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公開日2022年01月29日 00:30
更新日2022年01月29日 00:30
文字数
1317文字(約 4分24秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
指定なし
演者人数
1 人
演者役柄
ちょっと天然なヤンデレ彼女
視聴者役柄
彼氏さん
場所
指定なし
あらすじ
あなたと付き合っているヤンデレな彼女ですが、バレンタインにチョコを用意していないようです。いったいどうしたのでしょうか?
本編
ねえ、ちょっと水やり終わったら、お話があるんだ。
……はい、おしまい。
ごめんね、待たせちゃって。
あのね……私、あやまらないといけないことがあるの。
怒らないで聞いてね。
今日、何の日か覚えてる?
うん、そう。バレンタイン。
好きな人に、チョコを渡して、愛を伝える日。
改めて言うと恥ずかしい……ね……。
ええと、それでね。
わたしもさ、あなたに愛を伝えないと、って思って、
チョコの準備をね、してたの。
それでね、お店のも美味しくていいのかな、って思ったんだけど。
やっぱり、私の気持ちっていうのを込めるなら、
手作りしか無いかなって思って、材料のチョコを買ったの。
……でもね。
いくら作り方を工夫したり、なにかを混ぜ込んだりしても、
それって結局、
「もう作られたものを溶かして固めなおした」
ってだけのものでしょう?
だからさ、最初に作られた時に、
他の女が気持ちを込めて作ってるかもしれないし。
他の女が愛情を込めてるかも知れないじゃん。
お菓子を作る人としては立派なのかも知れないけど、
それだと私が込めた愛情の純度は100パーセントじゃなくなるの。
わかる?
純度100パーセントじゃなくて、どこの馬の骨とも知れない女の愛情が混ざってるの。
……それは嫌。
だって、あなたが受ける愛情は私からのものだけでいいんだもの。
他の女の愛情なんて、1ミリも、1ミクロも……ううん、1マイクログラムもいらない。
あなたの愛情の100パーセントが私に向いていないといけないのと同じように、
あなたが受けとる愛情も、100パーセント私のものでないといけないの。
あ、話がそれちゃったね。
それでね、そうなると、材料から調達しようと思ったの。
うん。
そう、チョコレートの原料。
カカオね。
それでね、買ってきたの。カカオ。
それが、さっき水やりしてたこれね。
私のお部屋に見慣れない植物があると思った?
……ごめんね? 嫉妬させちゃって……。
確かに大事に育てるけど、これは別に、このカカオに愛情を注いでいる訳じゃないの。
それでね、そういうわけだから、この子がカカオの実をつけるまでは……チョコレート、プレゼントできないんだ。
ごめんなさい。
でも、チョコをあげないからといっても、私のあなたへの愛がなくなったわけじゃないから!
うん。ありがとう。
……。
んっとね、一ヶ月前くらいから頑張って育ててはいるんだけど、なかなか実がならなくて。
はやく実らないかな……。
あとどのくらいかかるんだろうね。
バレンタインには間に合わなかったけど、はやくあなたに作ってあげたいな。
え? どうしたの?
カカオの育て方の記事?
うん。私も見たよ。
どのくらいの頻度でお水をあげればいいか、とか、温度とか湿度をどうすればいいか、とか。
ちゃんと調べた。だからほら。ちゃんと枯らさずに育てられているでしょ?
……そこじゃなくて?
……えーと、なになに?
え……実がなるまで……4年から、6年くらい……。
え、ええーっと……。
私のチョコ……4年から6年くらい……待ってくれる?
あなたなら、できるよね。
だって、私たちはずうっと一緒だもんね。
え? そうなの?
……チョコケーキ……。
買ってきてくれたの。……バレンタインだから……?
……一緒に……?
あなたと、一緒に……チョコケーキ……。
うう……。
うん。……たべる。
えっとね。でも、このカカオが育ったら、
一緒に、一から作ったチョコ、食べようね。
……はい、おしまい。
ごめんね、待たせちゃって。
あのね……私、あやまらないといけないことがあるの。
怒らないで聞いてね。
今日、何の日か覚えてる?
うん、そう。バレンタイン。
好きな人に、チョコを渡して、愛を伝える日。
改めて言うと恥ずかしい……ね……。
ええと、それでね。
わたしもさ、あなたに愛を伝えないと、って思って、
チョコの準備をね、してたの。
それでね、お店のも美味しくていいのかな、って思ったんだけど。
やっぱり、私の気持ちっていうのを込めるなら、
手作りしか無いかなって思って、材料のチョコを買ったの。
……でもね。
いくら作り方を工夫したり、なにかを混ぜ込んだりしても、
それって結局、
「もう作られたものを溶かして固めなおした」
ってだけのものでしょう?
だからさ、最初に作られた時に、
他の女が気持ちを込めて作ってるかもしれないし。
他の女が愛情を込めてるかも知れないじゃん。
お菓子を作る人としては立派なのかも知れないけど、
それだと私が込めた愛情の純度は100パーセントじゃなくなるの。
わかる?
純度100パーセントじゃなくて、どこの馬の骨とも知れない女の愛情が混ざってるの。
……それは嫌。
だって、あなたが受ける愛情は私からのものだけでいいんだもの。
他の女の愛情なんて、1ミリも、1ミクロも……ううん、1マイクログラムもいらない。
あなたの愛情の100パーセントが私に向いていないといけないのと同じように、
あなたが受けとる愛情も、100パーセント私のものでないといけないの。
あ、話がそれちゃったね。
それでね、そうなると、材料から調達しようと思ったの。
うん。
そう、チョコレートの原料。
カカオね。
それでね、買ってきたの。カカオ。
それが、さっき水やりしてたこれね。
私のお部屋に見慣れない植物があると思った?
……ごめんね? 嫉妬させちゃって……。
確かに大事に育てるけど、これは別に、このカカオに愛情を注いでいる訳じゃないの。
それでね、そういうわけだから、この子がカカオの実をつけるまでは……チョコレート、プレゼントできないんだ。
ごめんなさい。
でも、チョコをあげないからといっても、私のあなたへの愛がなくなったわけじゃないから!
うん。ありがとう。
……。
んっとね、一ヶ月前くらいから頑張って育ててはいるんだけど、なかなか実がならなくて。
はやく実らないかな……。
あとどのくらいかかるんだろうね。
バレンタインには間に合わなかったけど、はやくあなたに作ってあげたいな。
え? どうしたの?
カカオの育て方の記事?
うん。私も見たよ。
どのくらいの頻度でお水をあげればいいか、とか、温度とか湿度をどうすればいいか、とか。
ちゃんと調べた。だからほら。ちゃんと枯らさずに育てられているでしょ?
……そこじゃなくて?
……えーと、なになに?
え……実がなるまで……4年から、6年くらい……。
え、ええーっと……。
私のチョコ……4年から6年くらい……待ってくれる?
あなたなら、できるよね。
だって、私たちはずうっと一緒だもんね。
え? そうなの?
……チョコケーキ……。
買ってきてくれたの。……バレンタインだから……?
……一緒に……?
あなたと、一緒に……チョコケーキ……。
うう……。
うん。……たべる。
えっとね。でも、このカカオが育ったら、
一緒に、一から作ったチョコ、食べようね。
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ライター情報
剣城・アイスドーラ・凍子です。
駆け出しの台本師
Twitter:@Ice_dola
いろんな設定のシチュエーションを書いていきます。
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