、作ってきたんです
すっかり忘れちゃってました

あ……
やっぱり冷めちゃってますね……

この方が食べやすい……ですか？
あっ
そっか
ご主人様、猫舌でしたね
ふふっ
それじゃあ、食べましょうか

あ、あーん

……あれ？違いました？
すみません……

え？……これでいいんですか？
そうでしたか
分かりました
それじゃあもう一度……

あーん

あっ、まだちょっと熱かったですか？
す、すみません
私、気が付かなくて……

それじゃあ、ちゃんと冷ましますね

ふー
ふ〜

はい、ご主人様

あーん

……ちょうどいいですか？
よかった〜！

それじゃあ、たくさん食べて、早く良くなってくださいね！

ふー
ふ〜

あーん

あっ！
ご、ごめんなさい！
すみません！
おかゆが……

あっ……！ご主人様、熱くなかったですか⁉︎
やけどしてないですか⁉︎

よ、よかった……
本当にすみません……
私がドジなばっかりに……

ああ……ああ……服……どうしましょう……
と、とりあえずお拭きいたします！
ご主人様はどうぞそのままで……

よいしょ……
んっしょ……

うぅ……
大体は取れましたけど、これじゃあダメですよね……
すみません……

あ！そうだ！
そうでした！
すぐに替えのお洋服をご用意致しますね！
大丈夫です！
ご主人様のお洋服の場所なら分かり……
……え、えっとぉ
すみません……
ご主人様の寝るときのお洋服って……どこにしまってあるんでしたっけ……？
そう、そうでした
洋服ダンスの上から二つ目の棚でしたね……
すぐにお取り致します！

よいしょ……
こちらのお洋服で大丈夫ですか？
はい
では、お着替えを……
あ、でもご主人様は体調が……
そ、それでは、わ、わ、私が、お着替えのお手伝いを、させていただきます……！

ぼ、ボタン、外しますね

う、うう……
ご、ごめんなさい
少し恥ずかしくて……
ゆっくりでいいですか……？

すみません
ありがとうございます……

あっ
ご主人様、汗、たくさんかかれてますね
このままでは寝苦しいですよね……

じゃ、じゃあ、お、お着替えの前に、あ、汗を、お拭き致しますっ

あっ、あっ……
ごめんなさい
やっぱり恥ずかしくて……
お背中だけでも、大丈夫ですか？
す、すみません……
本当にすみません……

ごめんなさい……私、看病もまともにできなくて……
私が行きます！って張り切ってきたのに……これじゃ、またみんなに叱られちゃいますね……

……えっ？

うう……
ご、ごしゅじんさまぁ……

なんでそんなに優しいんですかぁ
ご主人様の方がお辛いはずのに……
そんなこと言われたら、私、泣いちゃうじゃないですかぁ……
もう泣いてる？
そうですよ！
もう泣いてます！
不甲斐なくて……嬉しくて……泣いてるんです……

ご主人様……

こんな私ですけど……
これからも……ご主人様のメイドでいてもいいですか？

……ありがとうございます
ご主人様、大好きです

あっ、す、すみません！
ただのメイドが出過ぎたことを……！

あ！
お、お着替えの途中でしたね！
汗も拭き終わりましたので！
早く着替えてお休みください！
そ、それでは私は失礼致します！
本日もお疲れ様でした！
失礼しますっ！

・台本（ゆるボイ！）
アナタのことが大好きなドジっ娘メイドの甘々ドタバタ看病
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
さごし