よっ、おひさ。元気してた？

あん？なにその顔？

あたしがここにいるのがそんなおかしい？

あー、まあそうね…

昔はたしかに付き合ってたけど…

でも勘違いしないで。

別に寄りを戻しにきたとかそういうんじゃないから。

新しい彼女、いるんでしょ？知ってる。

そ。だから今さらその辺の話蒸し返すつもりないから安心して。

あぁ、そうそう。はい、これ。届け物。

うん、アンタのダチから預かってきた。

さあ？中、見てないから知らんけど。

同窓会とかじゃなさそうだし、あれじゃない？

アンタらお友達同士で遊ぼうぜって話とかでしょ？

あー、まあそうね…

それならラインとかメールで十分だよね…

とりあえず中身確認してみたら？

ふん…相変わらず甘っちょろいんだから。

(スタンガン)

悪いけどそこで大人しく地面でも舐めといて。

外から見られたらヤバいし、ドア閉めてっと…

ん？理由？んなもん、決まってんじゃん。

あたしを裏切った罰を与えにきたの。

よくもさぁ、あんなクソ女と付き合おうとか考えたよね、アンタ。

たしかにアンタ好みの可愛い女の子だよね、アレ。

邪魔くさいから、アンタのダチともども、まとめて始末しといたけど。

は？殺してるわけないじゃん。

なんであたしがあんな奴らのために犯罪者にならなきゃいけないわけ？ありえないんだけど。

テキトーに弱み握って、周りに拡散しただけ。

アンタの悪評もでっちあげてその二人に流しといたから、もう連絡はとれないと思うよ。

今ごろ二人とも一人ぼっちになって、部屋の片隅で泣いてんじゃない？知らんけど。

アンタのダチ？同罪でしょ、あいつも。

アンタにその女紹介したの、そいつだって聞いたから。

ちなみに今渡した手紙、中何も書いてないから。

適当にアンタの注意逸らすために渡しただけ。

ホント、アンタって昔から隙だらけ。脇が甘すぎ。

ま、おかげさまで簡単に倒せたんだけど。

つーかさ、あたしと別れる理由色々言ってたけど、あれ全部嘘だったんだ。

仕事の都合で不便かけるから〜とか、親が病気がちでお前に要らない苦労かけたくないから〜とか。

その女と付き合いたいばっかりに、口から出まかせほざいてたんだ。ムカつく。

別に何もないでしょ？

実際あとで調べたら、何もなかったし。

仕事は順調で社内での評判も上々。

アンタの同僚テキトーに捕まえて聴いた。酒飲ませて。

で、親が病気ってのもまるっきり嘘。

休日にアンタの実家訪ねたけど、二人ともピンピンしてんじゃん。持病もないって聞いたし。

アンタさぁ…マジでクズだよね。

他に付き合いたい女ができたってだけで、別れようとすんだから。

あたしに不満も色々あったんでしょ？

けどそんなん、言ってくれないと分かんないじゃん。

察するのとか無理だから。

言葉ではっきり言ってくれないと伝わんないから。

あーあ…まだ嫌いとか飽きたとか、面と向かって言われた方がマシだったわ。

なんでこんなのと付き合ってたんだろ…最悪なんだけど。

っつーことでさぁ…これまでのツケ、今から払ってもらうから。

お仕置きメニュー、色々考えてきたけど、やっぱエロい方面のがいいかなって思った。

あたしとアンタ、元々身体の相性そんな良くなかったしね。

あたしがアンタに味わわされた分の屈辱、倍返ししてやっから。

そりゃそうね。

あたしにもメリットなんてないし、なんならしたくない。

けど、無駄にプライド高いアンタをどん底に叩き落とすには、下手な拷問とかよりよっぽどいいなって思っただけ。

あ、そろそろスタンガンの効果切れるか…

とりあえず、もういっちょいっとくか。

(スタンガン)

さて、動けないアンタを一方的に蹂躙してやりましょーかね。

んな惨めったらしい顔すんなよ、ダセェから。

さーて、準備完了。んじゃ、おっ始めるとしますか。

は？泣いて謝っても許さねえから。覚悟しろよ？

・台本（ゆるボイ！）
別れたはずの元カノが逆上して倍返しすべく俺のもとに帰ってきた
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
松平蒼太郎