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【人外×サバサバ系】生まれたころからそばにいた死神お姉さんからの離婚祝い
written by 松平蒼太郎
  • からかい
  • ファンタジー
  • シリアス
  • 現代
  • お姉さん
  • 死神
  • 年上
  • 誘惑
  • 孤立
公開日2026年07月23日 08:29 更新日2026年07月23日 08:29
文字数
1792文字(約 5分59秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
死神のお姉さん
視聴者役柄
人間の男
場所
自宅
あらすじ
貴方は妻と離婚し、娘とも別れることになった。憔悴しきった貴方の元に、幼いころから付きまとっていた死神の女が現れ、なぜか離婚したことを祝われてしまい…?
本編
【指示表記】
()ト書き
SE 効果音
☆その他指示

※SEは必須ではございません。適宜お入れください。


【本編】

や。離婚おめでとう、人間くん。

ようやく家族という人生の重荷から解放されたね…とてもめでたいよ。

ふふ、なぁに?そんな辛そうな顔して…やっぱり別れは辛い?

はは、それは心外だな。すべての責任をこのわたしに押し付けるつもりかい?

まぁでも、否定はしないよ。

君が早くに両親と死別したのも、家庭を長く維持できないのも、元はといえばわたしに原因がある。

今さら言うことでもないが…幼いころから、君のそばに居る死神だからね、わたし。

運命づけられた関係、とでも言おうか…わたしも自分の意志では、君から離れられないんだよ。

そんなわたしがいるおかげで、君はリアル死神と化した…なんせ、人の寿命を吸い取る体質だからね。

当然ながら、君に寿命を吸い取られた人間は早くに死ぬ。関係が近ければ近いほど、余計にね。

一時は警察から、殺人の疑いさえかけられて…ふふ、あの時は大変だったね?

あぁ、でもよかったじゃないか…すべての人間関係を失う代わりに、君の寿命は大幅に伸びた。

君の元妻と娘…彼女らの寿命さえ完全に吸い取れていれば、今ごろ完璧に近い不老不死状態になれただろうね。

はは、そう怒らないでくれ。わたしはあくまで事実を述べたまでだよ。

…そうだね。彼女らをどうしても生かしたいというのなら、離れて生活するしかない…完全に関係を断ち切った上で。

あぁ、よくわかってるじゃないか…これは物理的距離の問題ではなく、関係性における距離の問題。

君と関係性が近い人間ほど、君に寿命を吸い取られて、やがて死に至る。その期間は決して、長くはない。

…改めてわかっただろう?君は人の寿命で生き永らえる死神…いや、疫病神的な存在だと。

そうした生き方を許容できないのなら、人間社会で孤立するしかない。ひとりぼっちになるしかないんだよ。

あぁ、無論だとも。自殺なんて、叶いやしない。

その膨大なる寿命が、君を生かしてくれるのだからね。

(ため息)

そうやって自分の人生を呪うのはやめにしないか?

君にはわたしがいるじゃないか…どんな時も、片時も離れなかった、このわたしが。

自分で言うのもアレだけど…こんな美人なお姉さんに生涯付きまとわれるなんて、男冥利に尽きるんじゃない?

しかもわたしは人間と違って老けないからね…ずっとこの若さのままさ。

まぁ、更に言うなれば…わたしを繋ぎとめるのに、君は何の努力も必要としない。

例えば、相手が人間の女性であれば、必ずお金が必要になってくるだろう?

そのために、君は身を粉にして働かなければならない。常に努力を強いられる状態になる。

けどその点、わたしは?

死神で、現実の肉体を持たないから、食事も住居も必要としない。肉体を維持するコストが全くのゼロなのさ。

あぁ、服に関しては許してくれよ?

わたしとて、乙女なんだ。君の前でマッパでいるのは、流石に恥ずかしい///

(咳払い)

冗談はさておき…服代やメイク代などのコストはかからないから、君がお金を稼ぐために頑張る必要はないということさ。

そして、極めつけは君自身…最近、食事や排泄が必要なくなっていることには、気付いているかな?

ふふ、だろうね。離婚前に、すでに家族から気味悪がられてたもんね。顔も全然老けなくなったし。

ここまでくれば、君もわかるはずだ…自分がすでに、人外と化しているということを。

わたしは嬉しいよ…ようやく君が、人間という矮小な入れ物から抜け出そうとしているんだから。

ふふ、そう思ってられるのも今のうちさ。

君はじきに、今の自分の在り方を受け入れるようになる。

そして、このわたしがそばに居てよかったと、心の底から思うようになるんだ。

すべての人間関係を失っても尚、わたしという存在だけは切り離せない。

わかるかい?君がこれから生きていくうえで、唯一頼りにできるのは、このわたしだけということ。

同じ人外であるわたしだけが、君を本当の意味で理解できるんだ。

もういいじゃないか…低俗な人間ごとき相手に、心を悩ませなくたって。

君は君のまま、生きていればいい…わたしは君のすべてを肯定するよ?

はは、勿論だとも。君が求めるなら、すぐにでも受け入れよう。

食欲も睡眠欲もない…ただ君に残されたのは、行き場のない性欲だけ。

おいで?人間には決して理解できない、魂同士のぶつかり合いを教えてあげる。

…改めて離婚、おめでとう。今日からわたしが、君の妻だ。
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
【人外×サバサバ系】生まれたころからそばにいた死神お姉さんからの離婚祝い
https://x.com/yuru_voi

・台本制作者
松平蒼太郎
ライター情報
マツダイラソウタロウ
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