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生き返るために十二の試練に挑むことになった〜第八の試練・ディオメデスの人喰い馬編〜
written by 松平蒼太郎
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公開日2022年03月14日 21:43 更新日2022年03月14日 21:43
文字数
1025文字(約 3分25秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
半神半人
視聴者役柄
人間
場所
地上
本編
ねぇ、あの人…ディオメデス?だっけ?

なんかすごく感じの悪い人だったね。

うん…今回はその人の飼ってる四頭の馬を生け捕りにしなきゃいけないんだけど…

やれるものならやってみろ!って感じだったよね。

それだけ危険な馬ってことなんだろうけど…

ここ、だね…

あの四頭で合ってるかな?

雰囲気、ヤバそうだね…

あたしたちのこと、食べる気満々だ。

よだれポタポタこぼしてるし…

あ、待って。今回もあたしにやらせてほしい。

うん…あの馬たちとはなんとなく話し合えそうな気がするから。

あたしのこと、信じて見ててくれる?

ありがと。それじゃ、行ってくる。



お待たせ。みんないい子で良かった。

うん、どうも飼い主に訪問客を食べるように調教されてたみたい。

やっぱりあのディオメデスって人、最低だよ。

こんないい子たちに人を食べさせるなんて…

え?……いや、でもそれは試練に含まれてないし…

ん、分かった。じゃあそっちは君に任せる。

あたしはこの子たちの面倒を見れる人を探してくる。

その…やり過ぎないようにね?



お待たせ。そっちは大丈夫だった?

あ、あはは…そっか、それならいいかな。

え?あぁ、こっちも見つかったよ。飼い主。

うん。四頭まとめて引き取ってくれた地主の方がいてね。

そう。前々からあのディオメデス王が冷酷な人だってのを知ってたみたいで…

馬が人を無理やり食べさせられてたってことも知ってたよ。

そ、そうかな?あたし、少しお話ししただけなんだけど。

え、えへへ…ありがと。

君に褒められると、なんだか悪い気はしないね。

あっ…えっとその〜…

ま、前みたいに頭撫でてくれると嬉しいな〜、なんて…

(頭を撫でられる)

うん…いいよ、それで。気持ちいい。

そ、そんなことないよ!君は十分頑張ってる!

それに君がいてくれたから、あたしもここまで頑張れたわけだし…!

そうだよ!何もしてないなんてことないよ!

だ、だからその〜…えーっと〜…

あ、あたし、君のことが…す、す…

す、素敵だなーって思った!

そう!友達のために頑張って生き返ろうとしてる君がすごいって思ったの!

じゃ、じゃああたし、ちょっとその辺散歩してくる!

すぐ戻るから、待ってて!



はぁはぁ…こ、ここまで来れば大丈夫かな…

あ、あたし何口走ろうとしてたんだろ〜⁉︎

もー、ダメだなぁ…あの人には敵わないや…

やっぱり…好きなんだ。あの人のこと…

ライバル、多いんだろうなー…きっと。

(両手で頬を叩く)

決めた!もうウダウダ悩むのはやめよ!

この気持ち…あの人に伝えるか!

今よりもっと強くなって、女の子らしくなって…

あの人に振り向いてもらえるように、いっぱい頑張るんだ…!
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
生き返るために十二の試練に挑むことになった〜第八の試練・ディオメデスの人喰い馬編〜
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
松平蒼太郎
ライター情報
マツダイラソウタロウ
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