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公開日2022年02月28日 15:56
更新日2022年02月28日 15:56
文字数
1623文字(約 5分25秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
悪魔
視聴者役柄
魔王
場所
地獄
本編
魔王様。ご機嫌はいかがですか?
おや…あまり元気がないご様子で。
…信頼していた部下に監禁されるのは、流石に堪(こた)えましたか?
えぇ、もちろん知っていますとも。
まさかあのサタン様が、こともあろうに自ら魔王様を監禁するとは…
まあ分からなくもありません。
彼女は悪魔の中で、最も貴方に溺れていましたから。
ふむふむ…なるほどなるほど…
では魔王様…
貴方はこれからご自分が何を為すべきか、お分かりになりますか?
はい。もちろん彼女の気持ちを知った上で、です。
ふふ、お分かりになりませんか?
それはそうでしょうねぇ。
魔王様は強いと見せかけてその実、精神的に弱いところがありますから。
分かりますよ〜、それくらい。
わたくし、メフィストフェレスはルシファー様やベルゼブブ様といった大悪魔のお側に仕えながら、人間の弱いところをた〜くさん、見てきましたから。
魔王といっても所詮、貴方も人間に過ぎません。違いますか?
ふふふ…そうお怒りにならず、最後まで話を聞いてください。
貴方の為すべきことはただ一つ。
ご自身がもっと強くなって、我々悪魔を完全に従えることです。
はい。サタン様に監禁されている時点で、貴方は悪魔を完全に掌握しきれていない。
そうです、その通りです!
貴方には魔王としてもっと強くなっていただかないと!
そのための知恵を今から授けます。
その大前提として今からお話しするのは、ソロモン72柱のことです。
そもそも彼女らがどういう悪魔かご存知ですか?
はい。おっしゃる通り、彼女らは元々ソロモンという地上の王に使役(しえき)されていた悪魔たちです。
ソロモン王は偉大なお方でしたよ。
72の悪魔軍団の頭領をその身一つで従え、意のままに操ったというお方ですから。
貴方も偉大なるソロモン王にならって、72柱を完全に掌握されてはいかがですか?
おや、それもご存知だったのですね。
貴方のいう通り、ソロモン王はすでに過去の人物です。
だったら話は簡単です。
これから過去へ遡り、ソロモン王から直接、悪魔を使役するための手ほどきを受ければよろしい。
72柱を意のままに操れるようになれば、大罪を司る七悪魔も魔王様のことを完全に認めざるを得なくなるでしょう。
ふふ、そう簡単にはいかないだろうと言いたそうな顔ですね。ですがご安心を。
そもそもサタン様が貴方を監禁したのは、貴方が戦争で敗れることによって消滅するということを危惧したから。
でしたら、絶対にそうはならないと言わんばかりの力を彼女に示せばよいのです。
えぇ、そうです。
貴方が誰にも負けないくらい強くなればよろしいのです。
そうすれば、全悪魔はおろかこの世の全魔族は貴方を大魔王として認め、その傘下にこぞって入ろうとするでしょう。
その際はこのメフィストフェレスも力を尽くして、貴方の偉大さを世界に喧伝(けんでん)するつもりです。
さ、いかがなされます?
このまま座してサタン様が、大天使ミカエルに討たれるのを黙って見過ごすか…
あるいはご自身の強さをもってして、全魔族のための楽園を作られるか…
はい。このままだとサタン様はミカエルに力及ばず、敗れてしまいます。
いいんですか?
最愛の女性が死んでしまうという悲劇的な結末を迎えてしまっても?
ふふっ、ははは…!
それでいいんです…
それでこそ、我らが崇め奉る大魔王です…!
それでは牢の鍵を外して……
さぁ、参りましょう。
過去へ遡るための儀式の準備はすでに整えておりますので。
ふふっ、行ってしまわれたか…
はぁ…魔王様も御しやすいお方だ。
どれだけ力を持とうと所詮、一介の人間に過ぎないというわけか…
わたしの口車にいとも容易く乗ってしまうとは…ふふふ…
魔王様…貴方が72柱の力を抑えてくだされば、わたしの魔界での出世も約束されたようなもの。
七人の大悪魔どもも、そう易々と魔王様に逆らおうとはしなくなる…
そして、その魔王様をわたしが陰から動かしていく…
悪魔に魅入られるということがどういうことか、その身でじっくり味わうといい…
かつてのソロモン王のように、ね…
ふふふっ…あははっ!あはははははは!
