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カツアゲしてきたヤンキー女子高生にご飯食べさせてあげたら、心を開いてもらえた
written by 松平蒼太郎
  • 罵倒
  • 学生
  • 年下
  • JK
  • カツアゲ
  • 不良 / ヤンキー
  • ギャル
公開日2022年01月03日 22:13 更新日2022年01月03日 22:16
文字数
2007文字(約 6分42秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
女子高生
視聴者役柄
成人男性
場所
屋外/男性宅
本編
ねー、そこのおじさん。

ちょっとウチぃ、財布落としちゃったんだけどぉ、お金貸してくんなーい?

(舌打ち)

んだよ、これっぽっちしか持ってねえのかよ。使えねぇ。

おじさんさぁ、ホントに持ってるのこれだけ?

ふーん……隠し立てすんのは良くないと思うけどなぁ?

あー、ごめんね?

騙すつもりなかったんだけどさ、おじさんが大人しくお金貸してくれないから。

ほら、痛い目見たくなかったら、早く出しな?

コイツら、結構腕に自信ある連中だし。

多勢に無勢って言葉もあるんだからさぁ…ね?

は?急に何言ってんの?

腹なんて空いてねぇから。

勝手なこと言ってんじゃねえよ、オッサン。

あー、もういいや。

みんな、やっちゃって。

…は?最後のチャンスをくれって何?

あ、まさか命乞い?土下座?ウケんだけどw

いーよ。そんじゃ、そこに這いつくばれよ。ほら早く!

美味しいご飯を作ってあげるからって…

いい加減にしろよ、オッサンのくせによぉ!

飯じゃなくて金出せっつってんの!分かる⁉︎

あっ!てめっ!待てよ、コラ!



はぁはぁ…どこ行きやがった…

つーか、あいつらともはぐれたし…

逃げ足速えオッサン……くそッ!

(オッサン登場)

うおっ!ビビった!どっから湧いて出やがった⁉︎

は?このマンションが僕の家って…

(お腹のなる音)

ッッッ!い、今のはたまたま…!

クッソ…!笑うな、オッサン!

あー、もう!そこまで言うなら、タダ飯食わしてもらうから!



えっと、ご馳走様です…

え、は?いや、なに?

オッサン、シェフか何か?

ただの一般人って……全然そんなレベルじゃねーだろ!

美味すぎ!なんでこんな美味いモン作れんの⁉︎

え?あ、いや、別に門限なんか気にしねーし…

は?オッサン、バカ?

ウチ、つい数時間前までオッサンのこと、カツアゲしようとしてたんだけど?

そんな相手を家まで送るって…どーいう神経してんの?

僕のご飯を美味しいって言ってくれたからって…

なんだよ、それ……変なの。

と、とにかく!ウチ、もう帰るから!そんじゃ!



あ〜、腹減った…

朝から何も食ってねえし…動けねぇ…

はい?……って、オッサン。何でこんなとこに…

あー、買い物の帰り?あっそ…

い、行き倒れてない!勘違いすんな!

うぐ…じゃあ、その、お邪魔します…



ごっそさん。美味かった。サンキュー。

…なー、オッサンさぁ、ここで一人暮らししてんの?

へー、彼女とかも無し?

そっかぁ…じゃあウチと付き合う?

その代わりぃ…ちょこっとお小遣いもらえると嬉しいかなー、なんて…

お、なになに?もしかして脈あり?

ちぇー、つまんね。

オッサン、そーいう思わせぶりな態度良くないよ。

はいはい。飯はタダで食わしてくれんのね。ありがたいけど。

とりあえず、ウチもう帰るわ。そんじゃ。

え、今日は送ってくって…

どんだけお人好しなの、オッサン…

帰り道でウチにカツアゲされるとか考えないわけ?

その時はまた走って逃げるからって…

いや、家の場所ウチにバレてんだけど…

ふふっ…オッサンってやっぱバカだわ。

けど、オッサンみたいなバカ、なんか嫌いになれねーな。

送んのはいいから。一人で帰れる。

うん、またね。バイバイ。



あー、もう最悪…びしょ濡れじゃん…

(くしゃみ)

風邪ひきそう…ってか、雨降るなんて聞いてねーし…

降水確率10パーだったじゃん…マジついてねーわ…

あ、オッサン……よっす。

いや、別に……嫌なこととか毎日起きすぎて忘れた。

さっさと帰れば?ウチに付き合う必要ないでしょ。

あぁ、もう!うっせぇなあ!

帰れっつったのが聞こえなかったのかよ!このクソオヤジ!

(突き飛ばす)

あっ……ご、ごめ…そんなつもりじゃ…

なんでそんなふうに笑えんの…?意味不なんだけど…

えっ…あ、うん…ありがと…

オッサン、ジャケット脱いで寒くないの?

そ…じゃあ有り難く借りとく…

…今日さ、あのグループ抜けてきた。

そう。オッサンをカツアゲした日に連れてきた連中のこと。

なんかアイツらとつるんでカツアゲとかオヤジ狩りとかすんのが虚しくなってきて…

ウチ、何やってんだろうなって…

オッサンに美味い飯食わしてもらってから、なんか自分のやってることがアホらしくなってさ…

ウチ、これからどうすればいいと思う?

な、なんだよ……

なんでオッサンはそんなに優しいんだよ…

ウチ、最初オッサンのこと傷つけようとしたのに、なんで…

あっ…そう…

お、オッサンってホント馬鹿…大馬鹿じゃん…

(抱きつく)

うっさい、顔見んな…!

しばらくこのままでいさせてよ…!



ん……ゴメン、服汚した…

落ち着いた、とりあえずは。

ティッシュ、さんきゅ。

(鼻を噛む)

あー、なんか一通り泣いたらスッキリした。

てか、いつの間にか晴れてんじゃん。にわか雨だったんだ。

うん…行く。いつも通り、飯食わせて。

ねー、オッサン……いや、おにーさん。こっち向いて。

(キス)

あー、まぁ、今のはちょっとしたお礼?的な…

うん…ホントありがと。

こんなウチに優しくしてくれて。

おにーさんには色々世話になっちゃったし、これからどうやって恩返ししてこっかなー。

いいの!タダ飯まで食わしてもらってるし、何かしら返さないと!

うん…おにーさんのためにできること、ゆっくり考えてみる。

あー、それよりお腹減った!

早く帰って、飯作って一緒に食べよ!
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
カツアゲしてきたヤンキー女子高生にご飯食べさせてあげたら、心を開いてもらえた
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
松平蒼太郎
ライター情報
マツダイラソウタロウ
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