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- 貴族
公開日2022年03月18日 07:27
更新日2022年03月18日 07:27
文字数
1963文字(約 6分33秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
妹
視聴者役柄
兄
場所
屋敷
本編
あら、お兄様。お帰りなさいませ。
本日も御勤め、ご苦労様です。
はい?いかがなされました?
大事な話…?
分かりました。では、奥の間へ…
それでお兄様、大事なお話とは…?
…そう、ですか。とうとうお兄様もご結婚を…
はい!おめでとうございます!
お相手はたしか……えぇ、この写真の方ですわよね。
はい。何度かお会いしたことはありますけれど…
えぇ、素敵な女性だと思いますわ。
お兄様にはピッタリかと。
…なるほど、かしこまりました。
では、妹たちにも諸々の準備をするのに協力してもらいましょう。
えぇ、お兄様の立派な門出(かどで)ですもの。
家族として力を貸すのは当たり前ですわ。
ふふ、お兄様ったら…まだ感激するには早いですわよ。
さ、今日はお疲れでしょうし、お部屋でゆっくりお休みくださいませ。
お兄様、おはようございます。
ふふ、どうかされました?そんなに慌てて…
ごめんなさいね、お兄様。
少々準備に時間がかかっておりますので、お兄様にはここで大人しくしてもらっておりますわ。
結婚?あぁ、例の婚約者との結婚のことですわね。
誠に残念なお知らせなのですが…これ、読んでいただけますか?
はい…婚約者様はお兄様との結婚ができなくなるとのことでした…
理由はそこに書いてある通りですわ。
お家の都合で、皇帝陛下のお嫁さんになることが決定したそうです。
ですが、こればっかりは仕方ありませんわ…
なんせこの国のトップの方の正妻となられることが決まったんですから。
いくらわたくしたちの家柄が名門といっても、皇帝陛下がお相手となると…
お兄様…苦しい気持ちはわかります。
ですが、どうかご理解ください。
もしここでお兄様が異論を唱えようものなら、陛下のお気持ち次第では、この家の存続すら危ぶまれるのです。
はい…どうかお家を守るためと思って…
え?……な、なぜそのようなことを仰るのです?
そっ、それは…!ですが…!
ふっ、ふふふ…あはは…!
流石お兄様ですわ。慧眼(けいがん)です。
えぇ、その通りです。
その手紙、妹が書いたものですわ。
えぇ。おっしゃる通り、茶番です、こんなもの。
お兄様をここに閉じ込めているのは、お兄様を例の女に会いに行かせないようにするためですわ。
まぁそんなに慌てずとも、時期に婚約破棄の手紙が届くでしょう。
えぇ、だって…そいつの気持ちがお兄様から離れるよう、色々細工をしておきましたから。
きっと今ごろあの女、他の殿方とあーんなことやこーんなことをやっていることでしょう。
貴族同士の交流会と称して、色んな殿方と出会うように仕組んでおきましたので。
ですが、これで良いのですわ。
あんな浮気性の女と結婚などされようものなら、将来苦労するのはお兄様の方ですわ。
ちょっとカッコいい殿方を紹介したくらいで、フラフラついて行くような女ですもの。
断言させていただきますが、あんなのとは結婚しない方がよろしいかと。
お兄様が悲嘆に暮れる姿など、わたくしの望むところではありませんので。
お兄様…それほど落ち込まずとも良いではありませんか。
お兄様にはわたくしたち妹がいるのですから。
えぇ。わたくし、お兄様を家族として、異性として愛しています。
もう薄々気づいているのでしょう?
これまで女性関係が長続きしなかった理由が。
えぇ。全部わたくしたちが裏で糸を引いておりました。
だって、愛するお兄様を他の女に渡したくありませんもの。
結婚なんて言語道断。そんなの許すはずありませんわ。
お兄様には、妹がいればそれで十分でしょう?
それも美人で気がきく妹が、わたくし含めて四人。
お兄様、こんな妹たちに囲まれるなんて幸せ者ですわね。うふふ♪
いい機会ですし、お兄様にはずっとこのお屋敷に居てもらいましょう。
はい。外に出さない、と言っているのですわ。
だって、お兄様のことですし、外に出たらまた別の女を引っ掛けてくるでしょう?
お兄様にはいい加減、わたくしたちの存在の有り難みを噛み締めてもらわないと。
あらあら…そんな無理やり外そうとして外れるものではありませんわよ。
もう…じっとなさっててください。
拘束具でお怪我をされるといけませんから。
(キス)
いかがです?
お兄様のお口に合わせた、最高のキスだったでしょう?
あははっ♪ 効果覿面(こうかてきめん)ですわね♪
まさか妹から唇を奪われるなんて、思いもしなかったでしょう?
お兄様…ずっとここで、一生をわたくしと共に過ごしましょう?
わたくし、お兄様一筋ですので。
これまでどんな縁談が舞い込もうとも、全てお断りしてきましたから。
もちろん、下の妹たちも同じですわ。
みんなお兄様以外の男に興味ありませんので。
お兄様はわたくしたちのことだけ、見ていればいいのですわ。
もうあんな浮気性の婚約者のことなど忘れて、わたくしたちのことだけを想って…
そして今は、ちゃんとわたくしの顔を見て…
お兄様… (キス) 大好きです。この世の誰よりも愛しています。
お兄様もわたくしをいっぱい愛してくださいね…?
