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世界最高の女スナイパーは世界最高のクーデレだった
written by ゆぅ
  • 告白
  • クーデレ
  • 女スナイパー
公開日2021年12月19日 21:00 更新日2021年12月19日 19:39
文字数
1706文字(約 5分42秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
女スナイパー
視聴者役柄
補佐官(スポッター)
場所
戦場
あらすじ
世界最高のスナイパー、これまで何百人の兵士を命を奪い、死神の異名と共に戦場で恐れられていた女エージェント。
冷静沈着、非情なまでに任務に従順な彼女の元にあなたは補佐官として現れた。
最初会った時の彼女は何処までも冷たい表情をしていたが、献身的に彼女を支えるあなたとの日々に彼女の中にも変化が現れ始めた…そんなある日の事だった。
本部から指令が言い渡された。都市で暗躍する敵国の重要ターゲットの排除、彼女とあなたはその任務に向かうのだが、そこで起きた事は……
本編
狙撃)

……命中、次は?

射距離よし、照準良し…

狙撃)

……命中、次で最後…チッ車に乗った…

はぁーー…距離617。車速48キロ。3ミリ先…

狙撃)

…全ターゲット沈黙。任務完了

『こちらエージェントK、本部応答を頼む

…全ターゲットの排除を完了。一匹残らず女神様の元に送ってやった

…帰還要請、了解した。これよりスポッターと共に帰還する。通信終了』

さて、無事に任務は終わった。敵の増援が来ないうちにさっさと帰還しよう

…どうした?何を突っ立ってるんだ

…何?前方に敵兵を確認だと?それはおかしい…この辺りの敵兵はわたした…私が一掃したはずだ

銃声)

なっ!…何で位置がバレて…ってクソッ!考えてる暇なんかない…

おい、あんた装備を全部捨てて逃げるぞ

いいから全部だ!無線も傍受される可能性がある。何もかも全て捨てて逃げるぞ…

走る)

ーーーーーーーーーーーーー

…ここまで来れば大丈夫か。…おい、あんた怪我はないか?

そうか、ならいい。…それにしても何故位置がバレたんだ。無線は本部から支給された特別製…狙撃もスコープの反射を確認される前に排除したというのに…不自然だ

…なんだ。あんた何か知ってるのか?

…おい、黙ってないでさっさと答えろ。その様子からして何かを知っているはずだ

…何?本部が私を殺そうとしていただと…?どういう事だ?

……ふぅーー成る程な。終戦会議の席で、あまりに暴れ過ぎた私を差し出す条件で国が終戦を許可したのか

…で、お前は任務の際に私を後ろから殺す様命じられていたと…ははっ理解した。ようは…私は戦争の道具として何百人もこの手にかけ、最後は平和の為に背中を預けていた奴に殺されるってことか

…だが、私はまだ生きてる。それは何故だ?

別に私はな死ぬのが怖い訳じゃない。餓鬼の時から施設で訓練受けて、18の時に初めて戦場に出て…毎日毎日雨の日も嵐の日も雪の日も私は戦場にいた

同い年の奴らが帝都でクリスマスやらハロウィンを楽しんでいる最中も私は家族を恋人を兄弟姉妹を故郷に残してきた男共に鉛玉をプレゼントした

毎晩夢を見ていた。今まで撃ち殺してきた奴らの恨めしい顔が私を睨んでくる。憎悪と殺意、それに失意の目を向けてくる。初めて人を殺したあの日から…私は安眠なんて知らなかった…はずだった

覚えてるか?三年前、狙撃兵になった私の元にスポッターとしてついた1人の兵士の事を…

そう,あんただ

最初はよ、スポッターなんて要らないし、邪魔だと思ってたが…あんたは思ったより有能でよ、一緒にピンチを何度も切り抜ってきたよな…

それにあんたは当時殺戮マシンみたいに感情のなかった私を本部の様に道具としてではなく、1人の戦友…パートナー…女として見てくれた

不思議だよな。それまで毎晩見てた悪夢もあんたと過ごしてるうちに徐々に見なくなって…任務で三日三晩ターゲットを待った日なんかよ、体力の限界で寝ちまった私の手をあんたが握ってくれた

そしたらよ初めてよいい夢が見れたんだ。…夢の中の私は幸せそうに笑っていた。片手に血で濡れた銃じゃなくてピンクの薔薇の花束持ってよ……

あんたに私は何もかも貰った。1人のままじゃ得られなかった大切な物をな。…だからよ…私を殺せ。そして私の首を片手に本部に帰れ…そしたらあんたのさっきのヘマもチャラさ

これが私があんたに出来る最高の恩返しだ…

さ、これを使え。一発だけ弾が残ってる。…ちゃんと眉間を打ち抜けよ下手くそ…

…なぁ最後にいいか?

…私はよ、多分あんたの事が好きだ。だから…幸せになってくれ

何泣いてんだバカ……そんなの…ずるいだろうがよ…

あんたはやっぱり優しいな。ほんとに…大好きだぜ…

さようなら…私の最初で最後の王子様

銃声)

ーーーーーーーーーー

……何で外した?あんたの射撃技術の下手さは私が一番知ってるけどよ…この至近距離で外すのは予想外だぜ

…俺にはできないってよ……あんた…ほんとバカだ…バカ…

抱きつく)

なっ…あ…あ…くそっ…いきなりはずるいだろうがよ…バカ

え…あ…耳元で好きとかいうな…!恥ずかしい…だろうが…

だ、ダメじゃない…。…むしろもっと…言ってくれ……

…はぁ私も言ってほしいって……わ、分かったよ

耳元)好き…大好き…あんた…いや、君のことが好き…空っぽの私に感情を…好きを…愛を教えてくれた君が好き…大好きぃ…愛してる…

…え、一緒に逃げようって?……うん、分かった!君となら私は何処にでも行くよ。もう離さない、離れたくないから…

…大好きだよ♡

キス)
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
世界最高の女スナイパーは世界最高のクーデレだった
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
ゆぅ
ライター情報
どうも! クリエイターの端くれの中の端くれ、ゆぅと申します!
主に男性向けのシチュエーションボイスの台本を投稿させていただいております。
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