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不良な女科学者に手を貸してもらったが、そのツケはデカ過ぎた
written by 松平蒼太郎
  • シリアス
  • 色仕掛け
  • ファンタジー
  • 拘束
  • ヤンデレ
  • 不良 / ヤンキー
  • サイコパス
  • 男口調
  • 科学者
公開日2021年11月12日 17:13 更新日2021年11月12日 17:13
文字数
2094文字(約 6分59秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
科学者
視聴者役柄
戦士
場所
某研究所
本編
おー、お前か。今日は何の用だ?

ふーん…そりゃ災難だったな。

こんなご時世じゃ、いつ誰が死んでもおかしくないからな。

で?わたしのところに来たということは、改造手術でも受ける気になったか?

家族を殺した奴らに復讐する、ねぇ…

いいだろう、来い。

お前を最強の戦士にしてやる。

手術の際に命の保証はできかねるが…それでもいいな?

ふん…それだけ了承するならいい。

では、これから手術を開始するとしよう。



よぉ。目、覚めたか?

身体の具合はどうだ?違和感とか無いか?

無いか。ならいい。

今からシミュレーションルームでテストする。ついてこい。



いい仕上がりだとは思うが…お前自身、実際に動いてみてどうだ?

そうか。じゃあ好きに復讐でもなんでもやってこい。

またメンテが必要になったらここに来るといい。



久しぶりだな。復讐とやらは果たせたのか?

今度は背後で巨大な組織が動いていたからそれを討つ?

ほう…で、わたしに何をして欲しい?

更なる身体の強化改造か。

わたしは構わんが…これ以上の改造を施すと、お前は人間じゃなくなる。それでもいいか?

いや、姿は人間のままだが、中がほぼ人間じゃなくなるってことだ。

愚問だったか。なら手術を始めるとしよう。



拒絶反応は乗り越えられたみたいだな。

あぁ。身体の強化改造は成功だ。

お前はもはや人間ではない。化け物だ。

やることはやった。あとは勝手に巨大組織でもなんでも相手に暴れるといい。

礼を言うくらいなら、さっさと手術代を払え。

あぁ、出世払いで構わん。

金を返すまでくたばるなよ、ガキンチョが。



よお。こんなとこでなに死にそうになってんだ、コラ。

ったく、世話の焼ける……ほら、肩に掴まれ。

よっと…シートベルトは自分で閉めろ。飛ばすぞ。



遅い目覚めだったな。この寝坊助が。

いつまでうちのベッドを占領してるつもりだ?

なに。くたばりかけてたから、治療しただけだ。

は?医師免許?そんなもの持ってるわけないだろう。

治療は我流だ、我流。

あぁ、そうだ。あんなところでくたばられたら、お前に手術代を払ってもらえないだろう?

支払いもろくにしないまま、死ぬなんて許さんからな。

…どうした?らしくないな、いつもの強気な姿勢はどこにいった?

はっ、そりゃそうだ。

お前に愛情を注ぐ者はもういない。

どれだけ戦い、悪を討ってもお前の心が満たされることはない。

仮にお前の行いで世界が平和になったとしても、お前自身は救われない。

戦いの果てに残るのは虚しさだけ。

もうわかっただろ?己の行いの無意味さが。

復讐は何も生まないばかりか、己の心を死へいざなっていくんだよ。

それでも俺がやらなきゃいけないことだったって…

ふっ、本当に哀れな男だ。

いっそ、生まれてこなきゃよかったようにすら思えるんだからな。

どこに行く気だ?

死に場所を求めて旅を続ける、か…

ふん…だったらどこへなりとも行って勝手にくたばってこい………とでも言うと思ったか?愚か者。

何をしたか、だと?

いいか?まず大前提として、お前の身体はわたしのモノだ。

お前が復讐のためにわたしに改造手術を頼んだ、あの時から。

そうだ、察しがいいな。

手術の際にお前の脳内に制御チップを埋め込んだ。理由は二つ。

一つは万が一、お前がわたしに牙をむいた時の対抗策として。

お前は化け物で、わたしは一介の科学者。ただの人間に過ぎない。

自分の身を守るためとしては当然の措置だろう?

もう一つは…確実にお前を手に入れるためだ。

お前が家族を失い、わたしの元に来たときからずっと思っていた。

愛を知らないこの男をわたしで満たしてやりたいってな。

わたしはお前のことを心底、可哀想だと思ったよ。

お前は何も悪いことはしていないのに、この世の不条理によって心を打ち砕かれた。

そんな壊れたお前の心を…いつかわたしが治してやりたいと思っていた。

だから、お前にはもっと壊れてもらう必要があった。

復讐の果てに待っているのは死、だけだからな。

もっとも、こんなことを言ったところで、復讐に燃えていたあの時のお前は聞かなかっただろうが。

金?あぁ、そんなもんどうでもいい。

あれはお前を死なせないための方便に過ぎない。

本当に…愚かで惨めで哀れな男だ。

だが…わたしはそんなお前が愛おしい。

これはこれまで生きてきた褒美だ、受け取れ。

(キス)

ふふっ。こんなみすぼらしい格好だが、わたしとて女だ。

少しは欲情しただろう?ん?

ははっ!今まで自分の全てを戦いに費やしてきたんだ。

こんな安い色仕掛けにすら、耐性はついていないだろう?

どれ…服の上からはわからなかったかもしれないが、わたしも形には自信がある。

ほら、どうだ?お前にもオスとしての本能が残っているなら、これを見て何も思わないことはだろう?

口だけの抵抗か。無意味だな。

お前が本当に求めていたもの…愛情、というやつか、それを今からお前に教えてやる。

簡単な話だ。わたしはお前を愛しているからな。

わたしの愛情をお前に注ぎ込めば、お前も人としての心が取り戻せる…かもな。

いや、お前に拒否権はない。

ここまで手を貸してやったんだ、これからその分をまとめて返してもらうぞ。

ふふ、案ずるな。お前の身体が快楽で満たされることは約束してやる。

お前に欠けていたものはすべて、わたしが埋めてやるからな…
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
不良な女科学者に手を貸してもらったが、そのツケはデカ過ぎた
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
松平蒼太郎
ライター情報
マツダイラソウタロウ
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