本日も御勤め、ご苦労様です。
はい?いかがなされました?
大事な話…?
分かりました。では、奥の間へ…
それでお兄様、大事なお話とは…?
…そう、ですか。とうとうお兄様もご結婚を…
はい!おめでとうございます!
お相手はたしか……えぇ、この写真の方ですわよね。
はい。何度かお会いしたことはありますけれど…
えぇ、素敵な女性だと思いますわ。
お兄様にはピッタリかと。
…なるほど、かしこまりました。
では、妹たちにも諸々の準備をするのに協力してもらいましょう。
えぇ、お兄様の立派な門出(かどで)ですもの。
家族として力を貸すのは当たり前ですわ。
ふふ、お兄様ったら…まだ感激するには早いですわよ。
さ、今日はお疲れでしょうし、お部屋でゆっくりお休みくださいませ。
お兄様、おはようございます。
ふふ、どうかされました?そんなに慌てて…
ごめんなさいね、お兄様。
少々準備に時間がかかっておりますので、お兄様にはここで大人しくしてもらっておりますわ。
結婚?あぁ、例の婚約者との結婚のことですわね。
誠に残念なお知らせなのですが…これ、読んでいただけますか?
はい…婚約者様はお兄様との結婚ができなくなるとのことでした…
理由はそこに書いてある通りですわ。
お家の都合で、皇帝陛下のお嫁さんになることが決定したそうです。
ですが、こればっかりは仕方ありませんわ…
なんせこの国のトップの方の正妻となられることが決まったんですから。
いくらわたくしたちの家柄が名門といっても、皇帝陛下がお相手となると…
お兄様…苦しい気持ちはわかります。
ですが、どうかご理解ください。
もしここでお兄様が異論を唱えようものなら、陛下のお気持ち次第では、この家の存続すら危ぶまれるのです。
はい…どうかお家を守るためと思って…
え?……な、なぜそのようなことを仰るのです?
そっ、それは…!ですが…!
ふっ、ふふふ…あはは…!
流石お兄様ですわ。慧眼(けいがん)です。
えぇ、その通りです。
その手紙、妹が書いたものですわ。
えぇ。おっしゃる通り、茶番です、こんなもの。
お兄様をここに閉じ込めているのは、お兄様を例の女に会いに行かせないようにするためですわ。
まぁそんなに慌てずとも、時期に婚約破棄の手紙が届くでしょう。
えぇ、だって…そいつの気持ちがお兄様から離れるよう、色々細工をしておきましたから。
きっと今ごろあの女、他の殿方とあーんなことやこーんなことをやっていることでしょう。
貴族同士の交流会と称して、色んな殿方と出会うように仕組んでおきましたので。
ですが、これで良いのですわ。
あんな浮気性の女と結婚などされようものなら、将来苦労するのはお兄様の方ですわ。
ちょっとカッコいい殿方を紹介したくらいで、フラフラついて行くような女ですもの。
断言させていただきますが、あんなのとは結婚しない方がよろしいかと。
お兄様が悲嘆に暮れる姿など、わたくしの望むところではありませんので。
お兄様…それほど落ち込まずとも良いではありませんか。
お兄様にはわたくしたち妹がいるのですから。
えぇ。わたくし、お兄様を家族として、異性として愛しています。
もう薄々気づいているのでしょう?
これまで女性関係が長続きしなかった理由が。
えぇ。全部わたくしたちが裏で糸を引いておりました。
だって、愛するお兄様を他の女に渡したくありませんもの。
結婚なんて言語道断。そんなの許すはずありませんわ。
お兄様には、妹がいればそれで十分でしょう?
それも美人で気がきく妹が、わたくし含めて四人。
お兄様、こんな妹たちに囲まれるなんて幸せ者ですわね。うふふ♪
いい機会ですし、お兄様にはずっとこのお屋敷に居てもらいましょう。
はい。外に出さない、と言っているのですわ。
だって、お兄様のことですし、外に出たらまた別の女を引っ掛けてくるでしょう?
お兄様にはいい加減、わたくしたちの存在の有り難みを噛み締めてもらわないと。
あらあら…そんな無理やり外そうとして外れるものではありませんわよ。
もう…じっとなさっててください。
拘束具でお怪我をされるといけませんから。
(キス)
いかがです?
お兄様のお口に合わせた、最高のキスだったでしょう?
あははっ♪ 効果覿面(こうかてきめん)ですわね♪
まさか妹から唇を奪われるなんて、思いもしなかったでしょう?
お兄様…ずっとここで、一生をわたくしと共に過ごしましょう?
わたくし、お兄様一筋ですので。
これまでどんな縁談が舞い込もうとも、全てお断りしてきましたから。
もちろん、下の妹たちも同じですわ。
みんなお兄様以外の男に興味ありませんので。
お兄様はわたくしたちのことだけ、見ていればいいのですわ。
もうあんな浮気性の婚約者のことなど忘れて、わたくしたちのことだけを想って…
そして今は、ちゃんとわたくしの顔を見て…
お兄様… (キス) 大好きです。この世の誰よりも愛しています。
お兄様もわたくしをいっぱい愛してくださいね…?
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