森の中で冒険者や天敵の魔物達に怯えながら暮らす1匹のスライム娘が森の中であなたと出会うお話。

あーー今日も平和だな〜

最近は森に入ってくる冒険者は少ないし、私の天敵である魔物も殆どみない

まぁその方が私には都合が良いんだけど…

って、足音！やばいやばい！隠れなきゃ…

草陰に隠れる)

…あ、あれって…確か…いつもこの辺りで水を汲みに来る人間だ

…てか、すっごい見た目ヒョロイし、顔色も悪いなーー

…もしかしたら、あれぐらいの人間なら…私でも簡単に倒せちゃうのでは…

グフフ、ならばやるしかない！人間め！日頃追いかけ回してくる恨みをぶつけてやる！…八つ当たりだけど

…まずは、人間に擬態して…

ーーーーーーーーーーー

これで良し！むふふ、我ながらかんぺ---きでは無いけど、まぁそこそこの擬態だ！

…しかし、思ったより…緊張するなぁ。し、失敗したらどうしよう…た、食べられちゃうのかな…

でも私美味しくないって…あれ？な、なんか人間がこっちを見てる…！草陰に隠れてるはずなのに…

ち、近づいてくる…も、もしかして…ば、バレた？

って…え、今…なんて

出ておいでって…も、もしかしなくとも…私の事…ですか？

は、はい！今すぐ出てくるので食べないでくださいぃぃ！

ど、どうも…人間…さん。い、いつから…私の事を…

え、最初から！？ど、どうして…

独り言が大きすぎ…え、あ、声に出てたんですか？

そ、そんな…普通に心の中で喋ってるつもりだったのに…

もしかして…いつも隠れててもすぐに冒険者とか魔物に見つかるのって…

……わ、私…何で今まで生きてこられたんだ？

あ、すみません！すみません！お話聞いてなくてすみません！食べないでください！私美味しくないんです！

え、食べないから安心してって…よ、よ、良かったぁぁぁーー。あ、ありがとうございます！

あ、私に質問ですか？ど、どうぞ！なんでも質問しちゃって下さい！

は、はい！私はスライムです！自慢ではありませんが、多分世界最弱です！！

はい！一応…人間への擬態も出来ますけど、なにぶん未熟なので…これぐらいが限界です…

か、可愛い…ですか？…す、すみません…私、人間さん達の文化に疎くて…可愛いってのが良くわからなくて…

え！褒め言葉なんですか！？わ、私みたいな弱弱クソ雑魚スライムを褒めていただけるなんて…！人間さんは…他の人間さんと違うんですね

あ、あの人間さん！その…一つご提案なのですが…わ、私を人間さんのお家に置いてくれませんでしょうか！

そ、そのご存じの通り…生まれてこの方冒険者とか天敵の魔物に追われる日々で、いつ食べられちゃうか不安で不安で…

その代わりと言ってはあれですが、私…なんでもします！人間さんの身の回りのお世話に、お水汲むのも、そのほかにも人間さんが望む事なんでもなーーーんでもします！…だから…私を置いていただけないでしょうか？

え、いいんですか！！ほ、ほんとですか！！に、人間さん！

抱きつく)

ご、ごめんなさい、いきなり抱きついてしまって…私嬉しくて…つい

…人間さんの体…あったかいです。私の冷たい体を優しく包み込んでくれて…心地良いです…ずっとこうしてたい

囁き声)人間さん…不束者ですが、これからよろしくお願いしますね…

・台本（ゆるボイ！）
ドジっ娘スライムは人間に甘えたい
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
ゆぅ