昨夜から一夜明け、目を覚ました先には見知らぬ天井。隣を見ると、雨が地面を打つ音に耳を傾ける彼女の姿があった。
白く雪の様な美しい素肌を露にし、首に残る痣が影を落とす何処か浮世絵離れした彼女の姿にあなたは目が離せず、それに気付いたのか彼女は振り返り、暗く濁る瞳であなたと目を合わせ、ゆっくりと口を開いた。

雨の音)

あ、君…起きたんだ。おはよう

…うん、雨降ってる

ん、そうだよ。私、雨…好きなの。こうやって窓の外を眺めて、雨が降る音を聴くとね心が落ち着くの

君は…雨、好き？

…そっか、好きなんだ。君…やっぱり私と少し似てる

あ、君…コーヒー飲む？今から淹れるからついでにどう？

分かった。ちょっと待っててね。淹れてくるから…

足音)

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カップを置く音)

はい、どうぞ。ミルクとかはどうする？

ん、君はブラックがいいんだね。私もだよ

沸かしたばかりだから、火傷しないようにね

コーヒーを飲む音)

大丈夫？君の口にあったかな？

そっか、ならよかった

ん、どうかした？やっぱりミルク欲しかった？

え、何で謝るの？

…昨日の事って、あぁ…別に気にしないで

だって、君と付き合いたいって言ったのは私だよ。それに昨日も言ったけど、私は君の彼女だから君に何をされてもいいの。むしろ昨日は君の愛を沢山感じれて嬉しかった

うん、嘘じゃないよ。私は大丈夫

…逆に聞きたいんだけど、君は昨日の…どうだった？

私の事知って…君はどう思った？あの時は…聞く余裕なかったから、今聞きたくて

自分で言うのもあれだけど、私ってかなりやばい女だと思う。今まで部屋に来た人みんなドン引きしてたし、君も同じ反応するんじゃないかって…

…そっか、特別何も思わなかったんだ。やっぱり…君変わってる

お腹のなる音)

どうしたの？お腹すいたの？

…そうだ。君、ご飯食べていきなよ

うん、ご飯。私…一応料理出来るし、君の好きな味付けとか料理とか教えてほしい

カレー…食べたいの？

分かった。この間買い物したばかりだから材料あると思う。ちょっと待ってて

え、手伝ってくれるの？…ありがとう、君ってやっぱり優しい

それじゃあキッチン…行こっか

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食器の音)

…どうかな？君の大好きな味になってる？

こんなに美味しいカレーは初めてだって…そうなんだ、ありがとう

私も好きだよ。君の好きなカレー

うん、そうだよ。私は君の好きな物は何でも作れるようになりたいし、君の好きな物全部好きになりたいから

え、それだと私に依存しちゃうって？

…別にいいよ。君がそうしたいのなら依存してくれても…

うん、いいよ。…でも、その代わりにひとつだけ守って欲しい事があるの

君が私に依存してくれるなら、私も君に依存する…すでにしてるかもしれないけど…

だから…私を裏切らないでね。約束…だよ

・台本（ゆるボイ！）
地雷系彼女との共依存生活1日目
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
ゆぅ