小さな港町に住むあなたは、船乗りとして働いていた。小さな頃から仲の良かった娘と婚約し、気の良い仲間達に囲まれ、順風満帆な暮らし……が、ある日航海中に嵐に襲われ……

さざ波の音)

……おーい、聞こえてるー？おーい……

あ！やっと目覚めた！！おはよう！よく寝れた？ってな訳ないよね

ってどしたの？そんな目を丸くして……

あ……なるほどね。読みたよ……君の思考！まず…ここはどこ？お前は誰ぇ？って感じだよね〜

まぁでも説明するより見てもらった方が早いと思うからさ、この膝枕の体勢から起き上がろう！

起き上がる)

どう？辺りを見回して〜そして私を見て見て〜

お、予想通りの反応ありがとうございます！って感じ！ふふっ

ん？そうだよ。私……人魚なんだよ。初めて見たでしょ？？

上半身は人間の女性の体、そして下半身はお魚さんの体……ほら、どう？結構いい体でしょ？

あはは、顔赤くしてるーー！船乗りさん達ってホント単純！そんなに好きなら……触ってもいいんだよ？……ってまぁ今はそんな気分になれないよね〜

てか、君たち船乗りさん達は私達のことをよく知ってるらしいけど、見た事はないんだよね〜

まぁ無理もないと思うよ。私たちって人前に基本でないし、出たとしても……それは君たち船乗りさんを海に引きずり込む時だけ……

って冗談だよ！あははは！そんな魚みたいに真っ青な顔しないでよーー！

安心して！人魚は人を襲うことはないよ。まぁ……別の意味では襲っちゃうかもだけど……ね

……え？乗ってた船は何処って？

あぁ……言いにくいんだけどさ……君たちの船、嵐のせいで大っきな岩にぶつかっちゃてさ、そのままドーン！ってなっちゃって

そうそう……それで君たちの船は海の底へ一直線！船乗りさん達は必死に逃げようとしてたけど……嵐の中じゃ……ね

ん？じゃあなんで俺だけ生き残ったのかって？

……それはね、私が助けたからだよ

海に放り出された君を私が抱えて、ここに連れてきたの

そ、ここはね人間の地図にも乗ってない無人島なの。この辺の海は気象が荒くてね、人間の船は近づけないんだ！

あ、察しがついた？そうだね、君はこのままじゃもう人間の街に戻れない……。可哀想に……

え？なに？助けてくれ？

ふふっ、君……私に助けて欲しいの？そんなに家に帰りたい？

婚約者が待ってる？へぇ……君、婚約者さんがいるんだ〜

ふふっどうしても帰りたいんだ。そっか。じゃあさ……その代わり君にお願いごとがあるんだけどいいかな？

うん、そうだよ。もし……そのお願い事をきいてくれたら……君の事を帰してあげる

うん、いい返事だね！じゃあ……言うよ？

君はこの無人島で私と一週間過ごす事……これがお願いごとだよ

ふふっ、なんで？って聞きたくなるの分かるよ。でも……それは秘密

とにかく一週間、君はここで私と過ごすの

ご飯は大丈夫、寝床もあるし、人間の大好きな黄金もあるかもしれない……ってのは嘘だけど

後、私の相手をしてもらう……

知ってる？君も船乗りなら知ってるよね？人魚の魅力

見てて

ーーーーーーー

ふふっどう？驚いた？知らなかったでしょ？人魚は下半身も人間の女性にように出来るんだよ

自分ので言うのもなんだけど……私、かなり美人だから……君が私と一週間過ごす内に……劣情を抱いちゃうかもしれないね

私の方から君に危害は加えない……でも、君が私を求めるなら……それはご自由に……

我慢できるかな〜人間の男達を誘惑する人魚の体に……

ふふっ、大丈夫だよね君なら？だって君には婚約者がいるんだもん……耐えなきゃね

これから一週間……よろしくね船乗りさん♡

・台本（ゆるボイ！）
命を助けてくれた人魚さんに寝取られそうになる話
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
ゆぅ