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童貞を殺すお姉さんに食べられる話。
written by しおぱいたん
  • インモラル
  • ホラー
  • 未亡人
  • お姉さん
  • サイコパス
公開日2021年07月29日 20:20 更新日2021年07月29日 20:20
文字数
2572文字(約 8分35秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
お姉さん
視聴者役柄
隣の部屋の男
場所
指定なし
あらすじ
童貞を殺していそうなルックスと雰囲気をしたお姉さんに誘われるがまま、
ノコノコお姉さんの自宅に行ってしまった聴き手!

(物理的に)童貞を殺しているお姉さんに、(物理的に)食べられるお話!
本編
(インターフォンの音)
(玄関を開けると、陽乃さんが立っている)

こんにちは。突然すみません。
私、昨日越してきました「陽乃はるの」です。ご挨拶に伺いました。

こちらつまらないものですが……。中身はカステラです。
……えっと。もしかして苦手でしたでしょうか?

ふふっ、そうなんですね。
私、こちらのカステラは、贔屓ひいきにしているんです。

さくさくと音を立てる、歯ごたえのあるザラメと、
ふんわりとした生地が病みつきになってしまいます。
緑茶と一緒にいただくと、これまた絶品で――、

あっ。ごめんなさいっ……! 私ったらつい……。

その……はじめての一人暮らしで、色々勝手がわからなくて……。
何かとご迷惑をお掛けしてしまうかもしれませんが、よろしくお願いします。

……あの、もしよければこちらのカステラ、私の部屋で召し上がりませんか?
折角ですから、美味しく食べてほしいんです。……迷惑でしょうか?

わぁ! 嬉しいです……! それでは、どうぞ。入ってください。

(陽乃さんの部屋へ移動)

ごめんなさい、狭くって……。まだ荷物が片付いていなくって。
これでも荷物は減らしたつもりだったんですが……。
処分しきれずにたくさん持ってきてしまいました。

……お隣、失礼しますね。

はい。どうぞ召し上がってください。
カステラを食べて、お茶を飲んで……と繰り返して食べると、一層美味しいですよ。
(顔色を伺うように)……どうですか?

わぁ! そうですか!
ふふっ、美味しそうに食べてくれて、とっても嬉しいです。

(主人公が食べている様子を、ニコニコとじっと見つめる)

え? あ……っ!
おいしそうに食べてる姿が、その……とても可愛くて。
つい、見入っちゃいました。

私、誰かにおいしそうに料理を食べてほしくて、調理師免許を取ったんです。
だから、食べて貰えるのが嬉しくて……。
今回はカステラをただ切っただけですけどね。ふふっ。

はい。調理師免許を生かして、調理師兼保育士をしています。
ふふっ、そうですね。こうお話しすると、激務に聞こえちゃうけど、
子どもが少ない保育園なので、それほど大変ではないんですよ。

確かに保護者の方とのトラブルや、大変なこともありますけど、
美味しそうに私の料理を食べてくれたら、そんなことも忘れちゃいます。

あっ、そうでした!
私、仕事柄自炊もするんですが、作りすぎてしまうことがありまして……。

先週もハンバーグを作りすぎてしまって、たくさん冷凍しているんです。
もしご予定が無ければ、このまま夕食もいかがですか?

迷惑だなんて……そんなことありません。むしろとっても助かります。
捨ててしまうのは心苦しいですし、何より美味しく食べてもらった方が、
嬉しいですから。

……なんて。
本音を言うと、1人で夕食をいただくのが心細いというのもあります。

だめ、でしょうか……?

