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ダウナーな人斬り女に俺は何度でも斬られにいく
written by 松平蒼太郎
  • ファンタジー
  • 歴史
  • ダウナー
  • 人斬り
  • 告白
公開日2022年01月03日 17:08 更新日2022年01月03日 17:08
文字数
617文字(約 2分4秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
人斬り
視聴者役柄
場所
屋外
本編
あー、もしもーし?

…死んだか。あっけな。

はぁ…つまんね。

斬りごたえなかったな、こいつも。

帰るか……あん?

アンタ…また来たんだ。

なに、性懲りも無くアタシに斬られにきた?

へー…よく分かんない奴だね、アンタも。

何回もアタシの前に現れては斬られて…

ちゃんと斬ってるはずなのに、どうやって復活してんの?

ふーん?まぁなんでもいいけど。

斬られたいなら、何度でも斬ってあげる。

そんじゃあね。さよなら。



んー?……ああ、なんだ、アンタか。

今日はどした?また斬られに来た?

あいにくだけど、今腹減って動けないんだわ。悪いね。

ん?それ、くれんの?

ありがと…いただきます。

(咀嚼)

あー、生き返った。ごっそさん。

斬るのはちょい待ち。体力回復してからで。

まーね…人斬りも楽な稼業じゃないってこと。

泥とか草とか食い飽きたし…

握り飯なんて久々に食ったわ。美味かった。

へ?なに、自分が何者か聞かないのかって?

正直そんな興味ない。

アタシの前にフラフラ現れるってんなら斬る。そんだけ。

はい?今なんて?

あっそう…アンタ、本物の変人だね。

蘇ってる仕組みはよく分かんないけど…

お望みなら何度でも斬ってあげる。

まー、アンタ斬っても一銭も入んないから、あんまりこっちは得しないんだけど。

はいはい…そりゃどーも。

アタシもアンタのこと、好きかもしんない。

いーや、こっちの話。気にせんで。

じゃ、そろそろ斬りますかー。準備いい?

安心しなって。きちんと死ぬように斬るから。

じゃ、今度こそさようなら。

…好きになってくれて、ありがとね。
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
ダウナーな人斬り女に俺は何度でも斬られにいく
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
松平蒼太郎
ライター情報
マツダイラソウタロウ
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