- 嫉妬
- ギャグ
- 甘々
- カップル
- ホラー
- ヤンデレ
- メンヘラ
公開日2021年08月11日 19:03
更新日2021年08月11日 19:03
文字数
2773文字(約 9分15秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
2 人
演者役柄
ヤンとデレ
視聴者役柄
彼氏
場所
家
あらすじ
風邪ひいた甘々彼女が咳き込んだ反動でヤンを吐き出す的な不思議系ヤミブカラブコメです。?
2人で演じても1人で演じても!
2人で演じても1人で演じても!
本編
(ベッドで苦しそうに咳き込んでいる)
◇ゴホッ、ゴホッ……
……あ……
薬、持ってきて、くれたの……?
ありがとう……
えっと……ゴホッ……ごめんね……?
その、今日の、デート……
ううん……私が嫌なの。
今日までずっと、まだかなまだかな、好き好き早く一緒に出掛けたいなって、ずっとずっと、楽しみにしてたのに……
こんな、風邪ごときで……うっ……ぐすっ……ヒック……
(咳き込む)
……はぁ……ごめん……うん……飲むね……
(薬を飲む)
……ふぅ……
……っ……う……うっ!!
げほっ、ごほっ!!
(激しく咳き込んだのち、口から何かが飛び出す)
……げほっ、げほっ……ハァ、ハァ、ハァ……
ごめん、今、なんか、口から出ちゃったかも……
ってあれ、何も、出ていないか……
よかっ……
(ヤミ彼女出現)
◆……フン。体調管理もまともにできないなんて、バカな女。そのまま死んでドーゾ。
◇……ぅえぇっ!?!?!?
えっ、えっ、誰!? って、わっ、私!? ハイィ???!!
(再び咳き込み)
うっ、げほっ、ゲホッ……あー……だめだ……だるくて……身体が思うように……動かない……
◆フッ、そのまま死ねばいい。イイ? アンタはもう、用無しなの。ようやくこのアタシがココに、出てこられたんだから。
◇……ど、どういうことなの……
目の前に、自分が、もう1人……??
◆そう。アンタはアタシ。アタシは、アンタがアンタ自身の中に閉じ込めていた、もう1人の、ア、タ、シ。
◇わっけわかんない。
ね、ね、これ、どういうことだと思う……?
……おーい……
あれれ、ダメだ、私の最愛の人、フリーズしてる……どどどどうしよう……
◆どれどれ?
(彼氏へ顔を近づけて)
ふふっ……ふふふふっ……
本当だね? 固まっちゃってる。
いつかキミのこと、このカッコいい状態のまんま、冷凍保存したいなって思ってたんだけど、やっぱりそれって良いアイディアだ。
だってキミは動かなくったって、こんなにも魅力的なんだし……それに、動かなければ、キミはどこにも行けないし、アタシの不安だってなくなるし……
アタシだけが触ることのできる、アタシだけの、特別な特別な、観賞用の王子様になってくれるよね……ウフフ……ふふふふっ……
◇ちょ、ちょ、ちょ、ちょ!! ちょっと待って!
……何? アナタ……超不気味なんですけど……
◆は? 超不気味って……ふふっ……アタシは、アンタなのに? アンタから分離して、この場に出てきただけの、タダのアンタなのに?
◇だから……何言ってるの? 私はアナタなんかじゃない。
あー、もしかして今、変な夢でも見てるのかな……?
◆クックッ……何言ってんだか(笑)彼氏の前で、今更そんな必死に取り繕ってたってムダだから。
今までアンタは、この彼氏に対してタダの可愛い彼女を演じてきたようだけど、裏ではとんでもない「闇」を飼い慣らしていた。
ソウデショ?
◇あ、あのさぁ……いつまでもペラペラと気味悪いトーンで喋ってないで、さっさとそこから離れてくれないかな……?
◆やーだね。(背後から抱きしめて)ギュッ♡
◇あっちょっと! このっ……!
◆あれ、ようやく意識、戻ってきたみたいだね?
(耳元で)お帰りなさい。
……さ、今すぐ一緒にアイツのことを殺そう?
いい? 偽物は、アイツ。
アレは、アタシとキミが愛し合うためにはなんら必要のない、非常に無能な生けるシカバネです。
◇むっ!! シカバネなんかじゃないもんね!!
ね……キミ……その人は決して私じゃないよ? わかるよね?
ほら、振り払って、こっちに来て??
……って……なんでちょっと、まんざらでもない顔をしてんのかな!?
……ほぉ、なるほどね、好きな人への破壊的衝動が満たされるようなビジュアルか……
じゃねーっつの!!
◆ふふっ……ほら、やっぱり、嬉しいんだね。そうだよね? 今までのソレの、キャピキャピしてるうわっつらの愛情表現だけじゃ、キミもいい加減、物足りなさを感じていたところだよね?