ふふっ、ありがとうございます……!
お隣さんが優しい方で良かった。

今回のハンバーグは、前の住まいから足を運んで下準備して、
頭を抱えながら試行錯誤して……、手を焼いて作った自信作なんです。

材料を用意し過ぎて、食べきれなくなっちゃったんですけどね。

でも、あなたに手伝っていただけるなら、なんとかなりそうです。

ふふっ、作った料理を一緒に食べるだなんて、
なんだか恋人になったみたいですね。

わぁ、自分で言って、ちょっとドキドキしてきちゃいました。
ドキドキしてる音、聞こえちゃってませんか……? やだ、顔熱い……。

…………。……手、握っても良いですか?
ふふっ、あなたもドキドキしていますね。顔がとっても赤いですよ。
それに、手もすごく熱い。火傷しちゃいそうです。

あの……尻軽女だって思われるかもしれないですけど……。
あなたみたいに優しくて、可愛らしい人がタイプなんです。

私のこと、好きにしていいですから。
私にできることなら、なんでもします。

だから、ね? 私の恋人になってくれませんか……?

(主人公、陽乃を押し倒す)

きゃっ……! ……ふふっ、そんなにがっつかなくても、逃げませんよ。

(倒れた拍子に荷物の中から、骸骨が転がり落ちる)

あら? 倒れた拍子に荷物の中身が出ちゃいましたね。
これですか? これは、夫の元木くんです。
ひょろっとした子で、私とまともに目を合わせられないところが可愛い子ですね。

すぐに夫婦になってしまったので、恋人だった期間は3日くらいだったでしょうか。
ふふっ、懐かしいです。

そちらは健太くん。両親にネグレクトされていたので、夫に取りました。
こちらは宮下さんと斉藤さん。この方は三宅さん、あちらは――、

(主人公立ち上がって逃げようとするが、体に力が入らない)

ふふっ、力が入らないでしょう? 一服盛っちゃいましたから。

わぁ……とっても可愛らしい顔。本当に良い顔をしますね。
やっぱり、あなたを恋人に選んで正解でした。

まずは、体力をつけないといけませんね。
冷凍した自信作のハンバーグがたくさん残っていますから、
たんと召し上がってください。

私1人で食べきるには、ちょっと多いですから。

体力をつけたら、心も体もとろとろに溶け合ってしまうくらい、
濃厚な夜を過ごしましょう。

言ったでしょう? 私のこの体を、隅から隅まで好きなようにして良いんですよ。
恋人なんですから、当たり前のことです。

恋人期間をめいっぱい楽しんで、お互いを知り尽くしたら――、
「夫婦」になりましょうね。

夫婦は、夫婦ですよ? ……う~ん、そうですね。
確かに私の言う「夫婦」はちょっと一般的じゃないのかもしれません。

一般的な夫婦は、最後にはどちらかが先立って、どちらかは1人になりますよね。
でもそれって、私はおかしいと思うんです。
共に喜んで、苦しんで、楽しんで、時には快楽に溺れて。
同じ思いを味わいながら、生きていく。
それが、愛し合うってことなんじゃないでしょうか?

本当の夫婦は、常に一緒にあるべきだと思うんです。

だから私は恋人をめいっぱい愛して、めいっぱい愛して貰って。
最後に私が食べることで、永遠に一緒に居られる「夫婦」になるんです。

そうしたら、ずっと私の中で生き続けてくれるでしょう?

ふふっ。よしよし。怖がらないで。
ああ、もう本当に可愛い……!
どうしよう……私、あなたのことが欲しくなっちゃいました。

あなたがいけないんですよ? そんな顔で私を見つめるから……。

大丈夫、痛くないですよ。
最初は優しく。優しく食べてあげますからね。

ふふっ……。いただきます。――はむっ。
(最後の「はむっ」はどういう意味で食べられたのか妄想を掻き立てられるように、吐息交じりに色っぽいイメージです)
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
童貞を殺すお姉さんに食べられる話。
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
しおぱいたん
ライター情報
サークル「ぱいたん工房」のしおぱいたんです!

当サイト開発&運営のサークル「減塩旅団」の代表もしています!
※「ゆるボイ!」に関するお問い合わせは、チアリちゃん(公式twitter)へご連絡ください~!

YouTubeメインで、シチュエーションボイスを投稿していまして、
本サイトで投稿しているフリー台本は、ほぼすべて、
YouTubeで投稿したことのある音声作品の台本となっています。

色々な活動をしていくので、今後ともご贔屓に~!!!!
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