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雷の精霊は俺を痺れさせて電撃結婚しようとしている
written by 松平蒼太郎
  • マッサージ
  • ファンタジー
  • お姉さん
  • ボーイッシュ
  • ヤンデレ
  • 人外 / モンスター
  • 精霊
  • 独占欲
  • ASMR
公開日2021年12月26日 21:57 更新日2021年12月26日 21:57
文字数
1256文字(約 4分12秒)
推奨音声形式
バイノーラル
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
精霊
視聴者役柄
精霊使い
場所
指定なし
本編
危ないところだったね。大丈夫?

あのままだと、水の精霊の沼に溺れているところだったぞ。

いや、礼には及ばない。

わたしも彼女と狙いは同じだからね。

ん、気がついたか?

そう、君はわたしに拘束されている。

身体、痺れて動けないだろう?

言わなくても分かると思うが、雷(いかずち)の精霊たるわたしの力をもってすれば、君をこうして捕らえるのも容易い。

さて…わたしの目的が分かっているなら、話す手間はかけなくていいかな?

せめてこれから何をするつもりなのかくらいは言ってほしい?

なに、大したことじゃない。

君を籠絡して、わたしと本契約を結んでもらうだけさ。

というわけで、まずはマッサージからだな。

うん。下から順に、君の身体の硬い部分を柔らかくする。

身体の隅々までほぐしてやるからな。

さ、まずは足裏からだ。

(足裏マッサージ)

ははは!ツボに触ってしまったか。

面白い声を出すな、君は。

ふふふっ…しっかり揉みほぐしてやろう。

(脚、腕、肩、首等をマッサージ)

…そんなに色っぽい仕草をしないでくれ。あと喘ぎ声も。

襲いたくなっちゃうだろう?

ふふふ、そうだな。

君をこんなダメダメな状態にしたのは、わたしだしな。ごもっとも。

ふむ…このまま襲って食べてしまってもいいが、それだとまだ物足りないな…

あ、そうだ。一番大切なところをほぐすのを忘れていた。

それはだな…(囁き声で) この可愛いお耳だよ。

ふふっ、ではこちらもマッサージを始めるとしよう。

(両耳マッサージ)

ん?耳がビリビリする?

それはまぁ当然だな。

わたしの特性上、触れたところが痺れてしまうのは仕方ない。

けど悪くない感触だろう?

一応、電撃の出力は抑えてあるからな。

出力を誤ってしまえば、君が消し炭になるだろうし。

あぁいや、すまない。

脅かすつもりはなかったんだ。

大丈夫。大好きな君を消し炭になんかしたりしない。

あぁ、好きだよ。独り占めしたいくらいには。

君と出会ったおかげで、こうして普通に人と接することができるようになったからね。

わたしは元々手加減というのが苦手でね。

野良だった頃はよく雷(かみなり)をそこらじゅうに落としては、周りを焦土に変えていた。

おかげさまで「災厄の精霊」なんて呼ばれて討伐対象になったものさ。

けど君は上手くわたしの力を抑えてくれた。

それに…ふふふっ。

あぁ、いや。あの時のことを思い出すと嬉しくってつい…

わたしのことを綺麗だって言ってくれたこと、今でもしっかり覚えているぞ。

まさか天敵である精霊を綺麗だなんて言う人間がいるとは思いもしなかった。

あぁ、驚いたと同時に嬉しかったよ。

なぁ…今でもわたしのことは綺麗だと思ってるか?

ふふっ、そうか。ありがとう。

やはり君のことは手に入れたいな。

他の精霊にはますます渡したくなくなったよ。

うん、マッサージはこんなものでいいか。

……もう完全に痺れて動けなくなったかな?

それじゃあ君のこと、お持ち帰りさせてもらおうかな。

当たり前だろう?

なんのために全身に電撃マッサージをしたと思ってるんだ?

うん、理解してもらったようで何より。

本契約の相手はわたしで決まりだな。

君との新婚生活が楽しみだ。ふふふっ♪
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
雷の精霊は俺を痺れさせて電撃結婚しようとしている
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
松平蒼太郎
ライター情報
マツダイラソウタロウ
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