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知り合いのアンドロイドにお見舞いに来てもらったら、なぜかハーレム地獄に叩き落とされた
written by 松平蒼太郎
  • からかい
  • ファンタジー
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  • 病院
  • 人外 / モンスター
  • アンドロイド
  • 敬語
  • お見舞い
  • ハーレム
公開日2022年01月06日 14:20 更新日2022年01月06日 14:20
文字数
2003文字(約 6分41秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
アンドロイド
視聴者役柄
人間の男
場所
病室
本編
すみません、入ってよろしいですか?

はい、失礼します。

怪我の具合はいかがですか?

そう、ですか…

ならいいんですけど…

あ、えっと!これ、お見舞いの品です!

よろしければ、どうぞ!

はい、みんなからです。

早く貴方の怪我が良くなるようにって。

でも貴方の右腕はもう戻ってこないんですよね…

ごめんなさい…

あの時わたしがもっとちゃんと動けていれば、こんなことには…!

だって…!わたしとマスターを庇ったせいで、貴方の片腕が失われたんですよ…⁉︎

戦闘用アンドロイドとして、あるまじき失態です…!

本当にごめんなさい…!

…あの戦いが終わってからずっと考えていました。

どうやって貴方に償いをすればいいのか、そればかり…

マスターも心を痛めておいででした。

もちろん、貴方に余計な心配をかけないように、表面上は明るく振る舞っていましたが…

…ッ、分かってます。

マスターと貴方は親友だから…

親友と、親友の仲間であるわたしたちアンドロイドを守ろうとしてくれたことも、全部分かってるつもりです…!

でも、だけど…!こんなの酷いじゃないですか…!

わたしたちはあの激戦から奇跡的にほぼ無傷で帰還できましたが、貴方だけこんな目に…!

どうしたら貴方に償いをできるのか、いくら考えても分からなくて…!

え……な、なんでそのことを⁉︎

あ……えと、今のは無しです!忘れてください!

うぅ〜…!貴方は意地悪です…!

そ、そりゃあ、わたしだって早くマスターと結ばれたいですけど…

…そう言ってくださるんですね。

ありがとうございます。

わたしたちの幸せが貴方の幸せになるというのであれば、全力を尽くします。

は、はい…!マスターにはちゃんとプロポーズします!

え?あっ…今、もしかしてわたしの逃げ道を塞ぎました?

も〜!貴方って人は…!

素直なマスターと違って本当に食えない人ですね!

そういう貴方はどうなんですか?

誰か好きな子の一人や二人、いるんじゃないですか?

あるいは気になってる子でも…

ふーん…でもほしいなら作ってもいいんじゃないですか?彼女。

幸いと言ってはなんですが、貴方は女性ウケがいいですから。

はい。わたしの仲間の戦闘用アンドロイド限定ですけど。

お淑やかで清楚で黒髪でめっちゃ俺に尽くしてくれる女の子がいいって…

なに贅沢言ってるんですか?

たしかに血の気が多いのは否定しませんが、みんないい子たちじゃないですか。

開発者の趣味嗜好ではありますが、どの子も容姿は整っていますし。

はぁ…なんだか心配して損しました。

けどまぁ、それくらい減らず口が叩けるなら大丈夫ですね。

はい、かしこまりました。

マスターには貴方が元気であると伝えておきます。

う、うるさいです…!

マスターには自分できちんと想いを伝えますから…!

それではわたしはこれで失礼します。



…やっぱり無理してたんですね。

貴方が苦しんでいるのを、危うく見逃すところでした。

帰ったんじゃなかったのかって…

なんとなく様子がおかしいと感じたので、戻ってみたら案の定でした。

はい。たしかに貴方はよく減らず口を叩きますし、いつもヘラヘラしています。

けどそれは貴方のすべてじゃない。

自分が抱えてるものを他人に見せないようにするためのポーズでもある……違いますか?

マスターの危惧していたとおりでした。

やはり貴方を一人にするわけにはいきませんね。

傷口、痛むんですよね?

戦いの時のトラウマを、まだ克服できていないように見受けられます。

腕を潰された痛みを一人で抱え込んでる…

わたしの手、握ってください。

大丈夫です。貴方の敵はもうどこにもいません。

もし貴方を害する敵が現れたなら、わたしと仲間たちが排除しますから。

大丈夫、大丈夫ですから…

ゆっくり息を吸って、吐いて…

落ち着きましたか?

ならよかったです。

これからは一人で抱え込まないで、誰かに言うようにしてくださいね?

…その返事の仕方は分かってませんね。

仕方ありません……みんな、入ってきていいわよ。

これはどういうことだって…

さっき言ったでしょう?

貴方を一人にするわけにはいかないと。

貴方を一人にしないために、この中から彼女…いいえ、嫁を決めていただきます。

選べない?なら全員選べばいいじゃないですか。

一人も選ばないという選択肢は、貴方にはありません。

異論?…ほら、みんな無いと言ってますよ。

そもそも、みんなで話し合って決めたことですから、あるわけないんですが。

かしこまりました。

わたしが居ては選びづらいというのであれば、退出します。

時間はたっぷりありますし、みんなとじっくり話し合って決めてください。

それに、前にも言ってたじゃないですか。

「いつかはハーレムを作って、女の子たちにチヤホヤされながら、あーんなことやこーんなことをしてもらいたい」って。

よかったですね。これで長年の夢が叶いますよ。

わたし?わたしはこれからマスターとイチャイチャしてきますので。

じゃ、みんな。彼のこと頼んだわよ。

分かってると思うけど、マスターの親友だから、くれぐれも丁重に扱うように。

それでは今度こそ失礼します。

どうかご武運を…ふふっ♪
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
知り合いのアンドロイドにお見舞いに来てもらったら、なぜかハーレム地獄に叩き落とされた
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
松平蒼太郎
ライター情報
マツダイラソウタロウ
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