安心して? これからは退屈させないから。
このドロドロな感情で、毎日毎日、キミのことをドロドロに愛して、いつかその全てをこのアタシという真っ暗なオリに閉じ込めて、そして永遠に切れない、頑丈な鎖で繋いでいてあげる。
嬉しい? 嬉しいに決まってるよね?
ふっふふふっ、ふふっ……
◇すすすすとっぷ!!
それ以上、私の顔でその気味の悪い笑みを浮かべないでもらえますぅ!?
◆えっ? 私が今までどのくらいの間、この激おも感情を抱いていたのかって?
◇ちょっ! キミ、会話をしない!!
◆ふふっ……そんなの、
(耳元で)
出会った当初からだよ?
◇あああああもうぅぅ〜
◆キミに出会って、私は今まで知り得なかった特別な感情を知った。
あの日、友達からキミを紹介されて、4人でご飯を食べに行った時、私は、キミがあまりにも理想の人過ぎるあまりに、喋れば喋るほどに……
◇はいはいはい! 本当に運命を感じて、だからこそ、紹介してくれた友達に心から感謝をしていました!! が正解!
◆「友達なんかシネ」って思ったんだ!!
初対面の私よりも、キミのことを知ってるだとか言って、やけにドヤ顔でペラペラ紹介してくるあの女も、そして、キミと一緒にいた親友だとかいうあのチャラそうな男も!
◇やめてって! そんなこと思ってたわけ……!
◆みんなみんないらないんだよ、さっさとシネよ、店員もその他エキストラも全部全部邪魔なんだよ、お願いだからアタシ以外を視界に入れないでよアタシだけを見ててよっ!! て……
(シクシク泣く)
ウッ……それなのに、いつまでたっても、キミは……
アタシだけのものにならない……
悔しい、苦しい、悲しい、死にたい……ヒック……
◇泣くなぁッ! わけわからんこと言いながら泣くなばかぁッ!!
……あれ……何、つられてちょっと泣きそうになってんだろ、私……
◆フンッ、アタシに同調してこないでよ気持ち悪い。言っとくけど、アンタだっていらない存在なんだから。
ねぇ、身体、まだ、ツライんでしょ?
フフッ……
今、その首をギチギチに締めて、楽にしてあげる。
……しねぇぇぇぇ!!
◇は……は!?
ちょっ! 来るな!! そ、そうはさせるかぁ!!
食らえ!!
必殺・往復ビンタ!!
◆ハゥッッ
(シュッと消える)
◇……ふぅ……
き……消えてくれた……?
は、はは……
長い夢だったね……?
……え? あ、体調?
……そういえば、今、めちゃくちゃ身体が軽くなってるような。
なんか、変な生き霊が、祓われたとか?
うん、そうに違いない。
どっかの誰かの生き霊でも憑いて、私の身体を使って暴れてたんだ。
じゃなきゃありえないよね、あんな私。はは。
……あ、そうだ。
不思議と体調も良くなったことだし、気を取り直して、これからデート、しようよ?
え、急に距離近い?
いーじゃんいーじゃんだってさぁ、久々のデートなんだよ? 私達っ。
もうもう絶対離れたくないぃずっと引っ付いてたいぃ〜いひひっ
ぎゅぎゅぎゅっ♡
……どうしたの?
なんか、さびしそーな顔だね……?
(暗い声で)
もしかして、私よりも、あんなヤツのことが気になるの……?
(明るいトーンに戻り)
……へ?
そんなことない?
私だけ?
キミが好きなのは、私だけ?
私ひとすじなのかなぁっ??♡
ぅふふっ。
ふぅ〜ん、良かったぁ♡
それなら……
(耳元で)
◆コロシテアゲル。
(ハッとして抵抗する彼氏)
◇え〜、何ぃ〜どした?
やだやだ、まだ離さないよぉ〜だっっ
……もうっ、そんなにも抵抗するんなら、首絞めちゃうゾッ♡
おわり
クレジット
ライター情報
初めまして。蚊ネコと申します。
演じる方、聴く方が楽しめるような台本を目指しています。
お気軽にご使用いただけますと非常に嬉しいです!!アドリブや一人称・タイトル変更もご自由にどうぞ!!
※お手数ですが、ゆるボイ!さんの規約は必ずお守りください!!
※素敵なクソデカ感情作品を利用実績に埋め込ませる作業をたまにします。ご容赦くださいますと幸いです。
演じる方、聴く方が楽しめるような台本を目指しています。
お気軽にご使用いただけますと非常に嬉しいです!!アドリブや一人称・タイトル変更もご自由にどうぞ!!
※お手数ですが、ゆるボイ!さんの規約は必ずお守りください!!
※素敵なクソデカ感情作品を利用実績に埋め込ませる作業をたまにします。ご容赦くださいますと幸いです。
有償販売利用の条件
当サイトの利用規約に準ずる
利用実績(最大10件)
蚊ネコ の投稿台本(最大10件)