0
オタク童貞インキャの俺は、ハイスペックギャルの言いなりになるしかなかった
written by 松平蒼太郎
  • 学校/学園
  • 罵倒
  • ツンデレ
  • 学生
  • ギャル
  • 不良 / ヤンキー
  • 世話焼き
  • デート
公開日2022年03月03日 15:25 更新日2022年03月03日 15:25
文字数
1879文字(約 6分16秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
ギャル
視聴者役柄
オタク
場所
学校→通学路→ヒロイン宅
本編
よぉ、オタク君。ちょっとツラ貸せよ。

いいから来いって!

オタク君に拒否権ねーから!



ほら、購買でパン買ってきてやったから食え。

は?金?いらねーよ。ウチの奢りだし。

それとも何?ウチの買ってきたメロンパン、受け取れねーっての?

じゃあいいじゃん。

つべこべ言わず、さっさと食えよ。面倒くさい。



なに、急に……

は?なんでウチがオタク君をパシらせなきゃいけないわけ?

そんな非効率的なこと、するわけねーじゃん。

トロマで鈍臭いオタク君より、ウチが買ってきた方が早いでしょ、どう考えても。

それにオタク君に任せると見当違いのもん買ってきそうだし。

オタク君は黙ってウチに奢られてりゃいいの。分かった?

ふん…ホント、察し悪いんだから…

じゃ、オタク君。今日の放課後、正門に集合な。

来なかったらどうなるか、分かってるよな?

そういうことだからよろしく。そんじゃ。



オタク君、おせーよ。

ウチとの約束に30秒遅刻してくるとか、どーいう神経してんの?

は?先生に一瞬、呼び止められた?

言い訳すんなし!遅刻は遅刻だから!

説教する時間も惜しいし、さっさと行くぞ!

あんまトロいと、引きずってくから!



よし、着いた。

つーわけでオタク君、金貸せ。

1000円でいいから!早く出せって!

んじゃ、ちょっと買い物してくるから、そこで待ってろよ。

逃げたらコロスから。



お待たせ。じゃ、帰ろっか。

は?何言ってんの、オタク君も来るんだよ。

どこにって…察し悪いなぁ!

ウチの家に決まってんだろ!

そんくらい分かれ、バカ!

ったく…鈍すぎだろ、マジでさぁ…

ほら、こっち!ウチについて来いって!

フラフラして迷子になんなよ!



なに縮こまってんの?

その辺テキトーに座れって。

普段から掃除してるし、そんな汚くねーよ。

はい、オレンジジュース。

オタク君が一番好きな飲み物、これでしょ?

じゃ、ウチさっき買ってきた漫画読んでっから、テキトーに過ごしといて。

あー?テキトーはテキトーだし。

スマホいじるなり、そこのテレビゲーム使うなりして暇つぶしとけって。



ほい、オタク君。

何って…ほら、漫画。

ウチ、読み終えたから読んでいいよ。

オタク君も読みたがってたやつでしょ?これ。

あ、あと……はい、1000円。借りたから返す。

はぁ?借りたもん返すのは当たり前でしょ?

それとも何?ウチが借りたもん返さない人間に見えたとか、言いたいわけ?

じゃあいいじゃん。

人のやることにいちいち疑問符つけんなし。

そーいやオタク君、この後用事ある?

へー…ないなら晩飯、食ってけよ。

ママとウチで作るし。せっかくだからさ。

あとついでに宿題もやってけよ。

誘惑の多い自宅より、こっちのが捗(はかど)るっしょ?

はい決定。まずは宿題からチャチャっと片付けるかー。

あ、分からんとこあったら、ウチに聞けよ。

放置してたらコロスから。わかった?

オケ。じゃあ始めるかー。



はい、宿題終わり。

オタク君は?終わりそう?

オケ。じゃ、ノート貸して。

んー、オタク君にしては上出来じゃない?

ウチが教えるまではこんなこと出来なかったでしょ?

はいはい、どーいたしまして。

てか、あんだけ教えられといて、分からなかったらしばき回してたし。

(玄関の開く音)

あっ、ママ帰ってきた。

ちょうどいいから、今から晩飯作ってくる。

テキトーに過ごして待っといて。すぐ作るから。



美味かったでしょ?ウチのご飯。

そりゃそうだよね。てか不味いなんて言わせねーし。

あぁ、まだ気にしてんの?ママの言ったこと。

いいじゃん、カレカノで。

あながち間違ってもねーし。

はぁ?そんなこと気にしてたの?バカ?

釣り合うとか釣り合わないとか、そんなんどーでもいいじゃん。

他人の物差しでウチらの関係、勝手に測られてたまるかっての。

オタク君は黙ってウチの言うこと聞いてりゃいいの。

もう帰る?じゃあ家まで送るわ。

は?なに?ウチに家まで送られるの、そんな嫌なわけ?

…っ!あ、あっそ!そこまで言うんなら勝手に帰れば⁉︎

そーいうとこでいきなり女の子扱いすんなし…バカ。

あ……ねぇ、あのさ…今度はウチが、オタク君家(ち)遊びに行っていい?

あ、マジ?やった!へへっ……あっ…

(咳払い)

ま、まぁ飯作って、宿題も教えてあげたから当然?的な…

そこ!ニヤつくなし!キモいから!

ちょ、キモいくらいで落ち込むなし!もー!

(頭を撫でる)

ほら、よしよししてやっから…

さっきの顔、ウチ以外に見せなきゃいいんだって。

そ。オタク君を悪く言うのはウチだけでいいから。

だから、さ…ウチの言うこと、ちゃんと聞けよ?

ん、そーいうこと。てか、引き止めて悪かったね。

帰っていいよ。あんまり遅くなると親、心配するでしょ?

…お礼言われることなんてしてねーから。勘違いすんなし。

じゃ、また明日、学校で…バイバイ。
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
オタク童貞インキャの俺は、ハイスペックギャルの言いなりになるしかなかった
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
松平蒼太郎
ライター情報
マツダイラソウタロウ
 pixivにてフリー台本を投稿しています。
 台本の創作は自由にやらせてもらっております。よろしくお願いします。
有償販売利用の条件
当サイトの利用規約に準ずる
利用実績(最大10件)
松平蒼太郎 の投稿台本(最大10件)