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ヤンデレ女勇者が愛する人の為に世界を支配する話。
written by しおぱいたん
  • 告白
  • ファンタジー
  • シリアス
  • 人外 / モンスター
  • クーデレ
  • 女勇者
  • RPG風
公開日2021年09月01日 20:02 更新日2021年09月01日 20:02
文字数
3146文字(約 10分30秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
指定なし
演者人数
1 人
演者役柄
指定なし
視聴者役柄
指定なし
場所
指定なし
あらすじ
魔王の討伐のため、国から「魔王討伐隊」として編成された勇者のヒロインと、回復職の聴き手。
数多の死線を潜り抜け、ついに魔王城へ乗り込む前夜となった。

死闘を前に、ヒロインは"聴き手に婚約者が居ること"を知りながら、冒険の中で募らせた聴き手への思いを語る。
「婚約者が居るから」と断る聴き手に対して納得し、ヒロインは婚約者と聴き手を守ると約束。

魔王を討伐し国に戻った後、ヒロインは再び聴き手に迫る。
「婚約者にも許可を取っているから問題ない」と――。

ヤンデレ勇者に重い愛をぶつけられるシチュ―エションボイス台本!
本編
(魔王城に攻め込む前夜。回復職の聴き手、ヒロインが火を囲んで野営をしている)

……魔物の気配はありますか?
……それは良かった。今日は体力を温存しておきたいですから

……どうぞ。火を囲んでいても夜は冷えますから。暖まりますよ
はい。有り合わせですが、余った食材でスープを作ってみました
お口に合えば良いのですが…………どうでしょうか?

(美味しいと言われて嬉しそうに)……ふふっ、それはよかった
まだ少し残っていますので、もしも必要であれば教えてください

いよいよ、明日となりましたね
我が国の悲願が、ついに果たされる日……

勇者として旅をはじめた時は、
途方もない旅になると思っていましたが、
今にしてみれば一瞬であったようにも感じます
……不思議なものですね

海を越え雪原を越え、火山地帯や砂漠を越え……
沼地や遺跡を探索したこともありましたか
様々な都市で様々な人と出会い、……別れてきましたね

……彼等の思いを無駄にしないためにも、必ず魔王の首を獲りましょう

(聴き手「魔王を討伐したら、どうしたい」と聞く想定)

……魔王を討伐したらしたいこと、ですか……?

…………そうですね。……私は……、その……
……今のように、あなたと共に居たい

生まれてからずっと、魔王を討伐することだけを考えていましたから、
魔王を倒した後のことなど、考えたことがありませんでした

……私の身体には、人間の血だけではなく、魔族の血も流れています
人間らしく振舞えば、人々に恐怖され忌み嫌われ、
魔族らしく振舞えば――言うまでもない

人並みのことを願ったとしても、きっと叶わない
願っても果たされない願いならば……望むだけ馬鹿らしい

……そう諦め、思考を放棄して生きてきましたが……
……今の私は……あなたと共に居たいと願っています

……いえ、……その……友人としてではありません
1人の女性として、…………あなたのことを好いています

……旅を始めて、あなたと話をするようになってから、
食事中も、寝るときも、戦闘中であっても……
常にあなたのことを考えてしまうのです

……あなたが望むのならば、私はどのような願いでも叶えられる
それくらいに、あなたのことを愛しています

…………。……その……私ではダメでしょうか……

婚約者と別れてほしいとは言いません
2番目でも良い。私のことを愛してはいただけませんか?

……生涯に一人の女性だけを愛するというのは、確かに素敵な事でしょう
権力者や遊び人のように、複数の女性を手籠めにするのは、
褒められたことではない、という意見もあるかもしれません

……ですが、それは男性の愛が足りていないからではないでしょうか
仮に複数の女性を手籠めにしていたとしても、男性が全員を愛していて、
女性全員が愛されている自覚があるのなら、成立していると言えませんか?

(聴き手「自分なんかよりもっと他に良い人が居る」と言う想定)

そんなことはありません!
……あ……も、申し訳ありません。急に大きな声を……

……ですが、訂正させてください。それは看過できない
……確かに、武力や技術力という面では、他に優秀な方が居るでしょう

しかし、力だけが人間の魅力ではありません
……他人の痛みを知り、他人に歩み寄ることができること
それがあなたの魅力であり、……人間として大切なことだと思います

……『魔族のハーフ』でもなく『勇者』でもない、
1人の女性として扱ってくれたのは……あなただけです
その優しさが、私には愛おしい

もしも仮に、あなたと同じように扱ってくれる方が居たとしても、
私はあなたのことを選びます

『他の良い人』など要らない。富も地位も、名誉も要りません
そんなモノより、あなたがほしい
…………私を、あなたのモノにしていただけないでしょうか

(聴き手「婚約者が居るから」と断る想定)

