あ？あたしになんか用か？

…って、お前。こんなとこで何やってんだ？

つか、何だそのチャラチャラした格好…死ぬほど似合ってねーんだけど。

おい、逃げんなよ。ひさびさに会ったんだしさ、そこでお茶でもしていこうぜ、なっ？

…まさかお前から誘ったのに、断るなんてことしねーよなぁ？



で、なんであんなとこでナンパしてたか、ワケを聞かせてもらおーか。

友達に誘われて、ちょうど自分も可愛い女の子と付き合いたいと思ってたところだったからって…

お前、バカ？あんなクソキモい声の掛け方で、本気で女が釣れると思ったのかよ。

どこがキモいんだって、全部だよ、全部。

あんなん、声のかけ方とか見た目とかで、ナンパ初心者だって一発で分かるぞ。

インキャ童貞が無理してる感丸出し。そんなんじゃ誰も乗ってこねーよ。

んなことくらいで落ち込むな、ボケ。ただの事実だろうが。

まぁそんなことはどうでもよくて。本題はこっから。

お前、なんであたしに黙って都会に出てきた？

あたし、お前が地元の大学に進学するって信じて疑わなかったのに…

一応、幼馴染なんだからさ…ひと声くらいかけるとかあったろーよ。

地元の人間関係にうんざりしてたから都会に出てきたって…なんだよ、それ…

それってあたしのことも疎ましく思ってたってことか…？

くだらないことで一々噛みつかれるのも嫌だったって…ははっ、そうかよ…

お前はあたしのこと、そんなふうに思ってたんだな…

…おい、待てよ。食事代はあたしが全部出す。

奢ってやるっつったんだよ！聞こえてねえのか、ボケナスが！

お前、今からあたしん家に来い。

つべこべ文句垂れんじゃねえ。今この場で締めてやろうか？

決まりな。逃げたら承知しねえぞ。



(鍵を閉める音)

おい、そこのカーテン閉めろ。

こんなもんか。シャワーはいらねえよな、昼間だし。

あ？何する気だって…それ、女の口から言わせんのか？

拒否んなよ。つか、テメェに拒否する権利はねぇ。

お前はあたしの心を傷つけた。

だから、今からお前にはその償いをしてもらう。

今までのツケは身体でしっかり払ってもらうからな。

今さら謝ったって遅えよ。

お前はあたしを捨てて、他の女を拾おうとした。絶対許せねえ。

そうだよ。あたしはお前のことが好きだった。ずっと昔からな。

たしかに素直になれなかったあたしも悪い。

けどな…これでも、少なくともお互い幼馴染で良い関係でいられてると思ってた。

けど、そう思ってたのはあたしだけだったんだな…なんかバカみてえじゃん。

あぁ、そうだな。告白するなんて今さらだよな。

だから今から分からせてやるんだ。お前の身体にな。

うるせぇ。お前みたいなインキャ野郎がイキってナンパしたら、痛い目見るってことを教えてやる。

諦めろ。お前じゃ力であたしに勝てない。

これでも一応、形はいい方なんだぜ？

ほら、こうして見りゃわかんだろ。

へっ…身体は正直みてえだな。

んじゃまぁ、おっ始めるとすっか。

お前が誰のもんか、その貧相な身体にしっかり刻み込んでやるよ。

・台本（ゆるボイ！）
ナンパした相手はヤンキーの幼馴染でした
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
松平蒼太郎