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奴隷の少女に耳かきしてもらいながら、心まで救ってもらった
written by 松平蒼太郎
  • 告白
  • 耳かき
  • 監禁
  • ファンタジー
  • シリアス
  • 純愛
  • 拘束
  • 癒し
  • 少女
  • 奴隷
  • ASMR
公開日2021年12月09日 05:18 更新日2021年12月09日 05:19
文字数
2057文字(約 6分52秒)
推奨音声形式
バイノーラル
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
奴隷
視聴者役柄
貴族
場所
貴族の邸宅
本編
ご主人、目が覚めた?

ここ?ここはご主人の部屋。

ごめんだけど、縛らせてもらった。

また死なれようとしたら困るから。

…やめて。ご主人の口から否定的な言葉は聞きたくない。

ご主人を貶めることは私が許さない。

たとえ、それがご主人自身であっても。

嫌だよ…ご主人がいなくなるのは。

ご主人は私の生きる意味そのもの。

ご主人がいない世界で生きてたくないよ…

え、うん…あれから具体的にどうなったのか、ね。

ご主人の治療は成功してこうして一命を取り留めた。

ご主人がこんな状態じゃ、家のメンツが丸潰れになるってことで婚約は破談になった。

そう。婚約の話はなくなったってこと。

だから使用人と親族一同で話し合って決めた。

しばらくご主人をここに閉じ込めておくって。

ご主人はきっと自分のことを責める。

また同じことを繰り返すかもしれない。

そうさせないために少々手荒だけど、こうして拘束してる。

このことが外に漏れたら、お家の沽券に関わるからって…

うん。高貴な家の貴族が自殺未遂なんて体面的にもよろしくないからって…

わたし?わたしは責任をとるって形で、ご主人のお世話係になった。

ご主人がこうなったのは、元はと言えばわたしのせいだから…

ご主人にとっては良くないことかもしれないけど…

わたしはこの形に落ち着いて良かったと思ってる。

なんでって…

(ハグ)

こうしてご主人のそばに居られるから。

正直、お家のことなんてどうでもいい。

ご主人以外には何も要らない。

ご主人さえ、居てくれればそれで…

…鋭いね、ご主人は。

うん。わたしを処分しようって話も親族の人から上がった。

当たり前だよね。

ご主人の自殺未遂の元凶だもん。

けど…メイド長をはじめとした、ほかの召使いに庇ってもらった。

わたしを処分したら、ご主人がますます病むことになるからって。

ご主人…ごめんね。

優しいご主人に酷いことして。

まさかこんなことになるなんて思わなかったから…

反省はしてる。けど後悔はしてない。

今でもやっぱり、ご主人には他の女のものになって欲しくない。

あの時のわたしは、ああするしかなかった…

それだけは分かってほしい。

ご主人…ご主人が謝ることなんて何もないよ。

分かってるんだ、ホントは。

ご主人が家の都合で婚約を受けざるを得なかったことも…

天涯孤独の私に気を遣って養子にならないかって言ってくれたことも…

全部、分かってる…!だけど…!

ご、ごめん…慰めてほしいわけじゃないから…

それよりご主人。

さっきメイド長から頼まれたんだけど…

そう、耳かき棒。

これでご主人のお耳を掃除するようにって。

うん。よく見たら耳垢溜まってるし。

大丈夫。ちゃんとメイド長にやり方、教えてもらったから。

何度も練習したし…ご主人の耳を傷つけることはしない。

頭、ちょっと上げて…で、首を少し横に向けて…

よいしょっと…うん、この位置でいいかな。

始めるよ。じっとしてて…

(耳かき)

こんな感じでどう?痛くない?

そう…よかった。このまま続けるね。

え?うん…それはご主人のおかげだよ。

ご主人があたしを人として認めて、立派な召使いにしてくれたから。

ご主人のためならあたし、この命だって惜しくない。

なんでそんな悲しそうな顔するの?

自分の命を大切にしてほしいからって…

うん、大切にはするけど…

ご主人と比べたら、ご主人の方が重いってだけ。

あ、そうだ。

これ、メイド長に教えてもらったんだ。

(耳ふー)

ふふっ♪ご主人の身体、ピクってなった。可愛い♪

さ、反対やるよ。逆の耳、失礼するね。

(耳かき)

…ご主人?やっぱりまだ辛い?

あたしなら大丈夫。

自分のこともご主人のことも大切にするから、ね?

ご主人のこと、二度と苦しめるようなことはしないから。

…なんで?なんでそんなこと言うの?

やめて…!ご主人の口からそんな言葉聴きたくないっ!

あっ…ごめん。急に大声出しちゃって…

けどお願いだから、そんな悲しいこともう言わないで…

あの時、ご主人があたしを拾ってくれたから…!

だから、あたしはあたしとして生きていられるんだ…!

ご主人があたしを拾わなかった方がよかったなんて、そんな話しないで…

奴隷のままだったらきっと、どこかよく分からないところに売り飛ばされて…死ぬまでこき使われて…

最後には何の意味もなく、どこかでのたれ死んでたと思う。

今なら胸を張って言える。

ご主人に出会えてよかった。

ご主人の召使いになって、恋を知って…

ご主人をこんなに追い詰めちゃったけど…

それでもあたしがここで生きているのは、ご主人のおかげなんだ…!

ありがとう、ご主人。

あたしのこと、拾ってくれて。

いつも優しくしてくれて。

これからもずっと、ご主人と一緒に生きていきたい。

それだけが、今のあたしの願いだから…

あっ……ごめん。

涙、落ちちゃったね。すぐ拭くから。

…ご主人?泣いてるの?

あ………うん…うん…!

ご主人…やっぱりあたし、ご主人のこと好きだ。

そう。ご主人は何も間違ってない。

ご主人があたしに幸せを教えてくれたから…

今度はあたしがご主人を幸せにしてみせる…!

まずはこうやって、ね。

(耳ふー)

ふふっ♪ご主人、やっぱり耳が弱点なんだ。

ご主人が望むなら、これからいくらでもやってあげる。

ご主人の隣にずっと居られるように頑張る。

改めてこれからよろしくね、ご主人…♪
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
奴隷の少女に耳かきしてもらいながら、心まで救ってもらった
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
松平蒼太郎
ライター情報
マツダイラソウタロウ
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