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眠りの魔法の館へようこそ
written by さごし
  • 添い寝
  • 睡眠導入
公開日2021年06月05日 18:00 更新日2021年06月05日 18:00
文字数
1887文字(約 6分18秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
指定なし
視聴者役柄
指定なし
場所
指定なし
あらすじ
眠りの魔法の館の主人が、添い寝をしながらアナタを優しく眠りへと導いてくれる睡眠導入シチュエーションボイスフリー台本です。

是非、自分の好きな匂いのものを側に置いて楽しんでいただければと思います。
本編
こんばんは
眠りの魔法の館へようこそいらっしゃいました

今夜は眠るのが難しいですか?
それともすっきりと眠りにここへ来たのでしょうか?
なかなか眠れない日も
すんなり眠れる日も
どちらもあって当然です
そんな日があっても良いんです
今日がどんな日だったとしても構いません

私はそれをちゃんと受け入れますからね

私は眠りたい方の為に、眠りたいアナタの、心地の良い安心できる眠りの為に、ここにいるのですから

さあ、どうぞこちらへ
私の側に……



これからアナタに施すのはアナタが想像するような魔法ではありません

これは眠りの為の魔法
アナタを眠りに誘う、秘密の方法……

私は、ハーブなどの自然の力が篭ったものを使って薬を煎じたり、お守りを作ったりしています
そこに少しばかりのおまじないも混ぜて……
けれどもこういったものでは眠れないときもあります
もっと強いお薬も、もっと強い効果のある方法もありますが、それではアナタを怖がらせてしまったり、危険に晒してしまうかもしれない
それではいけません

私はアナタの眠りを守りたくてここにいるのですから
アナタの身体と心の健康が一番大切なのですから……

安心できる方法で、安全な方法で
アナタの為の眠りの魔法で

私が寝かしつけて差し上げますね



さあ、ここに座って
もちろん横になってしまっても大丈夫です
私も隣で、アナタと同じ格好で、側にいますからね



ぼんやりと薄明かりが見えますね
ゆらゆらと小さな火が灯っています
それはだんだんと小さくなって……
ふっ……と消えると同時に、細い細い煙がすうっと昇り始めました

これはアナタの好きな匂いのお香
アナタの好きな香りになってくれる不思議なお香です
好きな香りを想像して……
一番安心できる香りを想像して……

どんなものでも構いませんよ

洗い立てのタオルの匂い
お日様の匂いが包む、干したばかりの布団の匂い
甘いお菓子やケーキの匂い
お気に入りの香水の匂い
好きなお花の匂い
もちろんただのお香の匂いでも
エキゾチックなお香の匂いでも
何でも大丈夫です

ゆらゆらと動くお香の煙を、アナタの好きな匂いに染めていきましょう

良い香り……
私もこの香り、好きですよ
じんわりと部屋に広がっていますね
これで少しずつリラックスしていきましょう


瞼は開いたままで構いません
アナタの一番楽な呼吸で……
好きな香りが広がっていくのを感じながら
私の声に耳を傾けて……
鼻をくすぐる柔らかな匂いを感じて、ただ、ぼうっと煙が揺らめくのを眺めて……
頭の中のぐるぐると堂々巡りを続ける考え事も、悩み事も、ぽつりぽつりと浮かんでくることも、全部、立ち昇る煙に乗せて……上へ、上へ……

昇っていくにつれて、煙はふわりふわりと広がっています
そのうちだんだんと薄れて、空気に溶けてしまって、すうっと消えていきます
アナタの思考を溶かして消してくれた煙は、すっかり部屋を包み込んで、アナタごと抱きしめてくれます

さらりと、ふわりと身を包む雲の上のような心地で……
その雲はアナタをしっかりと抱きとめてくれています
アナタを乗せた雲はゆっくりゆっくり、下へ下へと進んでいきます
緩やかに、穏やかに……
アナタが一番心地良いと感じる速さで、ふわり、ふわり……沈んで、沈んで……
綿のようなふんわりした匂いと感触に包まれながら
深い、深い微睡の中へ……

雲の軽い柔らかさと、布団の柔らかさは、すっかり同じになっています
微睡みが身体に馴染んできたら、そのままベッドに身を預けて、その感触を楽しみましょう
少しくすぐったいかもしれません
優しい気持ちになるかもしれません
隣にいる私も同じものを感じていますよ
だんだんと……私の体温と、アナタの体温が溶け合って、ふうっと染み込んでいく……

安心して……
それはみんな、みんな、アナタを眠りに導いてくれるものです
気持ち良い肌触りと、意識を包み込むぼんやりした温かさ
曖昧な感覚
なんだか気持ちが良い……

さらさらした微風に乗って、ゆっくりと、ゆっくりとアナタの意識は遠ざかっていきます
怖がらなくても大丈夫
その間も、アナタを包む優しい心地良さは、アナタのことをずっと守ってくれていますよ
そのまま流れる風に身を預けて……
アナタを待つ、柔らかな、ふわふわした、気持ち良い眠りの元へ……


私も側に居ますからね
一緒に眠ってしまいましょう
ゆったりと、私と一緒に眠りましょう


おやすみなさい



目が覚めたときには、アナタは自分の家の、いつものベッドの上にいます
これは微睡の中の夢
一時の温かな夢
けれどアナタはいつでもこの夢を見られるようになります
私の代わりに、この香りと声が、アナタを眠りへと導いてくれます
夢の記憶が薄れたなら、私のところに来てください
そのときは、またこうして、私が寝かしつけてあげますからね


それでは、また会う日まで
さようなら

おやすみなさい
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
眠りの魔法の館へようこそ
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
さごし
ライター情報
 皆様おはこんばんちは!!
 さごしです! 
 さごしは性癖の幅広さがウリ!
 甘々、癒し、ママ、年上、年下、おねショタ、ツンデレ、クーデレ、ヤンデレ、ストーカー、罵倒、睡眠導入……とにかく何でもござれ! 
 さごしは『何でも書く!』がモットーです!
 どんなものにもこだわりを!
 そんな思いで執筆しております! 
 甘々系や添い寝、女性優位なシチュエーション、少し影のあるもの、狂気を含んだストーリーが好きです! 
 中でも静かな内なる狂気を描いたシナリオは高評価をいただくことが多いです!
 バイノーラル指示つきの台本も書けます!
 いろんなシチュエーションやキャラ属性にどんどん挑戦していきたいと思っておりますので、目に留めていただけると嬉しいです!
 日夜邁進するさごしを、どうぞよろしくお願い致します!
有償販売利用の条件
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