…………そう、……ですか……
あなたのモノには、していただけませんか……

…………あなたの婚約者が羨ましいです……
きっと、愛されるに足る素敵な女性なのでしょうね……

…………。……ああ、安心してください
あなたが愛する者を、私が害することは絶対にありません
今の黙考は、あなたとその方をどう守るかを考えていたのです

……恐らく、私達の力をもってすれば、
明日の戦いで難なく魔王を討伐できることでしょう
あなたが命を落とすことも、まず無い

……問題は国に帰ってからです
勇者として今まで複数の権力者と話をしてきた所感ですが……、

恐らく、自らの地位を脅かしかねない私達を恐れ、
何か理由をつけて処刑を決めるでしょうね

……考えてみてください。私は魔族と人間のハーフです
それも、魔王を倒すほどの力を持った勇者です
……脅威を感じない筈がない

私が魔王を倒した英雄として民衆に認められてしまえば、
彼等は私に、権力でも武力でも勝てなくなる

既得権益を守るため、彼等はこう言うのです
『この女は国を乗っ取って第2の魔王となるつもりだ』と

見せしめとして勇者一行は全員悪として処刑され、
勇者一行を悪だと認識した国民は……勇者一行に関係する人間を処刑するのです
……親族はもちろん、恋人、友人に至るまで処刑するでしょうね
そしてそれは、正義の行いとして正当化される

…………元々、この結末はわかっていたことです
あなたと出会う前の私は、魔王を倒すこと以外目的もありませんでしたから
ただ役目を終える節目だとしか思っていませんでした

……ですが、今は違う
あなたも、あなたが愛する存在も失いたくありません
婚約者も、家族も、友人も、知人も……大切な人間すべてを守りたい
……この気持ちは、あなたと同じですよね?

ふふっ、では守りましょう。守るために――殺しましょう
明日魔王の首を獲り、次は国王の首を獲る
それでも邪魔立てする権力者はすべて処刑する

何もおかしなことではありません
魔族も人間も、結局は力で何かを手に入れる
権力や財力、魅力や知力、暴力で手に入れるのです

私も、欲しいモノは自分の力で手に入れることにします
そのために邪魔になる存在は――この世に不要だ

……魔物の気配もありません。今日は休んで、明日に備えましょう
――おやすみなさい

(魔王を討伐し、国を支配した後。部下が残党狩りをしている最中、
聴き手と寝室に居るヒロイン)

……呆気ないものでしたね。魔王も国王も大した力は無かった
もちろん、あなたの助力無くしては、成し得なかったことですが

旧魔王派、旧国王派の残党も、数日で処刑し終わるでしょう
私達に邪魔立てする魔族も人間も、もはやほとんど居ません

あなたの大切な方々も、全員王宮で保護していますし、
戦火に巻き込まれることもない

……ふふっ。皮肉なものですね
第2の魔王として処刑される筈だった私が、
魔王以上の力を持って、こうして君臨することになったのですから

……ですが、これだけの力を持ってなお、私は満たされていない
……何故だかわかりますか?

(聴き手をベッドに押し倒すヒロイン)

私が一番ほしいのは、――あなただからです
魔族と人間を従えたのも、すべてはあなたに愛してもらうため

……あの夜、あなたは断りましたよね
『あなたのモノにはしていただけないか』という私のお願いを

断られた時は、本当に、本当にショックでしたが……、
……あなたが真剣に人を愛せる人間なのだと知れて、もっと好きになりました

――今でも、その気持ちは変わりません
……いえ、むしろ。さらに燃え上がっています

…………。……ふふっ。大丈夫ですよ
あなたの婚約者には、もう許可を取っていますから

彼女はこれからもあなたを愛すし、私もあなたをずっと愛する
あなたと私の欲望を邪魔する者は、もう居ないのです

理性も負い目も忘れて、ただ欲望のまま
……私と愛し合いましょう……?

――――安心して私のモノになってください

…………。……それで、この後はどうすれば……?
どうすれば子どもができるかは知っているのですが……
その……私、はじめてで……まずは服を脱ぐのが作法でしょうか……?

しかし、男性は服を脱がせる方が好きだという話を――
(ヒロインを押し倒す聴き手)きゃっ?!

……あ……その……リード、していただけるのですね……
申し訳ありません……あなたを満足させられるよう……頑張ります
しっかり、学ばせていただきますね……

…………。……あ、あの……その……
……もちろんあなたの好きなように愛してほしいのですが……

…………できれば、優しくして貰えると……嬉しい……です
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
ヤンデレ女勇者が愛する人の為に世界を支配する話。
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
しおぱいたん
ライター情報
サークル「ぱいたん工房」のしおぱいたんです!

当サイト開発&運営のサークル「減塩旅団」の代表もしています!
※「ゆるボイ!」に関するお問い合わせは、チアリちゃん(公式twitter)へご連絡ください~!

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色々な活動をしていくので、今後ともご贔屓に~!!!!
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