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好きな人の前では絶対に泣きたくないけどそろそろ我慢の限界そうな幼馴染
written by 二葉ベス
  • 告白
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  • 友達
  • クラスメイト
公開日2021年10月01日 19:23 更新日2022年11月02日 03:34
文字数
975文字(約 3分15秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
幼馴染ちゃん:演者。幼馴染のことが好き
視聴者役柄
聞き手:好かれてる人。幼馴染くん
場所
夕暮れが射す教室
あらすじ
好きな相手から「気になっている子がいる」と相談されてしまった!
その子は幼馴染ちゃんの約束でくっつけてほしいと協力を頼まれていた。
自分の心を押し殺して、絶対に泣きたくないけれど、徐々にそのダムは崩壊していって……。
本編
【】:状況
():声色 or SE

【好きな人から別の女子が気になる相談をされる】

そう、なんだ。あはは、そうなんだぁ。
な、なんか意外だなー。あんたが異性に興味があるとか思わなかった。
だって、朴念仁っていうか、ぼんやりしているっていうか、鈍感じゃん。
……なのに。

(鼻をすする音)

何さもう。なんでそんなしみったれた顔してるのさ!
笑顔笑顔! にこーってしてってば!
ほら、笑顔だってば―! こうするんだよー!

もう、今は隣のクラスのあの子が気になるって話でしょ?
だったら曇るよりもどうするかを笑顔で考えなきゃ!
そう、考えようよ。あたしも、ちゃんと考えるからさぁ……。

(息が思わず漏れる音)

考えてあげるから! なにがいい? 
直球勝負でボディタッチとか、言葉巧みに好きにするとか。
あ、あんたの語彙力じゃ流石に無理かな。なはは!
あとはやっぱり素直にそばにいるようにするとか、さ……。
……あ、あたしも……………。いっしょに……。

あれ、おかしいな?
目から変な水が出てきてるんだけど。あはは、なんか止まんないや。
すぐ止めるから。大丈夫、大丈夫だよ! そんな顔しないでよ。

(小声)
ダメだよ。あたしはこいつをちゃんとくっつけなきゃいかないの。
朴念仁でぼんやりで鈍感なこいつを、あの子と……。
それが約束だもん。あの子との約束だもん。だから、押し隠さなきゃいけないのに。
どんどん、どんどん溢れてくる。止めたくても、止まらない想いが、洪水みたいに。
(小声解除)

【全部聞こえてた聞き手くん】

聞、いてたの? なんで? なんでこんな時だけ聞こえてるのさ!
ダメ。ダメダメ! ダメなんだよ! あたしの想いだけは……っ!(我慢する感じ)
どうしてなの! どうして、あの子なの……。

あたしだって一緒にいた。尽くして、焦がして、そばにいて。
あたしがいいって、あたしが一番だって言わせたかったのに……。
あの子との約束はそれを許してくれない。
あたしの方が、先に……あたしの方が先に……っ!

【大丈夫か? と心配する聞き手】

大丈夫じゃない。でも甘えたくない!
だって。だって、それを口にしたらもう戻れないんだよ?
絶対に負ける戦いに挑んで、これ以上傷つきたくないよ……。

【ハンカチを渡す聞き手】

……あの時と、同じだね。
あんたは一番最初に出会った時も、泣いてるあたしにハンカチを渡してきた。
その優しさが。その不用心なのに触れてくれる、その手が……。

あたしは、どうしようもなく好きなんだ……。
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
好きな人の前では絶対に泣きたくないけどそろそろ我慢の限界そうな幼馴染
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
二葉ベス
ライター情報
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