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バレー部の女監督に励まされたら試合で頑張れた
written by 松平蒼太郎
  • 学校/学園
  • 教師
  • 男勝り
  • 監督
  • 青春
  • バレーボール
  • 励まし
公開日2021年10月18日 20:28 更新日2021年10月18日 20:28
文字数
1070文字(約 3分34秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
監督/教師
視聴者役柄
部員/生徒
場所
体育館、試合会場外
本編
よし、今日の練習はここまで!

各自、片付けとストレッチは忘れずに帰るように!



ん?おい、ちょっと待て。君はどこに行くつもりだ?

居残り練習?ダメだ。これ以上はオーバーワークになる。

指導者として、選手の無茶は認められないな。

…何を焦っている?

控え選手とはいえ、君は我がバレー部の主要メンバーだ。

焦らずとも、試合で必ず君を起用する場面がくる。

なんせ、君はバレー部きってのピンチサーバーなんだからな。

…それはどういう意味だ?

ふん…なるほどな。

自分の打つサーブに自信がなくなってきたと。

なら、わたしに向かって本気のサーブを打ってみろ。

あぁ、今すぐだ。手加減しなくていい。

……ッッ!!!

なんだ、やればできるじゃないか。

わたしも手は抜かなかったぞ。

ちゃんと本気でレシーブしたからな。

だがそれでも弾かれた。

やはりお前のサーブはとても威力がある。

威力があっても入らなかったら意味がない?

そうだな。だったら入れればいい。

わかっているさ。君が何に悩んで居残り練習をすると言い出したことくらい。

ここ最近の試合でのサーブミスが多いのを悩んでいるんだろう?

それでチームの足を引っ張っていると、気に病んでいたんじゃないのか?

図星か。だがそんなものは気にしなくていい。

君の悩みは全て杞憂だ。

なぜそう言い切れるのかって?

そんなの決まってる。わたしが君の力を信じているからだ。

何を驚いている?

監督が選手のことを信じるのは当然だろう。

たしかに君の最近のサーブの命中率は低い。

だがそれがどうした。そんなものすぐ入るようになる。

簡単に言うさ。さっきみたいに、レシーバーに向けて全力で叩き込めばいい。

そうだ。コートのギリギリだったり、選手と選手の間を狙うなんて小細工は必要ない。お前に限ってはな。

あぁ、思いっきり敵チームにぶちかましてやれ。

それだけで必ず点は入る。

まだ信じられないと言うなら、もう二、三回くらいは付き合ってやるが?

ふっ、そうか。ならさっさと帰って体を休めろ。

休むのも練習の一環だからな。それをゆめゆめ忘れるなよ。




お疲れさん。どうだ、わたしの言った通りだったろう?

ふむ、礼を言うならこちらもだな。

あの大事な場面でサーブを決めてくれてありがとう。

わたしも監督として誇らしいよ。

あぁ、無論だとも。

君を起用して正解だったと思っている。

これからも頼むぞ。我らが男子バレー部のピンチサーバー君。

ん?……ははっ!一丁前のこと言うじゃないか!

そうだな。わたしも何か壁にぶつかったときは、君を頼りにさせてもらおうかな。

さ、そろそろ戻ってミーティングするか。

次勝てば全国だからな。また気合入れ直していくぞ。
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
バレー部の女監督に励まされたら試合で頑張れた
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
松平蒼太郎
ライター情報
マツダイラソウタロウ
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