あれ、姉ちゃん？こんなとこで何やってんの？

…まさかまた行き倒れ？

あー、やっぱり…腹減りすぎて動けない？

肩貸してやるよ。よいしょっと…

とりあえずこのまま家まで帰るからなー。

は？今血液飲まないと死ぬ？

…周りに人もいねえし、いっか。

ほら、さっさと飲め。人が来ないうちに。



ただいまー。姉ちゃん、先風呂入る？

あー、わかった。じゃあ俺、先入るわ。

着替え準備して〜っと…



姉ちゃん、上がったぞー…って何読んでんの？

へぇ〜…姉ちゃん、こういうプレイ好みなんだ。

ははっ。けっこうむっつりなんだな、姉ちゃんって。

あー、はいはい。俺は何も見てませーん。

とりあえず風呂空いたから、入ってこいって。

俺は明日の準備でもしてよーかなぁ…



(通話中)

おー、そういうことだからさ…明日、よろしくな。

うん、待ってる…来なかったら、こっちから襲いに行くわ。

ははっ！冗談だって！とりあえずまた明日。そんじゃな。

(通話終了)

お？姉ちゃん、上がった？

え、今の電話？

あぁ、明日の約束。ちょっと野暮用で。

…バレた？女遊びしてるの。

いや、まぁそうなんだけどさ…

なんつーか、今の方が楽しいし。

正式に一人眷属つくるより、たくさん異性の知り合いつくって、色んな血液味わえる方がコスパいいなって。

向こうも手軽に快感味わえるし、これってwin-winの関係じゃん？

吸血鬼に血吸われたからって、麻薬みたいに副作用もあるわけじゃないし、別にいいじゃん。

はぁ…姉ちゃんは頭が固いなぁ。てか、奥手すぎ。

そんなんだから、男の一人も作れないで、あんなとこで行き倒れるんだぞ？

姉ちゃんだってそれなりにいい見た目してんだから…

その気になれば、男の一人や二人、余裕で作れると思うんだけど。

そんな待ってたって、運命の王子様は迎えに来てくれねーぞ？自分から攻めてかなきゃ。

仕方ねえなぁ…奥手な姉ちゃんに、俺の吸血テクを特別に伝授してやるよ。

は？いや、何言ってんだよ。

そんなもん、姉ちゃんの身体使うに決まってんだろ。

ほら、大人しくして…な？

(色々な体の部位を触る)

ふーん、なるほど…大体わかった。

姉ちゃんが一番弱いのは…ここか？

ははっ、やっぱり。

この辺を吸血すればいいわけだ。

え？何言ってんだよ、触る必要あるに決まってんだろ。

そうしないと、どこが一番感じる場所か分かんねーじゃん。

そ、身体検査。

噛みやすい場所かつ、その人の弱点を実際に触って確かめるってわけ。

姉ちゃんの場合は…ココ。

いい声上げんじゃん。やっぱ正解だな。

撫で方も…ほら、こうしてなぞるようにゆっくり触んのがコツ。

ははっ…姉ちゃん、すげぇ声出すじゃん。

いつもの三割り増しでエロい。

んで、じっくり撫でまわしてから、いよいよ吸血。

サービスで軽く息も吹きかけといて…

(息吹きかけ)

よーし、準備完了。始めんぞ…

(吸血)

…とまぁこんな感じだけど、分かった？

あ〜、その様子だと分かってなさそうだな。

まず、最初のペースはゆっくり。

んで、相手が吸血による痛みと快楽に慣れる前に徐々に激しくしていく。

ざっくり説明すると、こんな感じ。

つっても、最初から激しい方が好きって人もいるから、そこはまぁ、やってくうちに相手の好みを把握すればいいと思う。

なんだよ、その反応…

珍しく人が真面目に解説してやってるっつーのに。

けっ、キャラじゃなくて悪かったな。

じゃ、こっからは俺らしくひたすら攻め続けるかぁ。

姉ちゃんは最初から激しくしても大丈夫そうだし…

姉ちゃんのエロい反応、期待してるぜ？

(吸血)



姉ちゃん？もう夕方だぞ。

めっちゃ寝るじゃん。そんな疲れた？

はいはい、俺のせいですねー…分かってますよー。

ん？腹減った？

そっか…じゃあ俺の血、飲む？

ほら、昨日教えた吸血テク使ってさ。

俺のことも快楽に溺れさせてくれよ。なぁ？

ん…大丈夫、姉ちゃんならできる。

姉ちゃん、美人だしさ…吸血テク身につけて、自信持てるようになったら、男なんて余裕で堕とせるって。

俺が言うんだから間違いない。だろ？

それまではいくらでも俺で練習していいから。

俺なら大丈夫。

今日もホテルで女の子に吸血させてもらう予定だから。

へーへー、お小言なら後で聞きますって。

とりあえずほら…頑張れよ、姉ちゃん。

昨日より上手くなってるって、俺、信じてるから。

・台本（ゆるボイ！）
チャラい弟に吸血テクを教わることになった
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
松平蒼太郎