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幼馴染の女社長に耳掃除ついでにありったけの気持ちをぶつけられた
written by 松平蒼太郎
  • からかい
  • 告白
  • 耳かき
  • 職場/オフィス
  • 癒し
  • 幼なじみ
  • 社長
  • 梵天
  • ASMR
公開日2022年03月10日 21:38 更新日2022年03月10日 21:38
文字数
2459文字(約 8分12秒)
推奨音声形式
バイノーラル
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
社長
視聴者役柄
秘書
場所
事務所
本編
秘書くん、お疲れ様。

肩、凝ってるみたいだね。揉んであげようか?

えー?いや、いつも頑張ってる部下を労(いたわ)ってあげようと思って。

あはは、大丈夫?ならいいけど。

んー?なに?

あたしは秘書くんの仕事ぶりを見てるだけだよ?

集中できない?そんなことないでしょ。

秘書くんはいつも冷静沈着で、何事にも動じない、男の中の男だもんねー。

あたしが見てる程度じゃ、揺らがないでしょ?ね?

あはは…いいの?

仕事じゃなくて、あたしの相手してくれるんだ。珍しい。

えー、酷いなぁ。邪魔してるつもりないのにー。

…相変わらず凄まじい仕事量だね。

社長のあたしより多いんじゃない?大丈夫?

うーん、まぁそうなんだけどさ…

秘書くん、自分のところに仕事持っていきすぎじゃない?

ほら、この案件とか他の人に任せてみる気ない?

そっか…頑張り屋さんだね、秘書くんは。

ホント、昔から変わらないなぁ…そういう生真面目なとこ。

ううん、別に悪いだなんて思ってないよ。

たしかに秘書くんの言うとおり、まだ会社を立て直したばっかでこれからだけどさ…

え?……あ、あはは。そういうつもりだったんだ。なるほどね。

うん、部下への仕事の割り振りも任せるよ。あたしは口出ししない。

そうした方が秘書くんも動きやすいでしょ?

だよね。秘書くんは人を見極めるのも上手いもんね。

ふふっ、知らないと思った?

今自分が抱えてる案件は自分にしかできないって分かってるから、誰にも振らないんでしょ?

この人ならできる!って見極めたら躊躇なくその仕事振るもんね。

見てる見てる。

部下のことちゃんと見ないで、社長なんて務められないもん。

…秘書くんのことは特に見てるよ。

この会社の経営を立て直してくれた功労者だもん。

秘書くんがいてくれたから、うちの会社は倒産せずに済んだ。

秘書くんはあたしと会社の恩人だよ。ありがとね。

…ね、秘書くん。みんな帰って誰もいないし、ちょっとだけ二人でイケナイこと、してみる?

あはは!冷静だなぁ、秘書くんは!

ま、でも別にエッチなことしようってんじゃなくて…

じゃん!耳かき棒!

秘書くんを癒すために用意したよ!

そこのソファーで耳かき、してあげる。

もちろん、あたしの膝枕付きで。破格の条件じゃない?

えー?いいじゃん、やろーよー。

たまには社長のわがまま聞いてくれてもいいじゃん。

やった♪ そうこなくっちゃ♪

えっと、体勢はこうして……

(ソファーに座る)

はい、秘書くん。準備できたよ。おいで?

よーし…秘書くんのお耳、イジイジしちゃうぞ〜♪

(耳かき)

おぉ…意外と汚い…

マメな秘書くんにしては珍しい。

耳掃除、自分ではしないんだ。

あ、そうなの?耳垢って勝手に取れるんだ。

でもたしかに、耳掃除なんてしなくても生きていけそうではあるよね。

ま、それはそれとして…今はお耳から癒される感覚を楽しんで。

え?……えっと、なんていうか、日頃のお礼?みたいな…

もー!給料はもらってますじゃなくて!

秘書くんの恩に直接報いたいってこと!

…ううん。当たり前のことじゃないよ。

あたしが会社の経営うまく立て直せなくて、秘書くんに助けてって泣いて縋(すが)ったこと、覚えてる?

あれ、沈没しかかった船に乗れって誘ってるようなもんだよ。

秘書くんはあの時いくらでも断ることができた。

なのになんで、助けてくれたの?

前の職を放り出してまで、あたしのところに来てくれた。

その理由、今日こそ聴きたいな。

他でもない秘書くん自身の口から。

ううん。それも違うでしょ?

秘書くんは腐れ縁って理由だけで、人のこと助けたりしない。

あのまま前の職場にいれば、生涯安泰だったのに…どうして?

え?…あぁ、そろそろいっか。梵天やろ。

(梵天)

…って、話そらさないでよ。

もしかしてあたしのこと、バカにしてる?

少しって、酷い!失礼しちゃう!

へ?……あ、えと……ふふっ、そっか。

ご、ごめん…なんか嬉しすぎてつい…

口元のニヤケ、止まんないなぁ…

今の顔、絶対誰にも見せられない。

今の言葉、一生忘れないからね。

(耳ふー)

ふふっ、ちょっとしたお礼だよ。気にしないで。

さ、反対もやるよ。ゴローンして。

こっちも汚そうだし…全力で耳掃除していくよ。

(耳かき)

うん、やっぱり汚い。

耳垢、きちんと取ってあげなくちゃね。

…秘書くん、もしかして眠い?

あはは…無理しなくていいよ。

毎日膨大な量の仕事やってるんだもん。

疲れて当たり前だよね。

いいよ、このまま寝ても。

秘書くんが寝たら、あたしもこのまま会社に泊まろっかな。

もー、真面目なんだから……そういうとこだよ。

ううん、何でもない。気にしないで。

へ?あたし?あたしは平気。

経営が軌道に乗るようになってからは、睡眠時間も取れるようになったし…

うん、今は全然大丈夫。健康面での心配は全くないから。

あ、もしかしてあたしのこと、心配してくれてる?

あはは、そっか。そういうことにしといてあげる。

そろそろ梵天にうつろっか。いくよー。

(梵天)

秘書くんのその鉄面皮、全然崩せないなぁ…

なんで耳掃除されながら真顔で平然としてられるの?

どことなく眠そうではあるけど…

もしかして、そんなに気持ち良くなかったり?

ん……なるほどね。君はやっぱり優しい。

あはは、分かるよ。

秘書である前に、君は幼馴染だもん。

昔から頭が良くて、あたしのこといつも助けてくれた。

君と一緒ならどんなことだって乗り越えられるって、そう思えるんだ。

あの時みっともない姿さらしてでも、君に助けを求めてよかった。

会社が倒産したら株主、従業員、取引先……いろんな人に迷惑かけちゃうから。

え……〜〜ッッ!

あ、えーっと…あはは、ごめん。一瞬休ませて。

…ん、もう大丈夫。ありがとね。

いい歳して嬉し泣きしちゃった。

いいよ、分からなくて。あたしの気持ちの問題だから。

そんな男前の秘書くんに社長直々にご褒美、あげるね。

(耳ふー)

うん、これにて耳かき終了!お疲れ様!

あ、秘書くん、待って。もう一個やるの忘れてた。

(キス)

ふふっ、やった♪

初めて秘書くんの鉄面皮崩せた♪

うん……そういうことだから。

あたしの人生、会社と君のために捧げる覚悟はできてる。

……あ〜、お腹空いたなぁ!

いい時間だし、どっかでご飯食べよ!

秘書くんも帰り支度、早くしてね。待ってるから。

…返事も待ってるから。よろしくね?
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
幼馴染の女社長に耳掃除ついでにありったけの気持ちをぶつけられた
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
松平蒼太郎
ライター情報
マツダイラソウタロウ
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