おや…あまり元気がないご様子で。
…信頼していた部下に監禁されるのは、流石に堪(こた)えましたか?
えぇ、もちろん知っていますとも。
まさかあのサタン様が、こともあろうに自ら魔王様を監禁するとは…
まあ分からなくもありません。
彼女は悪魔の中で、最も貴方に溺れていましたから。
ふむふむ…なるほどなるほど…
では魔王様…
貴方はこれからご自分が何を為すべきか、お分かりになりますか?
はい。もちろん彼女の気持ちを知った上で、です。
ふふ、お分かりになりませんか?
それはそうでしょうねぇ。
魔王様は強いと見せかけてその実、精神的に弱いところがありますから。
分かりますよ〜、それくらい。
わたくし、メフィストフェレスはルシファー様やベルゼブブ様といった大悪魔のお側に仕えながら、人間の弱いところをた〜くさん、見てきましたから。
魔王といっても所詮、貴方も人間に過ぎません。違いますか?
ふふふ…そうお怒りにならず、最後まで話を聞いてください。
貴方の為すべきことはただ一つ。
ご自身がもっと強くなって、我々悪魔を完全に従えることです。
はい。サタン様に監禁されている時点で、貴方は悪魔を完全に掌握しきれていない。
そうです、その通りです!
貴方には魔王としてもっと強くなっていただかないと!
そのための知恵を今から授けます。
その大前提として今からお話しするのは、ソロモン72柱のことです。
そもそも彼女らがどういう悪魔かご存知ですか?
はい。おっしゃる通り、彼女らは元々ソロモンという地上の王に使役(しえき)されていた悪魔たちです。
ソロモン王は偉大なお方でしたよ。
72の悪魔軍団の頭領をその身一つで従え、意のままに操ったというお方ですから。
貴方も偉大なるソロモン王にならって、72柱を完全に掌握されてはいかがですか?
おや、それもご存知だったのですね。
貴方のいう通り、ソロモン王はすでに過去の人物です。
だったら話は簡単です。
これから過去へ遡り、ソロモン王から直接、悪魔を使役するための手ほどきを受ければよろしい。
72柱を意のままに操れるようになれば、大罪を司る七悪魔も魔王様のことを完全に認めざるを得なくなるでしょう。
ふふ、そう簡単にはいかないだろうと言いたそうな顔ですね。ですがご安心を。
そもそもサタン様が貴方を監禁したのは、貴方が戦争で敗れることによって消滅するということを危惧したから。
でしたら、絶対にそうはならないと言わんばかりの力を彼女に示せばよいのです。
えぇ、そうです。
貴方が誰にも負けないくらい強くなればよろしいのです。
そうすれば、全悪魔はおろかこの世の全魔族は貴方を大魔王として認め、その傘下にこぞって入ろうとするでしょう。
その際はこのメフィストフェレスも力を尽くして、貴方の偉大さを世界に喧伝(けんでん)するつもりです。
さ、いかがなされます?
このまま座してサタン様が、大天使ミカエルに討たれるのを黙って見過ごすか…
あるいはご自身の強さをもってして、全魔族のための楽園を作られるか…
はい。このままだとサタン様はミカエルに力及ばず、敗れてしまいます。
いいんですか?
最愛の女性が死んでしまうという悲劇的な結末を迎えてしまっても?
ふふっ、ははは…!
それでいいんです…
それでこそ、我らが崇め奉る大魔王です…!
それでは牢の鍵を外して……
さぁ、参りましょう。
過去へ遡るための儀式の準備はすでに整えておりますので。
ふふっ、行ってしまわれたか…
はぁ…魔王様も御しやすいお方だ。
どれだけ力を持とうと所詮、一介の人間に過ぎないというわけか…
わたしの口車にいとも容易く乗ってしまうとは…ふふふ…
魔王様…貴方が72柱の力を抑えてくだされば、わたしの魔界での出世も約束されたようなもの。
七人の大悪魔どもも、そう易々と魔王様に逆らおうとはしなくなる…
そして、その魔王様をわたしが陰から動かしていく…
悪魔に魅入られるということがどういうことか、その身でじっくり味わうといい…
かつてのソロモン王のように、ね…
ふふふっ…あははっ!あはははははは!
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